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人は、意識して見ようとしないと、本当に物が見えてないのだなという気づき

私はVtuberの動画・配信を好んで視聴しています。それは広く浅く嗜む程度で、特定のVtuberに入れ込んでいるというよりかは、話題になったものはチェックしようというくらいのもの。

今日、たまたまTwitterトレンドに3Dお披露目ライブ的なワードが入ってるを見かけた。

3Dお披露目というと、Vtuberのファンならピンとくるのだが、Vtuberにとって3Dモデル取得というのは、踊ったり、体を使った表現方法が増えることで活動の幅が広がることを意味する。3Dモデルを手に入れるというのはある種のアニバーサリー的な要素もあるため、お披露目配信をすることが多い。

そのハッシュタグを見た時もてっきりVtuberが3Dお披露目配信をしてるものだと思い込んだ。ただ……そのVtuberの名前は自分が知らないものだった。

へぇ、どんなVtuberだろうと思い何の気なしに配信の視聴したのですが、歌って踊って……うん。よくあるVtuberのお披露目配信だ。でもやっぱ知らないVtuberだ。

だけど次の瞬間、度肝を抜かされた。
YouTubeのチャンネル登録数100万!?

この数字はVtuberの基準でいうと、日本国内だけではなく海外にも多数のファンがいないと達成できない数字だ。チャンネル登録数100万を越えるとニュースになるレベルだ。

ええ……
この規模のVtuberを今まで知らなかったことに軽くショックを覚えた。

よくよく調べたら、その人はVtuberではなかった。Vtuberの文脈で語ることをもしかしたらその人やそのファンの人がよく思わない可能性もある。少なくとも彼らのグループはVtuberであることを自称していない。

でもね、やってることは一緒なんだよね。3Dモデルが歌って踊ってライブステージをやってる。それがVtuberという名札をつけないだけで、こんなに見えてないものだったんだ。

世の中にはいろいろな考えの人がいる。多様性がある。だが一方で、何かのジャンルで特化しようと切磋琢磨することで、無意識のうちに似てくることがある。


多様性という言葉は、社会科学の分野でも使われるが自分としては生物学の方で馴染みがある。そして生物学には収斂進化という言葉がある。系統の異なる生物どうしが、近似した形質をもつ方向へと進化する現象のことを言う。シャチ(哺乳類)とサメ(魚類)といった感じで。

Vtuberとその人は最初は違うジャンルだったんだろうけど、最新の表現方法として特化していくに連れて、最終的には似たようなものになっていったということなんだろうか。

そんな近しい存在で、こんなに大規模に活動してる人たちを、自分には全く見えてなかったという事実に、大変ショックを受けた一日だった。

多分、こういうことって他にもいっぱいあるんだろうな。人は意識しないと見えてないものが本当にある。興味がなければシャチとサメの区別もつかないのだろう。

多様性を認めてジャンルとして区別する一方で、相似性を見出して同じ土台に乗せて並べて見ること。そういう見方を切り替えるのもまた、自分の見識を広めるきっかけになるのだなぁとそういう気づきがあった一日だった。

気ままに投稿します。