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自立系女子の深い無価値感と他人軸的コントロール思考の原因を探る~セ〇レ扱いされても、モラハラされても、私に魅力がないのが悪いんだ…~

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「幼少期に傷つきすぎたせいでパートナーシップに問題を抱えるようになり、都合良く扱ってくる人やモラハラ系の男に振り回されるようになってしまいました…」そんなご相談をいただきました。


今回キーワードとなるのは、

・「自分はどうでも良い存在」という無価値感
・「どうしてこうしてくれないの」という彼へのコントロール
・「会話の沈黙を極端に怖れる」という彼軸(他人軸)思考

でして、両方とも表面的な解決策ではなく、「根本的な部分」をみてあげる必要があります。

長い記事になりましたが、そのぶん徹底的に掘り下げていますので、お時間を見つけてゆっくり読んでいただけたら嬉しいです。




【ご相談ここから】


送信者:ひなたさん


Ryutaさん、はじめまして!
このサロンにたどり着いてから、自分軸を少しずつ取り戻せている気がしており、とても感謝しています。

最近とてもとても大切な彼氏が出来ました。
尊敬できるし、とても私を大切にしてくれます。私も彼を大切にしたい、いいパートナーシップを築きたいと思い相談をさせて頂きます。


今回の相談とは
嫌なことは嫌というようにもしているのですが、これがコントロールなのかどうなのかがわらかない。また、嫌な気持ちをどのように消化させたらいいのかが分からない。
ということです。


◎過去の恋愛としては、

・1人前 セフレ関係 のみ
「センスねぇな。」「お前と結婚しても絶対子供は俺になつく。」「お前と結婚してもお前の親とは会わない。結婚生活は2年更新にして欲しい」などなど。モラハラチックなことを言う人。

・2人前 公務員 半年で別れを告げられた
とてもいい人だったが、話が盛り上がらなかった。いつも一緒にいるとお互いに苦笑いになる。会う頻度や会話の内容が合わず半年で別れる。こんなにいい人とも続かないのかと自信を失った。

・3人前 付き合って1ヶ月で別れをつげられ、その後2年のセフレ関係
彼:「自分は遊んでいるつもりは無いが、お前と付き合うのは考えられない。結婚も考えてない。それでもお前が一緒にいたいんだよね?」みたいなスタンスの人。

・4人前 溺愛してくれていたが消費者金融での借金発覚
3ヶ月で別れる

・4人前 1年半付き合う
亭主関白 長く付き合っていて、私のことも好きだったと思う。別れてからも度々復縁の連絡を貰った。

・5人前
同棲もして、いちばんメンタルも安定していた。わがままもいったし、自分の嫌なところもダメなところも全部見せた人。家族のようになりすぎて男性とおもえなくなり、私に好きな人が出来、別れた。セックスレス1年ほど。



◎家庭環境としては

私 =29歳独身
長女 3歳下の弟がいる
寡黙な父 世話焼きな母 の4人家族
とても家族仲がいい。
しかし、反抗期が苛烈だった。怒鳴り合うのは当たり前。胸ぐらを掴んで怒られたこともある。

私は誰もが知るような企業の営業職をしており、成績もなかなかのものです。

家庭環境からしてもいわゆる自立系女子だと思います。

このサロンの記事をみてから、親への執着について考えみて、思い返せば、「弟はまだ小さいから我慢してやって!」が口癖の母に「弟の方が可愛いんだ」と何度となく思っていたのを思い出しました。

そんな、怒りの対象の弟なのに、無口で無欲で、それでいて、友達も多く成績優秀運動神経抜群(手前味噌ですが私もなかなかのものでしたが、弟の方が1枚上手で、私は出来たことは自慢するタイプでした笑 母の価値観的に、私のような承認欲求強めな子より弟が可愛かったのだろうと思っています。その証拠に、母のメールアドレスは弟の名前に弟の誕生日でした。)
実際、弟は無欲なのにサラッと何でもこなしていくのが姉としても羨ましく思ったことも何度もあります。

他にも、元来とても甘えん坊だと思うのですが幼少期素直に甘えられなかったからか、中学になっても父によくひっついていました。
それをみた母から「気持ち悪」と言われたのが、今でも記憶に残っていて、その時私は何処に甘えたらいいのだろうと思った気持ちを思い出しました。
(ちなみに、母が母乳が出なく卒乳をさせるときも、「おっパイ痛いからおっパイやめよか」と話したら、泣きもせずその日からおっパイを辞めたそうです。その辺からも甘えたい時期に甘えられなかったのでは?と記憶は無いですが思っています。)

