幼少期/思春期の親子関係で不幸せな思いをし続けた人は「相手との関わり方」が分からなくなる
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親との距離感で悩み続けてた人は「相手と親しくなれば親しくなるほど距離感に苦しむ」ようになります。
初対面の人とはそれなりに仲良くなれても心の距離が近づくほどどう接していいか分からなくなる。
親との距離感はその後の人間関係にものすごく強い影響を与える。自己肯定感を上げていくのが楽に生きる近道です。
【ここまで】
ーー親との距離感で悩み続けてた人は「相手と親しくなれば親しくなるほど距離感に苦しむ」ようになります。ーー
RKマガジン購読者や常連さんにはおなじみの話ですみませんが、何回聞いてもムダにはならないとおもいますので「またそれかよ」と思わずに聞いてください。
「親との関係」はその後の全ての人間関係のベースです。
全ての人間関係とは、職場での人間関係や友人知人関係のみならず恋愛関係や夫婦関係、友達以上恋人未満みたいな関係、恋愛なような恋愛じゃないような体だけの関係や不倫関係とかまで含みます。
人生で味わう人間関係は、「意識」して変わろうとしないかぎり全てが「幼少期や思春期の親子関係の投影」になるといっても過言ではありません。
それくらい、親が行使する子への影響力というのは計り知れないものですし、親の愛情の凄まじさたるやですし、子の親に対する愛情も数字などでは決して表せないものなんです。
もちろん、2文前に留保をつけた通り「心理的な意味で親を意識して手放す」ことができれば親の影響下から逃れ、真の意味での「自分らしい人生」を手に入れることができるわけなのですが、ほぼほぼの人は生涯にわたり親子関係を強く引きずり、親子関係の強い影響下にあり、色々なことを自分で決定しているようであっても実は潜在的には親に「決めさせられ」ていて、親の影をいつまでも追い続けることになるわけなんですね。
それは当然、良いとか悪いとかではなく、ある意味ではとても自然で本能的なことでさえあるので否定するわけではないのですが、「成人して結婚して子供がいてもなお、親の強い影響下にある」ということを知っているのと知らないのでは人生の選択の幅に雲泥の差が生まれるのではないかと、、、そう思うんです。
ーー初対面の人とはそれなりに仲良くなれても心の距離が近づくほどどう接していいか分からなくなる。ーー
全ての人間関係は親子関係の投影である、、、
その例をあげようと思えば無数にあると思うのですが、心理学でよく取り上げられる事例としましては「親密感への怖れ」というものがあります。
これはどういう意味かと言うと、
「相手との物理的な距離が近くなればなるほど、相手との心の距離がちかくなればなるほど、潜在的な『怖れ感情』が強くなり自分から関係をシャットアウトしてしまいたくなるような心理」のことです。
実際に「シャットアウト」まではいかなくてもそれ以上相手を「心のパーソナルスペース」に近づけないように仕向けたりだとか、とても親しくなった人に無意識的に冷たくしてしまったりなども含みます。
相手と物理的にも心理的にも近くなる関係と言えば皆さんご存じ、、、パートナーシップでしょう。
もちろん親友などの相手に「親密感への怖れ」を発揮する例も無くはないのですが、パートナーシップにおいては「セックス」という心身のエネルギー交換とも呼べる行為があるため友人関係などと比較し格段に「親密感への怖れ」が現れやすくなります。
どんな関係よりも相手との心身の距離が近づきやすいのは恋愛関係や夫婦関係などのパートナーシップ関係なのですね。
では「親密感への怖れ」がどうしてそもそも現れるのかといいますと、幼少期などに最も心身の距離が近い「母親」との関係が上手くいってなかったり、たくさん親に怒られていたり、甘えたいのに無関心なそぶりをされたり、母親が父親と不仲だったり、不幸せなことがたくさん起きたり、家庭でネガティブなことがたくさん起きたりして「近い距離の相手とは良いことが起こらない」という刷り込み・自己洗脳がなされてしまったことが原因であることが多いです。
その母子関係の構図、父子関係の構図を大人になってからもずっと引きずってしまうということですね。
「心身ともに近い相手とは必ずネガティブなことが起こる」
