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心のどこかで、男の人はいつか自分の前から消えてしまうことに怯えています

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【ご相談ここから】


送信者:きみえさん


Ryutaさん、こんにちは。きみえと申します。

数ヶ月前にRyutaさんのこのnoteを発見してから、いろいろな記事を読ませて頂き、たくさんの学びをいただいています!ポップに悩める読者に寄り添って頂いて、本当にありがたい…とひっそり感謝しています。

長々と申し訳ないのですが、わたしの境遇と悩みを聞いていただきたく、こうしてメッセージを書かせて頂きました。



わたしは30代前半で、現在彼氏とワンルームで同棲しています。
どうも最近、自分のこじらせがパートナーシップに出てきているな…と思っています。


この1年間は、彼氏とのことではなく、母親との関係にずっと悩んでいました。

わたしの母は結婚を機に退職し専業主婦。父と母はわたしが物心ついた頃から仲が悪く、小学校から高校の途中まで、家庭内別居が続き、わたしはほとんど父と話したことがありませんでした。そんな父はわたしが高2のある日出ていき、そのまま会わないままに、わたしが社会人1年目の時に癌で亡くなりました。

母は元々割とお嬢様育ちであり、わたしと弟の教育に強い熱を持っていました。祖父母やおばの金銭的支援を受けながら、わたしと弟は私立の学校に行かせてもらい、たくさん塾にも通いました。その熱を受け、わたしもおこがましいのですがかなりいい大学に行くことができました。

家ではそんな暗いこともありましたが、わたし自身は幼稚園から高校まで通った女子校では毎日ゲラゲラ笑いながら楽しく過ごし、大学では部活に打ち込み、会社に入ってからも好きな仕事に巡り会えて充実した日々を過ごしてきました。

家庭環境は関係なく、自分は強くてポジティブな人間だと心から思ってきました。

そんな中、会社に機会をもらって海外に2年間赴任することになりました。ずっと実家だったので、初めてのひとり暮らし。「ラクだ…」という感覚を自分でも驚くほど持ちました。

母とわたしと弟はずっとべったり、仲良し家族、をやってきました。でも、面白くて可愛らしいところもありながら、真面目で繊細でたまにネガティブが爆発する母に、無意識にずーっと、気を遣っていたこと、時に自分の感情に無意識に蓋をしてきたことが初めて分かりました。

赴任が終わり1年前に帰国。既に30だったわたしは、ひとり暮らしをはじめました。すると実家で再び一緒に暮らせると思っていた母はおかしくなってしまい、LINEでのあらゆる攻撃、直接会っても責められ泣かれ、、。
今はだいぶ落ち着きましたが、一時はわたしも心がおかしくなってしまうのではと思ったほどでした。

母から強い依存を感じたことで、わたしは色々なことを考えました。

どんなに母が孤独でも、これまでみたいに全身全霊をかけてフォローしなくていい。
わたしはわたしの人生を思いっきり生きたい。
これからは自分をもっと知って、労わって、どんなに近しい人でも境界線をきちんと持って。
どんな自分も受けいれて生きていきたい。心からそう思っています。


そんな中ひとり暮らしとほぼ同時に、海外で同じ職場だった人と付き合い始めました。流れるように同棲がはじまり、今に至ります。

彼氏はいい意味でデリカシーがなく笑、ずけずけと踏み込んでくるので、わたしも母とのことを全て話し、たくさん励ましてもらってきました。また彼との間で嫌なことがあっても、本音で話せるようになってきました。

ただ…です。どうしても、父は去っていき、母との距離感を長いこと間違えていたわたしが、本当に彼と健全であたたかいパートナーシップを作っていけるのか、不安になります。

例えば彼は日々深夜残業でとても忙しいのですが、今日はゆっくり過ごせる!と思ったある日、2人だけで楽しい時間を過ごしていたら会社の人から電話が。わたしは自分でも驚くほどに不機嫌になってしまいました。

そういうことばかりではなく普段は平和なのですが、これまで何度かそういうことがあり、自分にそういう片鱗が見えたことに恐怖を覚えています。


わたしが自分を本当の意味で癒し、受け入れられていれば、もっと穏やかでいられるはず。

心のどこかで、男の人はいつか自分の前から消えてしまうと、わたしはきっとまだ嫌われることに怯えています。

そして母みたいに依存的になることも心から恐れています。

少しずつ前に進めていると信じているのですが、あと1歩、自分を本当に受け入れて大切にしていくために、Ryutaさんに背中を押していただけると嬉しいです。



【ご相談ここまで】



きみえさん、ご相談送信ありがとうございます!

