2024/10/06

この孤独感をどう処理すればいいのか分からない。本当に困っている。全てが何かのコピーに思われて虚しく、酒ばかり飲み、よく眠れない日々が続いている。人との会話量も足りていない。行きずりの男とセックスをして、自分を破壊したいという暗い欲動も、ふとした瞬間に顔を出し始めた。最近、精神が正直変だ。変調を来たす前に、何か生活に強迫観念的なビートを流さねばという危機感がある。

春から一人暮らしを始めて、もう半年以上の月日が流れた。転職先でも、何とか仕事はこなしているが、上司から任せられる仕事の難易度も徐々に上がり、酸素を求めて水面で口を機械的に動かし続ける金魚のような無様さを晒している。酸素を吸おうといくらもがいても、全く肺が満たされない。溺れそうなのに、溺れてくれない。

加えて、家に招いて休日を一緒に過ごす相手が出来たかと思ったら、気付くと霧のように消え、私はまた一人になった。匿名的な関係性に、私が一方的に特別さという枠を被せていただけだったのかもしれない。私が彼に伝えようとした言葉、伝えたとしても発信先がそもそも誤っていたがゆえにエラーメールのように私の受信ボックスに戻ったであろう言葉、そして彼が家に来た時のために少し買い足した食器類が、置き場を持て余している。私の頭と、そしてキッチンの収納棚の中で。

このガラス鉢のようなワンルーム、そして偏屈な慣習が蔓延る会社という二拠点の間を、私の身体が行き来する。冷凍された状態で、電車に乗せられ、誰かに解凍される間もなく、そのままの状態で循環していく。今日も、恐らく明日も、明後日も。いつか廃棄されるその日まで。

夢を見ていたいと思う。誰かがこのガラス鉢を叩き割って、ワックスがところどころ剥げかけたこの茶色の床に、私を身体ごと放り出す夢を。私の皮膚から水分が失われていき、やがて呼吸が止まるその瞬間、私の内外が破壊されるその瞬間を俯瞰する他者の存在を。祈りとして、そして、救いとして。

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