「近い距離になると幸せになれない」
「だから一定の距離を置いておこう」
こんな潜在意識上の観念が生まれるわけです。
それは繰り返しますが、ほとんどの場合無意識的な感情プロセスになりますので、自分ではどういうメカニズムで「人を遠ざけてしまっているのか」もしくは「人から遠ざけられてしまっているのか」気づけないことがほとんどです。
ーー親との距離感はその後の人間関係にものすごく強い影響を与える。自己肯定感を上げていくのが楽に生きる近道です。ーー
親密感への怖れが強い場合、深く交際すればするほど相手を傷つけてしまったり、相手に傷つけられてしまったり、相手を無意識に遠ざけ(あるいは遠ざけられ)そもそも「深い関係」になれなかったり、夫婦関係に歪みを生じさせてしまったり、子供の教育にネガティブな影響を与えてしまったりする場合があります。
またパートナー関係が深まれば深まるほど、「相手は自分の鏡であり自分は相手の鏡である」という面が強くなってきますので、自分の「親密感への怖れ」は相手にとって他人事ではありませんし、「相手の親密感への怖れ」もまた自分にとって他人事ではありません。
ポジティブな面もネガティブな面も「親密感への怖れ」も、、、相互に影響を与え合うのがパートナーシップというものなんですね。
「親密感の怖れ」を取り扱うのは一朝一夕にはいきません。
少なくとも、幼少期から親子関係を振り返っていく必要がありますし、そのうえで潜在意識上の「親への執着」「親子関係への執着」「親の価値観への執着」「親密感の怖れへの執着」を手放していく必要があるでしょう。
・相手との距離感がつかめない
・どうしても相手と親密になるのに抵抗がある
・長く婚活してるのに成婚にいたらない
・夫や妻との関係が不安定
そんな場合、「親密感への怖れ」が強く働いている場合があります。
「親密感への怖れ」を見ていく時にはもちろん親子関係と向き合うことも大切なのですが親子関係と向き合うのは他の記事などでもお話しているように非常に骨の折れる作業です。
是非、親子関係を深く見ていくこともやっていただきたいのですが、それと同時並行でできる別のアプローチがあるとするなら、何よりも「自己肯定感」を上げていくことです。
「ありのままの自分をこれ以上みせるわけにはいかない」「自分をこれ以上知られるわけにはいかない」「これ以上近づかれたら自分の醜い部分を露呈してしまう」「そんなことは許せない」
このような潜在心理が「親密感への怖れ」の根底にはあります。
よって、「ありのままの自分を認められるようになること」「醜い自分も弱い自分も許せるようになること」「どんな自分だって自分なんだからいいんだよと思えること」そんな自己肯定感を持つことができれば、親密感への怖れを解消しパートナーシップをより深めていけるきっかけになるでしょう。
「どんな自分でも大丈夫なんだよ」
「自分は自分でいいんだよ」
「自分はそのままで価値があるんだよ」
是非積極的にそのようなアファメーションをぶつぶつ呟いたり、ノートに書いてみたりしてみてください。
同じ文言を何度も繰り返し言ったり書いたりすることによって、自分の潜在意識から自己肯定感を上げていくことができます。
「何回」と言わず、一日何十回でも何百回でもぶつぶつ唱えていただいてかまいません。
「ありのままの自分でもいいだなんて、とてもじゃないけど思えない」という人だって、このアファメーションを繰り返しおこなっていくことにより段々と「そのままでもいいんだ」「すごくなくてもいいんだ」「弱い自分でもいいんだ」と思えるようになることでしょう。
アファメーションは超シンプルですが、やればやるほど効果を実感できると思います。自分を好きになれると思います。
「どんな自分も受け入れます」「どんな自分も大切にします」と繰り返し念じてあげることにより、本当に自分に対する意識が変わって自己肯定感があがっていくんですね。
自分を好きになれれば結果的に、「親密感への怖れ」は薄まり、理想的なパートナーと信頼し合え、お互いに頼り合い、弱みを見せ合いつつ、高めあえる関係を築くことができるようになるでしょう。
親密感への怖れについて、親子関係から詳細解説しました。
親子関係の傷について詳しく書きました。
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