「無価値感が強すぎてダメダメな恋愛を引き寄せてしまう」「無価値感のせいで人生が上手くいかない」そんな時はどうすればいいの?~自立と依存と孤独~
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【ご相談ここから】
送信者:momoさん
Ryutaさん、こんにちは。
Xのポストを読み、これは私のことではないかな?と思うことが多々あり、12月にメンバーシップに入りました。
記事を毎日読んで、納得する事ばかりです(笑)
取り上げてもらえるかどうかわかりませんが、頭の中を整理するつもりで相談書いてみます。
読みにくく、まとまりのない文章かもしれませんが読んでいただけると幸いです。
私は今46歳でもうかなりいい歳なのですが、いまだに恋愛になるとダメなところが出てきてしまいます。
仕事は出来るのにプライベートはなんでそんなにダメダメなん?と人から言われた事があります。
やっぱりパートナーが欲しいという気持ちが強いので、婚活や出会いの場には出向いたりしているのですが、付き合いに至る事がありませんでした。
昨年10年以上ぶりにちゃんと付き合ったと思える方が出来たのですが、12月中頃に半年付き合っていた彼と別れました。
彼とはマッチングアプリで出会いました。彼はバーを経営していて、昼間お仕事をしている私とは価値観が違うかなと思ったのですが、私の仕事が技術を持っていてすごいと言ってとても理解してくれて、この人だったら大丈夫かなと思い付き合いました。
でも、付き合う前から少し不安がありました。彼は幼少期から家庭が複雑で、かなり生活が荒んでいたようです。
普段はすごく優しいのに、たまにすごく怖いところがあって、私は大きい声で注意されたり怒られたりすると、自分が否定されたように感じてしばらく立ち直れないくらい落ち込むのです。
そして、私の言ったことに対して否定的に返されたり、思ったことを口にすると不機嫌になるので、だんだん喋れなくなっていきました。
途中から、彼ってモラ男?とも思ったのですが、きっとそんな言葉を引き出しているのは私だし、私が悪いんだろうなぁと思いながらいいところを見ようと思い様子をみていました。
なんか違うかも?と思いながらも付き合いを続けていたのですが、どこかで彼を気の毒に思う気持ちがあり、別れられなかったところがありました。
(幼少期に父親に虐待されていたり、事業が失敗した時の借金の肩代わりをしたり、暴力から逃れるために、イギリス留学して苦労しながら6年イギリスで生活していたなど)
ですが、私のちょっとした言葉がきっかけとなり怒らせてしまい、私のもう心が限界になり別れました。
彼からは自分と別れてもまた同じ事の繰り返しになると思うよ、と言われました。私もそのように感じています。
自立系女子でもあり、依存系でもあるようです。
自己肯定感の低さと無価値観が自分の中に蔓延っていると思います。
そして言いようのない孤独感があります。
孤独感は子どもの頃に(3歳くらい)一人で留守番させられた時の言葉にし難い孤独感を感じたのが残っているのだと思います。
やはり過去の家族関係を見ていくのがいいのでしょうか?
