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【サロンコラム】「セクシャリティの抑圧」についての小エッセイ

【初めての方へ】ご挨拶とご案内。

【お勧め記事】「恋愛こじらせ」「依存こじらせ」について50000字以上で深く解説しました。



久しぶりにセクシャリティについてつらつらと書いていきたいなと思います。

セクシャリティ、と言いますと「性的なもの」「性的魅力」「女性性/男性性」「エロさ」なんていう風にも表現されまして、もちろんそれらも間違えていないのですが、もっと広範的に考えて、セクシャリティは「生命のエネルギーそのもの」という風に表現することもできます。

3大欲求なんていう言葉もあるくらいですが、性的なエネルギーというのは次代の子孫を残すために私たちに宿された大きな大きな力でして、もちろん今の時代子どもをつくるとかつくらないとか子どもが好きか嫌いかなんていうのは個人の自由ではあるのですけれども、子どもをつくろうがつくるまいが、性のエネルギーがあることには変わらないわけです。

で、ここがまた面白い話なのですが、性のエネルギー…セクシャリティというのは直接的に「性」に関連しない事柄にも転用可能です。

池袋駅前やら、なんばの繁華街やらで日々ナンパにいそしんでる野郎どもは明らかにセクシャリティというより性欲が強そうではありますが、(個人的には男性のナンパは男性的セクシャリティの解放にとても役立つと思っていますが、女性読者率9割越えの当noteではあまり需要が無さそうなのでまたの機会に…)
例えば膨大なセクシャリティのエネルギーを仕事や趣味に流用させてバリバリと働き、ものすごい成果を出している人というのも存在します。

特に女性は男性と比べて色々な「感性」が豊かであり、感情や感覚と繋がることが非常に得意で、そのぶん大きなセクシャリティというエネルギーをあらゆることに応用させることも上手です。

私が知っている俗に言う「バリキャリ女子」と呼ばれている人は全員漏れなくセクシャリティが豊かで、良い意味で性にもオープンですし(ヤリマンとかそういうことではない。そういう人もいるけど。)、仕事ができるということは新しい知見とか分野の深掘りに興味があることも多く、セックスの探求にも余念がないんですよね。これからもどんどん、仕事にもセックスにもどん欲な女性は増え続けるんじゃないでしょうか。セックスアンドザシティ的な。



日本を含む東アジア(中国、台湾、韓国etc)は、女性が生きにくいエリアとして知られています。儒教的な考え方なのか仏教的な考え方なのか何なのかはよく分かりませんが、男女平等的な考え方は欧米と比較してかなり遅れているようです。

中国人の子と関わることも多いのですが、福建や北京、大連などの大都市でも「女といえば専業主婦」という価値観はまだまだ根強いみたいですし、
昔、3/4韓国の血が入っている子と交際していた時にその子が「ソウルとかプサンであれだけ女の美醜が競われてるのは韓国社会が男女不平等をこじらせすぎたことの表れだ」というようなことを話していたのが印象的でしたし、
日本では東京はまだマシにせよ、ひとたび東京を離れると「女は一歩引け」的な価値観はまだまだ強く残っているように思われます。先日大阪出張に行ったのですが、天下の大都市大阪でも「なんかやたらとジジイが幅を利かせてる場所やな」と感じるシーンが多かったくらいですから、地方都市などになればその風潮はなおさら強いでしょう。そういえばこないだも「旦那が典型的なモラ九州男児なんだけどもう限界、離婚したい」的なポストが炎上していましたね。


そういった、東アジア的な「女は一歩引け」的な価値観のもとでは、フェミニストの人たちがよく言う「女性の権利」が抑え込まれるのはもちろんのことなのですが、本記事のテーマに沿って言うのであれば「女性のセクシャリティ」もそうとうに抑え込まれてしまうようです。

あるあるだと思うんですけど、性に興味関心を持つ思春期頃あるいはそれ以前から「女はそういうことに興味を持ってはならない」「女は貞淑であらねばならない」という刷り込みが強くなされますし、男の激烈な下ネタに乗っかっていける女子は完全に飲み要員とみなされ「本命彼女」にはなれませんし、性にオープンな女性はヤリマンだとかアバズレだとかと言われて蔑まれます。

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