シェア
『ドン・キホーテ』の再読を完了させたので、それについて書く。 この小説を読む上で注意すべ…
前回の記事で書いたように、僕はいまエンタメの小説を作りたいと思っている。しかし気持ちは鬱…
思想・哲学・文学・芸術の会 Advent Calendar 2023本稿は見出しのアドベント・カレンダーの12/…
光文社古典新訳文庫でシェリーの『フランケンシュタイン』を読んだ。とても面白かった。そこで…
Advent Calendar本稿は、思想・哲学・文学・芸術の会 Advent Calendar 2022 の12/4分に当たる…
ヘミングウェイの『日はまた昇る』を端的に言い表すと、これは「耐える」文学である。我々はこ…
フランツ・カフカの『城』を原田義人の訳で二度読んだ。それについて書く。 前提本稿は、カフカの『変身』と村上春樹の『かえるくん、東京を救う』、またカフカの『城』の原田義人訳、そして次の記事を読んだ者を対象にしている。 『城』は、13章のKとフリーダの痴話喧嘩が一段落するところで前半が終わる。直後にハンス・ブルンスウィックという男の子が訪ねてくるが、そこからが後半戦になる。まずは前半から解説していく。 前半『城』の基調 この小説は、訳が分からない。『城』はどこからどう読ん
村上春樹の『ノルウェイの森』を読み解いていく。引用時に示したページ数は講談社の文庫版にも…
レイモンド・カーヴァーの短編『ささやかだけれど、役にたつこと』について書く。本稿はすでに…
探偵小説『ロング・グッドバイ』について解説する。本稿ではハヤカワ文庫の村上春樹訳を参照し…
パロディ三島由紀夫の『豊饒の海』には『失われた時を求めて』のパロディ・シーンが数多く登場…
フランツ・カフカの『変身』と村上春樹の『かえるくん、東京を救う』について書く。村上春樹の…
村上春樹の『海辺のカフカ』という小説には「メタファー」という言葉が頻繁に登場するのだが、…
『雨月物語』に収録されている『夢応の鯉魚』を読んだところ大変おもしろく、実に驚かされた。そこでなぜこの作品がこんなにも面白いのかについて考えてみた。 無意識を語る小説まずひとつに、人間が本来は感じているはずだが、普段は意識されないことをこの小説は描いている、ということが挙げられる。そのような無意識の層で起こっている物事や概念をうまく語られると、人間は本能的に驚き、感心してしまうものなのだ。 無意識を語る小説の例として有名なものに『失われた時を求めて』がある。 解説すると