私の父はあまり喋らないおとなしい人で、母が父のことをよく頼りないと話していました。
私は長女で母から頼られるとこが多く、私は家で頼れる人がいないと思っていて、いつも不安がありました。
母は習い事のお師匠さんのところでお仕事をしていたので、私は大人の人に囲まれる事が多く、良い子でいると大人が喜ぶので大人しくしているような子どもでした。
幼稚園の時に、母が婦人科系で入院したのですが、その頃家事の手伝いに母方の祖父が来ていました。
家のことを何もしない父に腹を立てて帰ってしまったとこもあったようです。
それが関係あるのかはわかりませんが、家に祖父と私しかいない時間に、私は祖父から性的嫌がらせを受けていました。
母には内緒やで、という言葉がいまでも残っていますが、その出来事自体はもう何とも思っていません。
小学生のころから人付き合いに悩み、学校で無視されたり先生からのセクハラのようなこともあったのですが、母も仕事をして大変そうだったので、自分に起こったネガティブな出来事や本当は聞いて欲しい話などした事がないです。
弟が中学に入って不登校になり、そこから更に私は心配はかけてはいけないという思いが強くなりました。
休みの日は弟のしたい事に付き合うという事が長く続きました。
そこから色々あったのですが、私も辛くなり、高校卒業して一年引きこもりました。友達付き合いが苦手で、学校に馴染めなかったのもあります。
その後、バイトをして、今の会社の社長と知り合い、たまたま私に合った職種だったので今までなんとか続けて働いてこられました。
仕事は昔はとても忙しかったのですが、そのおかげで腕が磨かれたし、仕事をしていると余計なことを考えなくて済むのでメンタルが安定していました。
だからいまだに休むと言う事が出来ないし、何もないやすみが不安で仕方ないです。
趣味もあるのですが、家に一日いるのが耐えられないので外に出てしまいます。
今はパワフルな先生がされている書道教室で元気をもらいに行っています。
ちなみに趣味はものづくりや書道で、家でやる事なんですが…
パートナーシップも悩みですが、仕事も社長が年配なので次の展開も考えないといけないという時期に来ていて、どうしたら良いのかわからない感じになっています。
仕事が特殊すぎるのと(建築模型を作る仕事です)、他にできることなんて私には無いと思ってしまっているところがあります。
落ち着いて、次の就職先を探したり、パートナーを探したら良いのですが、心がザワザワもやもやして落ち着きません。
いい加減しっかりしないと、と思うのですが、無価値観が大きいのと、体力や精神力がもたなくなってきていて、どうしたら良いのかわからなくなってしまいました。
今まで様々な心理学やスピリチュアル系の本を読んだりセミナーを受けてきたり、カウンセリングを受けたりもしましたが、結局スッキリする事なく今まで誤魔化してきた気がします。
まずは私は何から始めれば良いか、アドバイスを頂けると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
【ご相談ここまで】
momoさん、ご相談の送信ありがとうございます!
「すごく価値観が合うし話し合いもできるし優しい人とお付き合いしたつもりだったのに、蓋を開けて見たら理不尽な感じで不機嫌になったり、こちらが恐怖を感じるレベルの怒り方をしてくるしモラ男でした。ねぇなんでなのRyutaさん。ねぇなんで私はこんなに男運だけは悪いの?!」というご相談をRK女子各位から日々いただいていまして、「うーん要は結局そういう系の男が好きなんじゃねーの?」みたいな雑な返答をしては膝蹴りを食らわされているRyutaです。
この記事を書き始めているのは2月16日でして、東京はこの3日間すごく温かくてもうマフラーはいらないくらいです。とはいえ、三寒四温なんて言葉もある通りまた急激に寒くなったり雪が降ったりもあるんでしょうね。温度変化に弱い体質なので、雪だけは勘弁いただきたいです。
ーー仕事は出来るのにプライベートはなんでそんなにダメダメなん?と人から言われた事があります。ーー
momoさんのような自立系女子が「仕事ができるのにプライベートがダメダメ」なのは、momoさんが何回も触れてくれている「無価値感」がかなり大きいです。
momoさんはセミナーやカウンセリングにも通われているということで、このあたりのカラクリについては十分すぎるほど承知のことかもしれませんが、心理学初心者含む多くの人が読んでくれているnoteですので、「無価値感と生きにくさ」についてより詳細に深掘りさせてください。
momoさんも改めて得ること多い内容にしていきたいと思いますが、もし既知の内容ばかりでしたら読み飛ばしていただければと思います。
さて、どうして無価値感が強いと「仕事はできるのにプライベートはダメダメ」になってしまうのでしょうか。
