【INSIDE RKU🔴⚪️】　清水エスパルス加入内定　齊藤聖七

2023年シーズンより、清水エスパルスへの加入が内定した『齊藤 聖七』
流通経済大学体育局サッカー部公式noteでは、これまでのサッカー人生やエスパルスへの想いをお届けします。

【プロフィール】
FW 齊藤 聖七（サイトウ セナ）
■生年月日
2000年11月21日
■身長/体重
171cm /63kg
■出身
神奈川県
■経歴
FCパルピターレ→清水エスパルスY（静岡サレジオ高校）→流通経済大学

2023年シーズンより清水エスパルスへの加入が内定。
前線からのプレッシング、そして抜群の得点感覚でチームを牽引。
今シーズン副将を務める。

齊藤聖七 選手

-まずは、清水エスパルスへの内定おめでとうございます。
齊藤：ありがとうございます。

エスパルスを勝たせるような選手になる。

ーまずは内定先である、清水エスパルスの印象を聞かせてください。
齊藤：サポーターがすごい熱い印象があります。
ユースの試合でもサポーターが20人ぐらい来てくれて、トップチームと同じ応援をやってくれました。
そういうのにも「うわすげえ！」って感動していました。
高校生の試合を大人が本気で声出して応援する。
そういう姿とかに本当に感動して。
静岡の人たちは週末にエスパルスの試合があるから、その試合を楽しみに仕事とかを頑張ってる人が多い印象で、サッカーを中心に生活してるというか、エスパルスだけじゃなくもう静岡全体がサッカーに熱いと思います。

-下部組織出身選手としてエスパルスに戻れることに関してはいかがですか？
齊藤：ずっとエスパルスに戻りたい、という目標を掲げながら4年間頑張ってきましたし、エスパルスを知ってる人間が違うところを味わって帰ってきて、エスパルスを勝たせるという所にもロマンを感じました。
下部組織時代からオレンジの血が入っている選手がエスパルスのために頑張るというか、戦うというか、この先のエスパルスを勝たせるような存在になっていかなきゃいけないのかなと思っています。
流経大に来てからもゴールを決めるとSNSでエスパルスのサポーターが反応してくれていたりしていたのも、自分は本当にうれしかったです。

-ユース時代印象に残っていること
齊藤：高校1年生の時、5月のクラブユース東海予選で公式戦デビューした時のことはとても覚えています。
相手がジュビロ磐田で、静岡ダービーという大事な試合でデビューさせてもらって点を取りました。
そこからが自分のユースの始まりだったというか、デビュー戦静岡ダービーでゴールを決めたことは印象的でした。
あとは、3年生の時に自分たちの代は史上最悪だとか色々言われてた中で、夏のクラブユースで優勝したのが1番の思い出です。
今でもあの試合終了のホイッスルの瞬間は凄い覚えています。
会場が西が丘だったのですが、今でも西が丘に行くとあの時の光景を思い出します。

覚悟を持って流経大にきた。

-なぜ流経大への進学を選んだのですか？
齊藤：高校三年生の時にトップチーム昇格を逃して、俺は(トップチームに)上がる気でいたから進路のことは全く考えてなくて、その状況の中で上がれなくて悔しくて、そういう背景があった中で相当な覚悟を持って入ってきたのが流経大でした。
他の大学から声がかかってたんですけど、流経大を選んだ理由は、自分に足りないものを補えるというか成長できると思ったからです。

-流経大で1番記憶に残ってる試合は？
齊藤：1番記憶に残ってる試合は1年生の時、初めてスタメンで起用された明治大学戦です。
1年生4人、俺とくま(熊澤和希)とひとし(吉村仁志)となおき(加瀬直輝)かな、前日に明日スタメンで行くからって4人一気にスタメンで起用されて、その時の明治大学は主要タイトル全部獲った年で、安部柊斗選手(現・FC東京)など錚々たるメンバーが揃っていて、結果0-5で負けました。
マッチアップしたのが蓮川壮大選手(現・いわてグルージャ盛岡)や常本佳吾選手(現・鹿島アントラーズ)で、プロでもバリバリ出てるような人とマッチアップして洗礼を受けたというか。うわこれやばいと思って、強い志を持って入ってきた分の挫折というかそこで感じたショックっていうのが大きすぎて何もできなくて、結局前半だけで交代したと思います。あの試合で大学サッカーのレベルを思い知らされて、それが一番印象的でした。
昨年優勝したりもしましたけど、全然こっちの方が本当に悔しかったので記憶に残っています。