また、幼少期ですが、私のある発言で両親共々大変怒らせてしまい(今でもこれは私が本当に悪かったと思っています)、母親は、私を溺愛していた叔父にまでそのことを相談したことがありました。

車の中で話している2人に対し、私は寝たフリをしていましたが、その相談している話をしっかりきいていて、叔父も「私ちゃん、そんなこと言うの。。。酷いね。」と言っているのを聞いてから、叔父にまでそんなこといわせる私は人間的に欠陥がある。

気を抜いたら人を傷つけるやばい人間なんだ。と思っていた時期があります。それから、自分がどんなにダメなやつかまた話されるのではないかとビクビクしていました。


エピソードとしてはこんなところですが、母はなにか思い通りにいかないと(手伝わないなど)不機嫌になり、口をきかないという方法で私を動かそうとする側面がありました。
例えば、友達がいく地域のイベントもお金がない、時間が無い、付き合いが面倒などで行かせて貰えないことが多々ありました。

子どもながらに理不尽だなと思ったけど、行けないことに謝ってもらえもせず、駄々をこねると口をきいてもらえない。という感じでした。

そのせいか、小さい頃の私は買い物に行っても何にもねだらない、なにか遊びに行ってもどこに行きたいかも言えない、何を食べたいとも言えない子どもでした。

また、輪をかけて小学校がとても少人数で悪口を言われても、どれだけ相手が嫌いでも一緒に居なくては行けない、仲良くしろと言われる環境だったのも自律を促進させていたと思います。
閉鎖的な環境は子ども達をギスギスさせ、悪口交換ノートや靴に画鋲、口をきかない仲間はずれ、などの陰湿なイジメもたくさん味わいました。(お恥ずかしいですが、加害者側にいたこともあります)
私はありのままでは好かれない、いい子でいなければ仲間に入れて貰えない。ひとつもミスはできない。とこのあたりから思っている気がします。


今までどんなにセフレ扱いされても、モラハラチックなことを言われても、私が面白くないから、魅力がないからそんなこと言われるんだと思っていましたが、今の彼は「彼女とは一緒に居るだけで幸せ」と付き合う前から言ってくれ、私自身も嫌なことはいやと言ってきたおかげか、とても大切にしてくれています。
(行きたいと行ったところは必ず覚えてくれている、話したことを覚えていて進捗を聞いてくれる、会う時間を沢山とってくれる、私の機嫌を察知してフォローしてくれるetc……)

しかし、最近、連絡が遅かったり、会いたい時に会えない、会う予定だったのに予定より会うのが遅くなるなどが度重なり、LINEで「怒っている」と言葉でも態度(返信がいつもより遅い、素っ気ない返事など)でも出してしまいます。

結局解決策はないのに(会えないものは会えないし、時間が遅くなるのもしょうがない)怒りを表してもどうしようも無いとわかっているのに、不機嫌を表さずにはいられません。
(母が不機嫌でどうにかしようとしていたのを今でもよく思っていないので、自分がそれをすることに嫌悪感もあります)

会ったら「あれは嫌だったんだ!こんな気持ちになった!」といい、そっからはご機嫌に居られるのですが、
長くお付き合いしたい時、こんなわがままな自分はすぐ愛されなくなる、わがまま言うなんて相手に負担かけて最悪と思わずにいられないし、建設的では無い対応をやめなくてはいけないと思っています。

こんなときの建設的な対応とはどんなものでしょうか。
そもそも、良いパートナーシップを築くをゴールとしたとき、建設的な対応をとることが正解ではないきもしています。



別件ですが、デート中に会話が無くなるととてもドキドキしてしまいます。「楽しくなかったら別れられる。楽しくない時間を積み重ねるなんてメリットが彼にない。あってもらえなくなる。」という心境になります。

トータルをみて、自分の無価値感が根底に潜んでいるような気もするのですが、
Ryutaさんからみて、私がつまづいているポイントは何に思えますか?またどうしたら解消出来るでしょうか。



長くなりましたが、

①嫌なことがあった時、いいパートナーシップを築くことをゴールとして、取るべき建設的な対応の具体例はなんですか?(建設的でなくても心の持ちようなど教えて貰えたら。。。)

②デート中の沈黙をどのように捉えたらいいですか。またどうしたらその心理が解消できますか。



長文・乱文で読みにくい所もあるかと思います。申し訳ございません。
ご教授頂けますと、励みと学びになります。
よろしくお願いします。



【ご相談ここまで】



ひなたさん、ご相談送信いただきありがとうございます!

