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【設備設計】設計者=料理人?

 未来が予想できたらどんなに良いだろうと子供の頃思っていた。でも、十分大人になったいま、少し考え方は変わった。それは未来は予想するものでは無く、人が作っていくものだと仕事を通じて実感を持つことが出来た。

そして人がが作るものだと思うと、人間である自分は何ができるのかを真剣に考える様になった。

自分が設計するもので他人が幸せになるのが一番だが、建築自体を作らない設計事務所に何が出来るのだろうか?

 設備設計の仕事は料理人みたいな仕事だと思う。

料理人は材料自体から作るわけでは無い。肉と魚と野菜を買ってきて、それを適切な量、調理法で美味しい料理を作る。

設備設計者も同じように、さまざまななメーカーからいい商品、機材を選んできて、適切に組み合わせる。

どんな料理人に頼んでも、一応料理ができるように、どこの設備設計事務所に頼んでも、仕事は進んでいく。

ただ出来上がった料理は違ったものが出来てくる。もちろん好みもある。でも、流行るお店には万人を引き寄せる何かがあり、リピーターがいる。

 いつも流行っている事務所の近くの食堂がある。朝6時半に店の横を通ると出汁の匂いが香っていた。流行っているお店は朝早くからお客さんに美味しい料理を出すために、準備をしていた。こんな見えない努力が設計者にも必要なのかもと思った。

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