本日も9割の辛辣さの中に1割のポップさを織り交ぜて(?)回答していきたいと思います、覚悟はよろしいでしょうか笑

パートナーシップに悩む多くの読者、そしてRKメンバーのみんなと同じように、きみえさんの心の奥深いところにお父さん、そしてお母さんとの関係の中で培われてきた傷があるみたいですよね。



ーー家庭環境は関係なく、自分は強くてポジティブな人間だと心から思ってきました。ーー

ーー初めてのひとり暮らし。「ラクだ…」という感覚を自分でも驚くほど持ちました。ーー


きみえさんは幼少期から両親の不仲やお父さんとの関係で不安や孤独を抱え続け、「ポジティブでゲラゲラ笑いながら過ごしていた」とは言っても無意識のうちに張り詰めていた部分もきっと大きかったんですよね。

もちろん、きみえさんがずっとポジティブだったのは演技だとか「仮面ポジティブ」だとかそういうことではなく、本音の笑顔で日々を過ごしていたのはきっとその通りなのかと思いますが、
やはり自分でも意識できていない心のどこかで「私がちゃんとしていなきゃ」「私がお母さんと弟を守らなきゃ」「この家の明るさを失わせないようにしなきゃ」という気張りはあったのでしょう。

一方できみえさんのお母さんは、お父さんとずっと不仲なままでお父さんに早い段階で先立たれてしまったということで、想像を絶するような孤独や寂しさや虚無を胸に抱えていたでしょうし、母という立場から「強くあらねばならない」と自分にムチを打ちつつも、心理的な面で非常に頼りになる娘(=きみえさん)への依存が強まっていき、「べったり化」していったのだと思います。

もちろんお母さんの依存心につきましてはお父さんとの関係だけでなく、お母さんの幼少期や人生のプロセスの中で中心核が形成されていったものではありますが、そこには深くは立ち入りません。

とにもかくにも、「お母さん=依存」「きみえさん=自立」という構図が早い段階で生まれていたのでしょう。
あるいは弟さんも依存寄りであれば、きみえさんは「超自立」であったのかもしれません。

「一人暮らししてものすごくラクになった」ということなので、きみえさんはきっと超自立であったと考えてもあながち間違ってないでしょう。

ストレートな物言いをすれば母と弟ふたりの「依存」を一手に引き受けるのだから、きみえさんには相当な器のデカさがありますし、エネルギーの塊のような方なのでしょうし、女性性(母性)豊かに違いないですし、パートナーシップなんかでもそういう女性は「フツーの男」ではエネルギーを持て余してしまい「ダメ男クズ男ホイホイ」と化してしまうケースも多いのですが、心当たりあったりしますでしょうか?笑

自立系女子だなんだとよく言っていますが、自立系女子になるのにも「器量」という才覚が必要でして、自立系のみんなは「いやいや私なんて」「私は全然です」「もっとすごい人いますんで」「完璧には程遠いんで」なんて言いがちですが、持ってる力の10分の1でも認めれば人生もっと豊かになるのに、、、なんてことをよく考えております。



ーー心のどこかで、男の人はいつか自分の前から消えてしまうと、わたしはきっとまだ嫌われることに怯えています。ーー

ーーそして母みたいに依存的になることも心から恐れています。ーー



きみえさんの深層部分の深い悩みが集約された二文でして、私の発信をはじめ色々な心理学の勉強をされているんだろうなと感じます。

前者について言えば、

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