まず無価値感というのは「私には価値がない」という深層心理的な思い込みのことを言います。深層心理部分にある観念ですので、ほとんど表出化するものではありません。ゆえにカウンセリング等をしていると「え、この人が?」という意外な人が無価値感の塊であることも多いです。
例えばmomoさんの例のように、仕事ができて、食いっぱぐれの無い特殊なスキルを兼ねそろえていて、パワフルに趣味などにも打ち込んでいる人は一見「無価値感の塊だ」なんていう風には見えませんよね。
「無価値感」と言って一般的にイメージされるのは、SNSでいつも愚痴ばかり言っていたりだとか、自暴自棄風なことを言っていたりだとか、それこそ「私なんて価値ない無理もう死ぬ」みたいなことを言っている人だと思います。
でも、実は、「私なんて私なんて私なんて」みたいに明らかに無価値感タイプの人のほうが、カウンセリングの場では「軽症」だったりもします。(重症も軽症もなく皆辛いんですけど、あくまでも比喩として)
それはなぜかと言えば、「私は無価値」ということを言葉にして言い表したり、書き表したりすることがまだできているからなんですね。それはイコール「弱い部分のある自分のことを世界は認めてくれる(弱い部分のある自分を自分自身受け入れることができている)」という、ある程度の自己肯定感があることの裏返しでもあるんです。
また、「言い表す」「書き表す」ことによって人々の共感を得たり、ケアを受けたりもしやすくなります。要は周囲が救いの手を差し伸べやすくなります。
さらにカウンセリングなどにおいても、カウンセラーは明快な方針を見つけやすくなりますし、「無価値感」という気持ちを吐きださせてあげやすくなりますし、どこに傷があるのかもある程度正確に把握しやすいです。
これらの点から見た時、「自立系女子の無価値感」というのは相当重度で扱いにくいものになります。
まず、彼女(彼ら)は自分自身に無価値感があるということを全く把握できていません。momoさんもおそらくそういうタイプだったと思うんですけど、自分でもよく分からないまま異常なハードワークに駆り立てられたり、「休んだ方がいい」と分かってるのに休むことができなかったり、なぜかひどく傷つく恋愛ばかりを繰り返したり、理由も分からず毎日ヘトヘトに疲れてしまったり、「不幸せなパターン」を原因も分からず繰り返してしまいます。
そのような中で年月を重ねて「あれ、もしかしたら自分に問題がある?」ということにある時気づいて心の勉強などを始めて、「自分は無価値」という傷があるということに初めて自覚的になることができます。自立系の人たちは無価値感という傷や自分の心の傷に自覚的になるのに、かなり遠回りすることになってしまうんです。
また、幼少期から「自立」してきたがゆえに、「私には強い無価値感があるんだ」ということを悟れたとしても周囲にそれを打ち明けたり、助けを求めることが難しいのも彼女らの大きな特徴です。
momoさんの例でしたら「良い子でいると大人が喜ぶ」「迷惑をかけてはいけない」「長女で母から頼られることが多かった(母の母役を担っていた)」ということで、仮にご自身の無価値感に気づけたとしても、それをまず「認める」ということに多大なる時間がかかったことでしょうし、ましては私にこのように無価値感のことについて相談を送ってくれるなんて相当な勇気が必要だったはずです。
自立度があまりに強すぎると、カウンセラーや信頼できる人に対しても自らの弱みを打ち明けないというケースも多々ありまして、もしかしたらmomoさんが「カウンセリングに通ったりセミナーに行ったりしてもスッキリできなかった」のは、カウンセリングなどの場でも本音を吐きだし切れなかったからなのかもしれません。
ーーさて、どうして無価値感が強いと「仕事はできるのにプライベートはダメダメ」になってしまうのでしょうか。ーー
この最初の問題提起から少々脱線してしまいましたが、これはどうしてかというと、まず「仕事」からですが、それは「自分の中の無価値感という虚しさや苦しさを、仕事によって埋めようとするから」と言えると思います。
momoさん含め、無価値感強めな人はかなり「しごでき」な人が多いです。momoさんのように特殊なスキルを身につけるために日夜奮闘して勉強してきた人もいますし、「レポートや課題など、学生時代からやれと言われたことは大得意だったんです」という方も多いですね。
自分の中に満たされないものがある。空洞のようなものがある。「私は無価値だ」という心理がある。そんな傷を埋めるために、頑張って頑張って頑張りまくって、「外部からの何か」でそれを埋め合わせようとするということです。
ハードワーカーは傷だらけということをよく言うんですけれども、「ハードワークしたから傷だらけになる(メンタルダウンする)」ということももちろんあるのですが、
その前段階として、「傷だらけだからこそハードワークに打ち込む」ということは見過ごせないでしょう。
そしてその傷こそが…
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