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#111 大企業のオウンドメディアはなぜ伸びないか?

Youtubeチャンネルを皆さん登録してください! 

自動車会社に勤めているときに、新年のあいさつ会で社長から直社員に向かってお願いがあった。そのチャンネルはCMでバンバン名前を出している○○タイムズというYoutubeチャンネルだ。

 あまり意識したことなかったが、登録者数が何人なのかな?と思ってみてみると、30万人くらいだった。。。自分の予想していた1/3以下だった。私は少なくとも100万人くらいはいると思っていたのだ。30万人といえば、グループ会社を合わせた社員数とほぼ同じ。オウンドメディアといえば聞こえがいいが、ほぼ社内放送に近い状況だと思ってしまった。

 この現象は自動車会社に限ったことではなく、ほかの大企業のYoutubeチャンネルを見ても数十万人あればいい方で、知名度が高い企業でも10万人程だった。テレビの時代にCMというマス広告を通じて知名度を高めたが、その知名度をもってしても、個人が自分の意志でみる番組を作る事ができない理由はなぜか?

 それはそのチャンネルの中では誰も”本音”を話していない事を視聴者が直観でわかってしまうからだと思う。企業が独自に放送している=その企業に利益のあることしか言わないんでしょ?と分かってしまうのだ。実はテレビの時代にも番組スポンサーが居て、その意向に合う発言をしていたのだが、それが公共の電波を使っていることで、視聴者からは見えにくかったのだ。

 たとえそのオウンドメディアにどんな有名な人が出ていようが、本音を言っていようが、編集しているのがその企業自身だというところが視聴者の見る気を削ぐ。

 ・・・と書いている、このnoteも最近個人のアカウントから企業アカウントに変更した。きっと親近感を持って読んでくれる人も減るんだろうなというのは覚悟の上でそうした。それはYoutubeでも中小企業であれば活躍している方もいるから。例えば不動産Gメンの滝島さんという方はワンルームマンション投資の危険性をYoutubeで相談に乗る事で40万人近い登録者を獲得している。

そう、個人が本当に見たいと思うが、知ることが難しい情報を提供すれば、どんなチャンネルでも見てもらえるんだと思う。大企業では利害関係者が多く、そのような情報がなかなか無いので視聴者数が伸びないが、中小企業では実際のビジネスに近い情報を提供することで消費者を賢くすることができる。

 このブログを通じて建築設備という一番身近でありながら、人々があまり知らない情報を提供することで快適な建築物を増やし、大企業と中小企業の両方を経験した自分が気づいた視点を提供することで、自分の人生を歩む人が増えたらと思う。

トップページ - 株式会社山門設備設計 (sanmon.co.jp)


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