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スターバックスにささげる詩

あんまり おいしくない
メニューにいろいろ並んでいるけれど
僕が満足しているのは アイスのカフェアメリカーノだけだ

でも どこにでも店があるのがいい
居心地がいいのが 僕には嬉しい
内装や店員の態度がいいというだけで
金を払うにあたいする

スターバックス

僕に生きている意味はない
友達もいないし 恋人もいない
話し相手になってくれる人もいなければ
仕事にやりがいも存在しない

でもスターバックスの中ではくつろげる

休日の朝
僕はスターバックスの店内でYoutubeを見る
アイス・カフェアメリカーノをおともに チーズケーキをつつきながら
iPadと
ソニーのWH-1000XM3でホロライブを見る
博衣こよりちゃん
僕は彼女に恋をしている
こよりちゃんが僕にプロポーズしてくるのを待っている
今のところ音沙汰はないが とても期待している
まだかな まだかな

僕は本当に歳をとってしまった
なにひとつ事をなしとげずに
人生のなかばが過ぎ去ろうとしている
昔はコスタリカやホンジュラスの豆で 自宅でコーヒーを淹れていたものだ
もはや それもめんどうくさい

スターバックスにはWi-Fiがある
(これは「ウィッフィー」とは読まずに「ワイファイ」と読む)
一度も読んだことのない条件文に合意して 僕はiPadを接続させる
ざんねんながらFanzaに繋げることはできない
アクセス制限されているのだ
でも すでに購入した本を アプリでダウンロードすることはできる
なんじゃそりゃ?
まあ いい
僕は隅にすわり
壁を背にしてこっそりとエッチな同人誌を見る
たまにだけど そういうこともする
あまり よくないことだとは分かっている

まれにフラペチーノも飲んだりする

いつの日か人類が宇宙進出しても そこにはスターバックスがあるだろう
火星店第一号
そのオープン記念に僕はおとずれる
そこには博衣こよりちゃんもいる
兎田ぺこらちゃんもいるし
宝鐘マリンもいるだろう
僕は感激して博衣こよりちゃんの手をとる
気持ち悪がられる
頬にビンタをくらい
すぐに警察がやってきて僕は連行される
判決
死刑

休日の朝
僕はスターバックスでのんびり過ごす