-これまでの大学生活四年間を振り返ってみてどんなことが印象に残っていますか？
齊藤：大学2年生で結果を残せなかったらプロになれないなという思いが強かったので2年目が1番印象に残っています。
2年目が勝負だと思ってずっとやろうと決めて、そのタイミングで曺さん（現・京都サンガF.C.監督)と出会ってチームとしてアミノ杯優勝や、個人としても2桁ゴールを取れて、充実した1年間だったと思います。
その時期からエスパルスのスカウトの方が来てくれてたのでありがたかったです。

-曺貴裁氏(現・京都サンガF.C.監督)との出会いについて
齊藤：曺さんの就任が決まったときにこの人に目を付けられたらこの先が広がるって強く思いました。曺さんの下で本気になれたというか、やんなきゃいけないなっていうのは強く思って、曺さんに出会えたことも俺の中でターニングポイントになっています。

-大学に来て一番辛かったり大変だったことは？
齊藤：昨年の怪我です。半年ぐらいプレーできなかったです。全日本大学選抜に選ばれていたその週に怪我をして離脱だったということもあり、かなりショックでした。
前の年2部リーグで、1部に上がってきてどれだけ自分が成長したかも試したかったですし、そこでも多分スカウトの方に見られるなと思っていたので悔しかったです。
復帰もリーグ戦残り2節のタイミングだったので、優勝しましたが何も貢献できないって思いのほうが強かったです。
最後の2ヶ月はいわきFCでリハビリをさせていただいて、いわきFCには本当に感謝しかないです。
怪我人の練習生を迎え入れてくれるクラブなんてあると思わなかったです。
だから入っていくのは気まずかったですし、すごい申し訳ない気持ちがありました。
でもいわきFCの人たちはみんな優しく暖かく迎え入れてくれて、みんな話しかけてくれたのですぐに馴染むことができて楽しかったです。
本当にストイックな集団なので、スクワットしたら走ったりっていうのを繰り返して繰り返して。ああこれは絶対強くなってるわっていうのを感じることのできる環境でした。

-復帰してインカレでは出場時間も増えましたが手応えはどうでしたか？
齊藤：スタメンは1試合だけであとの2試合は途中出場でした。
どっちも延長まで行ったので結局全試合60分以上は出場していたのかもしれないです。でもその中で1点も取れなかったっていうのは本当に悔しいです。
インカレにかける思い強かったですし、いっぱい自分にボールが来て何個も外して外して。
絶対決めることができたし、あれを決めてたら勝っていたんだなと思うと自分の力の無さをひしひしと感じました。
4年生の泣いてる姿を見て力になれなかった申し訳なさと、来年は自分が引っ張っていくんだという意思が固まったと思います。

-今シーズンのこれからの意気込みをお願いします
齊藤：開幕から少し不安な試合内容のゲームもありましたが、失点した後などチームとして諦めないところなど変わってきたと思います。
ここ3試合1勝2分と負けが無いのも、少しずつチームが前に進んでいる証です。
ひとりひとりの気持ちの持ちようや勝利にかける執念も絶対変わってきているので逆転できたり追いつけたりするんだと思います。
このチームはまだまだここからが本当の力の見せどころです。

-最後にエスパルスサポーターの皆さんへメッセージをお願いします！
齊藤：自分を育ててくれた特別なクラブでプロキャリアをスタートできることを大変嬉しく思います。
3年間エスパルスユースで過ごして清水の街の暖かさや、清水の街のサッカーに対する情熱など、清水に惚れてエスパルスを選びました。
自分はエスパルスを離れていた4年間で色んな経験をして、その中で努力を重ねてきました。もちろん1年目からスタメンで試合に出て活躍するぐらいの気持ちでいるので、新人だからとかそういうのは全く関係なく、エスパルスを引っ張っていけるような存在になります。
自分のゴールでエスパルスを勝たせるという強い思いで1年目から頑張ります。
暖かく迎えていただけると嬉しいです。
あとあと一つだけお願いがあります。
あまり苗字で呼ばれるのが好きじゃないので、セナって呼んでほしいです。
これ記者会見でも言おうと思ってます(笑)
皆さんよろしくお願いします！

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大学を経由し、念願のトップ昇格を果たした齊藤聖七。
全治未明の怪我にも悩まされたが、エスパルスに戻ることだけを目標に駆け抜けた。オレンジの血が流れるストライカーの活躍に注目だ。

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noteでお届けする連載「INSIDE RKU 」では、流通経済大学体育局サッカー部に所属する選手の裏話を紹介。
夢を追いかける裏側にある、それぞれの葛藤や苦悩、想いなどを発信していきます。次回もお楽しみに。

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