時間軸と時間座標

シュタインズ・ゲートというアニメの言葉によって一般名詞化した「時間軸」。つまり時間は過去から未来へつながる線路のようなモノ、という概念で、別の線路はパラレルワールド(並行世界)として規定される。この線路がたくさんあるイメージは非常に視覚化しやすく分かりやすい

しかし、線路の例えを続けるならば、地下を走るもの、モノレールのように空中を走るものも考えうる。時間に縦横の概念が生まれたとすればコレは「時間面」とでも呼びうる。つまり現在という時間でパラレルワールドをバッサリ切った断面が「時間面」だ。その場合、時間は縦・横・時間軸の3次元で規定される。

しかし本当に軸以外の時間の座標が、縦横の2次元のみで決まるのか?奥行きを加えた「時間空間」の中に時間軸があるのかもしれない。さらに上の次元も考えうる。

つまりパラレルワールドを考えると、我々の今の時間というのが何次元なのか、言い換えれば何個のパラメータで決まるのか、さらに言い換えればどういう住所・座標で表されるのか?答えは分からない。

いわゆるタイムマシンで過去に飛ぶ時に問題になってくる厄介な親殺しのパラドックスは、実はここから発生している。軸を遡る事が出来る場合に、厳密に同じ時間座標に降り立つなら、親殺しのパラドックスは成り立つ。しかし違う時間座標なら親が死んだ世界が続くだけで、元の時間座標の世界には関係ない。

まぁ、時間座標も時間軸も移動できない我々には全く関係ない事柄なのだけれど。それこそ時間の無駄かもしれない。でも思考実験としては面白いと思う。

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