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あの日のロンゲストナイトから

なるべく新鮮なうちに感じていることを綴ろう、と思ったので拙い部分もあるかもしれませんが書いていきます。

あらためて、昨日はロンゲストナイトVol.1、関わってくださった皆さま本当にありがとうございました。
実験的な試みであり、不安要素も少なくない状態でスタートしましたが、グッドプレイヤー、グッドリスナーの皆さまのお陰で、とても良い雰囲気のイベントになったのではないかと思います。貴重な時間をこのイベントで過ごしてくれた方々に感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。

さて、硬い文章はここまでにしましょう。長くなると思います。

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『ロンゲストナイト』というネーミング、なんとなく付けたのだが、すごく気に入っている。「明けないで欲しいような夜を」みたいな意味合いでいけるじゃん、というコジツケが最初は浮かんだ。
いや、何を格好つけているんだ、もっとしっくりくるコジツケを数日前に思いついた。思い出した、と言った方が正確かも。

とても個人的な話ですが、ちょうど一年前、メンタルどん底トンネルの中にいて。眠れなかった。数十分おきに目が覚めた。薬を飲んでも間隔が少し延びるだけ。僕はもう二度と熟睡できないのかしらん、トホホ、とか思いながら天井を眺めていた。
そんな寝苦しい連夜に、ある人のツイキャスに逃げ場を求めた。何を隠そう、ボールプールVo/Gtの夏目一眞氏である。彼のツイキャスが、それはもう、眠れない時間帯にドンピシャで配信される。救い主だ、メシアだ、そんな感じ、マジ神。空想的な歌詞とひねくれポップなメロディが本当に優しい。ときどき挟むおっぱいの話すら優しい。こんな夜も悪くないわよね、と思うことができた。
彼の楽曲以外にも、寄り添ってくれた音楽はたくさんあって、この音楽に出会えていて良かったな、と思う瞬間がいくつもあった。

『ロンゲストナイト』は、まだまだ夜更かししていたい楽しい夜、というよりは、どうしようもなく眠れない、長く苦しい夜を指したネーミングなのかも。そこに寄り添ってくれるモノ、僕にとっては音楽があることで、なんとか夜をやり過ごせた。でも、そういう音楽に出会う機会って、ネット上にはたくさんあるけど、生の音楽としてはどうだろう。
存在はしているかも知れない。けど近寄りがたいとか、開けていないとか。そんな状態になってるんじゃなかろうか。場所に馴染めないとか、チケット代が高いとか、ラインナップに期待できないとか、ね。生の音楽に触れるまでの障壁になっている要素たちを、僕は全部反面教師にしてやろうという意気込みでございます。そこは自分にハードルを課している。ナイフを向けている。ギラッギラに。
その結果!少しでも多くの人が、自分に寄り添ってくれる音楽に出会えたら、演者も観客も幸せじゃないですか。もちろん企画者も。
ただ、素晴らしい音楽が、アクセシブル(近寄りやすい・開けている)な状態にあってほしい。音楽との出会いはもっと手頃でいいじゃない。

「素敵な音楽に触れる贅沢な夜を」というコンセプトを掲げましたが、自分で言うのもアレですが、これはすごく表面的なコンセプトなのだ。わかりやすくて棘が立たない範囲に留めてある。
ここまで読んでくださった方はわかるかもしれませんが、『ロンゲストナイト』は、僕が抱えている音楽への愛と反骨なのです。それは昨日のVol.1を通して確信しました。

Vol.1に関して、昨日のラインナップ、いかがでしたか。「全バンド良かった」という感想を数人の方からいただいて、とても嬉しかった。でも「全バンド良い」イベントが珍しいのって悲しいわよね。もちろん「誰から見ても全バンド良い」は目指してませんが。
でも、少なくとも「お気に入りの音楽が見つかった」とか、「来た甲斐があった」という実感を、すべての来場者に与えることを本気で目指しています。
僕個人としては、昨日のラインナップ、出順も含めてかなり良いバイブスになったのかなと思ってますが、皆さまの感想もお聞きできたら嬉しいです。

無事に終えてホッとしてます!
しかし出来うる限り継続する、ブラッシュアップしていく、毎回被りのないラインナップで、クオリティを維持する。長く苦しい夜がまた来てしまうな。僕はそうやって生きていきます。どんな形でも応援してくださる皆さまには本当に感謝しています。

眠れなかったあの日のロンゲストナイトから始まったわけですよ、感慨深いです。
これからもどうぞよろしく。

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