彼との関係から成長環境にいたるまで、多くの人が共感できる内容だと思いますし、とても気になる内容だと思います。

ご相談としては確かに長めですが、要所要所でポイントをまとめてくださっていて要点がまとまっているので回答しやすいです。そういったところは、「仕事できる人なんだろうなぁ」「さすが自立系やなぁ」なんて思ったりします笑

丁寧に見ていきましょう。



ーー今回の相談とは
嫌なことは嫌というようにもしているのですが、これがコントロールなのかどうなのかがわらかない。
・また、嫌な気持ちをどのように消化させたらいいのかが分からない。

ということです。ーー



ご相談内容を質問冒頭で端的にまとめてくれているので、私からも結論を先にお伝えしますね。

結論から言えば、「嫌なことを嫌だと言うのはコントロールではない」です。

これは特に我が読者の中でも依存型女子には本当に覚えておいてほしい重要事項になります。嫌なことを嫌だというのはコントロールではありません。むしろ、パートナーシップでは絶対に必要不可欠で大切なことです。嫌なことがあったら、きちんと嫌だと伝えましょう。



で、そもそも「コントロールとはなんぞや」という方もいるかと思うので簡単に解説しておきますと、パートナーシップにおけるコントロールとは「相手を自分のために動かそうとする欲求全般」のことだと言えるでしょう。

パッと思いつく例で言いますと、例えばモラハラ男の言動なんかはコントロール性そのものですよね。気に入らないことがあると不機嫌で黙り込んで相手を意のままにしようとしたり、逆に怒鳴ったり暴力を振るうことだってあります。これらは明快にコントロールだと言えます。

依存こじらせ女子にあるあると言ってしまうと膝蹴りが飛んできそうなので自粛しますけども、メンヘラ大爆発みたいなのもコントロール欲求の分かりやすい例ですね。「私の気持ちをどうして分かってくれないの」「どうして察してくれないの」「どうしてこうしてくれないの」みたいに急に泣き出したり怒り出したりするのは典型的なコントロール性思考です。

ここで、「あぁつまり、メンヘラ女子はモラハラ男子と同類なのね」と察した方、ご名答です。まさにそのとおり。世のメンヘラ女子各位はモラハラ男子のことを笑っている場合ではないのです。逆も然りだけどね。まぁメンヘラ女子は暴言とか暴力はあまり行使しないと思いますが、メンヘラとモラハラは心理構造としてはかなーり似ております。


さらに厳しいことを言いますと、彼に対して「こうして欲しい」「ああして欲しい」という欲求が山ほどありつつ、「でも嫌われたりウザい女だと思われるのが嫌だからやめておこう」という考え方の習慣もまた、「コントロール性」だと言うことができます。

この場合、モラハラやメンヘラと違い、外に対して攻撃性を向けているのではなく、内側に対して攻撃性を向けている。つまり、感情をめちゃくちゃ抑圧して自己攻撃しているということになります。自分の自分に対するモラハラ。自分の自分に対するDVですね。感情の抑圧は心の自傷行為のようなものです。

繰り返しますが、パートナーシップにおけるコントロールとは「相手を自分のために動かそうとする欲求全般」のことです。その「欲求」がもしあれば、それは実際に相手をコントロールしようとしていなくても、コントロール思考だとはいうことができるでしょう。


なにやら難解っぽい感じになってしまいスミマセン。つまり何が言いたいかというと、メンヘラ女子、モラハラ男子が自信のコントロール思考によって生きにくくなってしまっていることはもちろんのこと、言いたいことを我慢したり嫌われることを怖れている人もまたコントロール思考であり、傷を癒していく必要があるということなんですね。感情の抑圧があまりに激しくなれば、「メンヘラ女子を超えるメンヘラ女子」になってしまいかねないですしね。(共感できる読者は多いはず。。)

言いたいことを我慢する人は「自立系×依存型」を併発しているパターンが大変多く、実は最も傷の癒しに時間がかかったりもします。また、幼少期から自他ともに「良い子」の認識であるぶん、自分自身のことをコントロール性思考だと認めたがらないことも大変多いです。「私はそのような愚かな人間じゃない!!!」みたいな自己イメージですね。そういった意味でも時間がかかる。まずは自分の心の客観視をすることが大切です。



