価値の順番は お金<時間<感情
父が亡くなって今年で25年。16歳、高校一年生の多感な時期に父は突然亡くなった。愛媛のワンルームマンションで単身赴任生活をしていた父は、風呂上りに喘息の発作を発症し、誰にも看取られることなく息を引き取った。
つぶれかけの製薬会社の営業(MR)をしていた父は四国全域を担当し、体力的にきつかったのかもしれない。なくなる前にも一度喘息の発作を発症して病院に運ばれていた。あの時に会社を辞めればと母は悔やんでいた。
父が亡くなって、残してくれた少額の遺産はすでにない。そして、もう一度父と時間を過ごすことはもうできない。でも、今でも小学生、中学生の時に一緒に釣りに行ったり、スキーに行ったり、キャンプに行ったり、よく遊んでくれた思い出がよみがえる。
日々時間がない、お金がないと過ごす現代の生活において、感情が大事だと自覚することは無いが、何十年という人生の時間軸に残っているのは通帳のお金でも、一緒にいた時間の長さでもなく、相手から感じた思いやりだったり、やさしさだったりする。
年齢を重ねて、感情の大事さに改めて気づく事が出来た。
来週末は、一緒に学生時代に一緒にサークルをやっていた友人と会う予定がある。大変だったり、少し喧嘩したり、でも、それを上回るくらい楽しかった思い出を共有した友人だ。
その感情を共有しているからこそ長い時を超えて繋がっていられる。これまでも、これからも、理論でも理屈でも、お金でもない、感情という動機で行動することで人生を豊かにしていきたい。