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【仏教と経営】経営マンダラ合宿に参加してみた

 大愚和尚という、現代に仏教を広めようとしている和尚様がいる。youtuberとしても活動している。というよりyoutubeという現代のツールを使いこなして布教活動をしているといった方が正しいかもしれない。自分が苦しいとき、悩んだときに何げなく調べて出てきて、その語りに引き寄せられた。

 自分が仏教徒か?といわれると今でもその自覚はないが、仏教のことを知れば知るほどシンプルなのに真理をついているその教えに引き込まれていく自分がいる。大愚和尚が昨年末から経営マンダラ勉強会という仏教を元にした経営に関する講座を始められた。月に1回の講座形式だが、今回は合宿が企画されたので参加してみた。

 8人の参加者がいた。個人事業主、数十名の社員の社長、そして今から事業を目指す70才のパワフルな女性、何をやろうか迷っているアラフォーなど多彩なメンバーで講座はスタートした。

 一人一人置かれている状況と、それに対する課題を話して和尚様が答える形式で進められた。一人当たり2~3hrくらいかけて悩み相談をするのを参加者全員が聞いている。1割くらいは参加者がしゃべり、その解答に9割の時間を和尚様がいろいろな例えや方針、事例を紹介しながら丁寧に答えてくれた。

 決して厳しいこと、ネガティブな事はおっしゃらないが、的確にその人に合ったアドバイスを授けてくれている様に感じた。

 経営講座というと、手法やノウハウ、思想の話になる事が多いイメージがあったが、それぞれ異なる経営環境、資本力など、やるべきことは千差万別だ。どんな課題にも、その状況を聞いて、瞬時に何をやるべきかを把握できる知恵が最も大切なんだと、聞いていて感じた。

 和尚様が回答をする考え方の中心には仏教の教えがある。なぜその仏教の教えに説得力があるのか。それは仏教教団自体が2600年という人類史上最も長い組織を運営してきたから。仏教は順風満帆に教団を運営してきたわけではない。人の生活から離れるわけでもなく、かといって民衆に迎合するわけでもなく、生き方を人々に授けるという唯一無二のサービスを社会に提供し続けることによって、今日でも脚光を浴びている。

 そんな最強集団が教える経営理論はシンプルであり、厳しくもあるが、なにより明解でわかりやすい。ただ、3歳児にも理解できるが80歳でも実行するのが難しいといわれるのが仏教。こうしたらいいと分かっている事をなぜやらないのか?その答えもまた自分の中の欲によって支配されていることを仏教は指摘する。

 仏教は修行するときには4名以上のサンガという組織を作るという決まりがある。一人でも、二人でも、三人でもなく4人以上という所がポイントだそうだ。その4人で戒律を守り生活をすることで相互作用が働き、修行がうまくいくらしい。

 いま山門設備設計には4名の仲間がいる。お寺の入り口を表す山門の名に恥じないように、日々修行に励めたらと思う。


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