と、ここまでがコントロールについての説明になりましたが、ひなたさんの言う「嫌なことを言う」は必ずしもコントロールではないということを改めてご確認ください。

どういうことかというと、「嫌なことを嫌だと言う=相手を思い通りに操作しようとする(コントロールしようとする)」ということではないということですね。

「嫌なことを嫌だと言う」というのはあくまで単なる主張であって、それに相手が応じるか否かはどこまでいっても相手次第だと言うことなんです。アドラー心理学でいう、「課題の分離」ということですね。

「馬を湖にまで連れていくことはできても、馬に水を飲むよう強要することはできない」ということです。
同様に「彼に”○○してくるのは嫌だ”と言うことはできても、彼が○○をしないよう強要することはできない」というのが課題の分離の考え方です。

これが、「強要」するようになると、それはコントロールだということになります。メンヘラ/モラハラについての話をしてきましたが、メンヘラ/モラハラは課題の分離とはかなりかけ離れた考え方だと言えますよね。

課題の分離が前提にある限りは、嫌なことを嫌だと言ったとしても、それはコントロールとは言いません。単に相手に「伝えた」というだけです。
それはむしろパートナーシップにとって非常に大切なことになりますよね。

逆に「嫌なことがあるのに言えない」というのは、先ほど言った感情の抑圧ということでして、どちらかと言えばこちらの方がコントロール性強めだと言うこともご確認ください。
「相手を動かそうというコントロール思考は強烈にあるしそのことに執着はしているけど、相手に嫌われるのが怖くて言えない」ということですからね。

このあたり、論理がやや錯綜していますので、何度も往復して読んでいただければと思います。



再度結論を言いますと、この点ひなたさんは、

ーー私自身も嫌なことはいやと言ってきたおかげか、とても大切にしてくれています。ーー

ーー会ったら「あれは嫌だったんだ!こんな気持ちになった!」といい、そっからはご機嫌に居られるのですが、ーー

ということで、彼に対してフラットな感じで主張することができているように見受けられますので、これはコントロール性ではないと思いますし、めちゃくちゃ素晴らしいことなので引き続きこの「伝える」ということは意識して言って欲しいなと思います。ひなたさんはおそらく、「課題の分離」がしっかりできているような気がします。少なくとも、「課題の分離」をしようと努力している感じがします。



逆に、

ーーこんなわがままな自分はすぐ愛されなくなる、わがまま言うなんて相手に負担かけて最悪と思わずにいられないし、建設的では無い対応をやめなくてはいけないと思っています。ーー

「こんなわがままな自分ではすぐ愛されなくなる」「負担をかけて最悪」と考えて、自分の思っていることを抑圧し始めたり、相手との「こういう関係になりたい!」というビジョンを抑え込むのがむしろコントロール性ということでして、こういう抑圧が強くなり始めるとパートナーシップは傾き始めますし、ひなたさんの言葉をお借りすれば建設的ではありませんよね。



ーーこんなときの建設的な対応とはどんなものでしょうか。ーー

ーー①嫌なことがあった時、いいパートナーシップを築くことをゴールとして、取るべき建設的な対応の具体例はなんですか?(建設的でなくても心の持ちようなど教えて貰えたら。。。)ーー


ということで、ここまでのコントロールの話を踏まえた上で、私が思う、ひなたさんのパートナーシップにおける「建設的な対応」と「非建設的な対応」のを具体例をまとめてお答えさせていただければと思います。

まずここでの建設的な対応は…



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■建設的な対応は…
・言いたいことや嫌なこと、思ってることはちゃんと言う。ただし、「ふたりの幸せのために主張する」「フラットに伝える」という自分軸の視点が大切。
・なお、伝える前提として、ひなたさん自身が心を整えてご機嫌でいると、彼もひなたさんの言葉を冷静に受け取りやすくなる。そのために、ご機嫌でいられるルーティンを見つけたり、ノートに書きだす内観ワークを習慣にしたりするのは非常に効果的。
・怒りや悲しみがわいたら、それをぶつけるべきは彼ではなくノートです。嫌な気持ちはノートに書きだし、吐き出して消化しましょう。話し合いに怒りや悲しみを持ち込むと、得てしてそれは「コントロール」となります。
・「LINEで伝えると不機嫌な感じや責める感じになってしまう」という自覚があるのであれば、嫌なことはLINEで伝えず面と向かって伝える意識をする。

