脊オパを見てかんがえたこと

 STRAYSHEEPアートブック版が届いた。ヨネヅはゆるりファンとしてアルバムだけいつも買うくらいでライブなんかも行ったことがなく、今回の脊オパ映像化で初めてうたってうごいてしゃべる彼の姿を見た。その中で思ったことをまとまりなく文に打ち直す。

 彼はハチャメチャに我の強いエロティシズムを持っている(とぼくは思っている)。食虫植物みたいな、触ったら指が融けてしまうから触ったらダメよ、と注意されるタイプの綺麗でいい匂いのする花みたいな、そんなかんじ。あの細長い指とか白い肌とかを見てどんなにか弱っちい男だろうと想像するが実際あんなに強いので頭がとっ散らかる。あとなんか鶯谷みたいじゃない?

 彼は教祖のよう。見た目も相まってダンサーの統率が指揮者というより教祖。マックス・ウェーバーの言うところのカリスマ的支配、圧倒的強さを感じる。己の才と力に自然と周囲が付き従う。でも彼の一番の信者とは彼自身であるようにも思えるよね。

 彼の音楽はキレイでカッコいい。他の音楽と同じく決して生命維持に必須ではないし、暮らしを豊かにするかと言われたらぼくは頷きかねるけど彼の音楽は世界を見るのをたのしくしてくれる。

 多分ぼくはこれからもヨネヅの声と音に熱をもらうのをやめられないだろうという認識を改めたところでこのきろくは終わり。

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