■非建設的な対応は…
・相手の気に入らないところを変えようとする。「どうしてこうしてくれないの」と詰め寄る。相手を変えようと執着する。「コントロール」しようとする。相手に自分の欠乏や、満たされなさを埋めてもらおうとする。
・あるいは、「伝えたいこと」「言いたいこと」「嫌だったこと」「やめて欲しいこと」を言わずに我慢し内側にためこむ。(=コントロール性が自己攻撃に向かい将来的に爆発してしまうことに)



このような感じのまとめになると思います。

最も大切なことをさらに凝縮して一言で言うなら、「彼に、嫌なことを嫌だと言うのはコントロールではない」ですね。

ひなたさんや、この記事を読んでくれている人に何かひとつ持ち帰って欲しい教訓のがあるとすればこれです。リピートアフタミー。「彼に、嫌なことを嫌だと言うのはコントロールではない」

面と向かってちゃんと相手に嫌なことを伝えて、その結果ひなたさんがご機嫌でいられるのであれば、それは非常に建設的な行動だと言えると思います。

逆に、LINEなどになるとコントロール性が強くなる傾向はひなたさんだけでなく誰しもが持っているものですので、できればLINEではなく面と向かって伝えましょう。

LINEでパートナーシップの重大事項を話題にするのはけっこう大事故の元だったりします。面と向かった時に言葉が出てこないという読者もいるかもしれませんが、せめて手書きの手紙にしましょう。LINEで大事なことを話すのはよくないです。まじで。



ーーデート中に会話が無くなるととてもドキドキしてしまいます。「楽しくなかったら別れられる。楽しくない時間を積み重ねるなんてメリットが彼にない。あってもらえなくなる。」という心境になります。ーー

ーーデート中の沈黙をどのように捉えたらいいですか。またどうしたらその心理が解消できますか。ーー



次にこちらを見ていきましょう。

「沈黙が気になる」というのも自立系あるあるのひとつでして、多くのご相談事例があります。

理由としては、ひなたさんが感じている「楽しくなかったら別れられる。楽しくない時間を積み重ねるなんてメリットが彼にない。会ってもらえなくなる。」というのはすごくメジャーなような気がしまして、共感できる人も多いのではないでしょうか。

つまりは、「相手がどう思っているのかを極端に気にしてしまう」という彼軸(他人軸)ですね。

それで、どうしてそのような「理由(他人軸)」を感じるのかと言うと、それには「理由の理由」がありまして、それこそが潜在心理的な傷ということになり、ひなたさんが自覚している無価値感であったりとか、罪悪感であったりとか、過剰な自立心であったりとか、自己肯定感の低さであったりが潜んでいるわけです。

「会話の沈黙の悩み」については例えばビジネス書や恋愛本で種々のテクニックや考え方が書かれていると思います。例えば「相手が言っていることをオウム返ししましょう」とかもあるでしょうし、「さすが~♡知らなかった~♡すご~い♡センスいいね~♡そうなんだ~♡」みたいな相槌指南をしている本もあるでしょうし、「予め話題をストックしていきましょう」というノウハウが書いてある婚活本だってあると思います。

そういったテクニックはテクニックで有益なものもありまして、もし使い心地の良い会話テクがあればそれはそれで身につけて欲しいなと思うんですけれど、会話テクニックというのは対症療法に過ぎない側面もまたあります。

風邪を引いた時に熱を下げたり、頭痛を緩和させたり、鼻づまりを治したり、倦怠感を和らげるのが対症療法ですね。これはこれで意味のあることなんですけれど、でも、これでは風邪は根治していません。根治のためには、原因となっているウイルスに目を向ける必要があります。

「会話の沈黙」も同じですね。テクニックにより確かに気持ちが楽になることもあるかもしれませんし、何かのシーンにおいてそのテクニックが解決策となることもあります。でも、根本的な原因はテクニックでは解決しないんですよね。むしろ、会話テクニックは、根本的な原因から目を背けさせてしまうという側面すらあります。

ちょうど、解熱剤により熱を無理やり下げたことで、「風邪を治した!ウイルスを死滅させた!」と錯覚してしまうようなもの。


だから私は、「時間がかかるかもしれないけど、過去の環境とか、根本的な原因の部分に目を向けていこうね」という話をよくしているんですね。

けっこう難しく聞こえるかもしれませんが、以下もっと具体的に解説していきます。


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