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【ラディカル・アクセプタンス】心を書き換える最強の方法

【初めての方へ】ご挨拶とご案内。

【お勧め記事】「恋愛こじらせ」「依存こじらせ」について50000字以上で深く解説しました。



【ご相談ここから】


送信者:まいんどさん


トラブった人(数名)と話せなくなってしまいました。
教室みたいなところで一緒になっても、逃げ続けています。

挨拶もしないで感じ悪いとSNSに書かれると「自分のことだろう」「そうでなかったとしても、自分が感じ悪いことに変わりは無い」と思い、表情は暗くなり、身はすくんでしまいます。

元はと言えば自分が依存して、コントロールしようとしたり不機嫌を出したりしたから、離れて行ってしまったのに、気を許した相手から拒否されたダメージをもう2年引きずっています。

カウンセリングやグループワークで涙や食欲減退は落ち着いたものの、ずっと低空飛行で、「嫌なことをしてしまった自分を変えたい」「そのために、嫌な自分もいったん受け止めたい」のに、
「他の人は楽しそうにし、求められていて羨ましい」「自分は好きに振る舞うと人を害するし、存在自体が不快だ」と思ってしまい、人と何を喋っていいか分からず、自分のことも嫌いなままで足踏み状態です。

ママ友や、職場のオタク友達など、公的な分野が混じっていて「仲良くしつつもちゃんとしなきゃ」と思っているエリアでは、人間関係でトラブルを起こしたことはありませんが、私的な関係では距離感や相手の嫌がっていることに気づきにくいです。

学生時代は好きな人の彼女に粘着してしまったり、友人達にも「自分の方がこれだけ誘ってるのに誘ってくれないのは、自分が必要とされてないか、嫌われてるからだ」といじけて本当に嫌われたり。

自分が自動思考に陥っている自覚はあるので、「必ずしもそうじゃないよ」とストップをかけたりしますが、
どうしても「自分は放っておいたら人に悪いことをするから、抑えておかないといけない」「自分を出しても大丈夫なぐらいの善人になりたい」と思ってしまい、そうではない自分との落差にげんなりし、心を消耗して毎日疲れます。

日々、何に着目して前を向けば良いのでしょうか。


【ご相談ここまで】



まいんどさん、ご送信ありがとうございます!

かなり原因分析をされていて、「カウンセリングに行く」「グループセッションに行く」など具体的に解決していこうと努力されているのも伝わってきます。今回送ってくれたのもその一環ですよね。

まいんどさんは自分自身に向き合う意思も努力も申し分ないと思いますので、あとは「ちょっとした日々の意識」「コツコツと日々継続」で生きやすくなっていくと思います。

まず最初に、

ーーママ友や、職場のオタク友達など、公的な分野が混じっていて「仲良くしつつもちゃんとしなきゃ」と思っているエリアでは、人間関係でトラブルを起こしたことはありませんがーー

ということで、「一定の線を引く関係」「距離感のある知人~友人関係」などでは問題ないとのことで、まいんどさんが苦労しているのはパートナー関係や親友との関係などの親密な距離において…なわけですが、これはもうすでにカウンセリングやグループワークで行われているように、「無価値感と向き合う」「罪悪感と向き合う」「劣等感と向き合う」ということを地道に行っていくしかないですね。


まいんどさんは、

ーー自分が自動思考に陥っている自覚はあるので、「必ずしもそうじゃないよ」とストップをかけたりしますがーー


と書いてくれているようにかなり自分の客観視(メタ認知)ができていますので、そのメタ認知スキルを活かして自分の「自己否定→認知→感情→行動」の流れを徹底的に洗い出して、「あぁ、こんな自己否定があるからこんな認知が生まれて、こんな認知をしてるからこんな感情が生まれて、こんな感情が生まれたからこんな行動をしちまったんだなー」という、自己否定からの一連の流れを読み解いていきましょう。

ひたすらこの訓練を繰り返して、「あるがままの私」を受け入れていきましょう。これは米国の心理療法でよく取り入れられている、ラディカル・アクセプタンス(徹底的な自己受容)という方法です。


無理やり「徹底的な自己受容」と訳をつけましたが、これはまだ日本語ではちゃんと概念化されていませんので、ググる際には「ラディカル・アクセプタンス」とカタカナで検索してみてください。多分翻訳書が2~3冊程度あると思います(けっこう値段高いですが…)。

英語ができる人は「radical acceptance」と検索すると大量に情報が手に入りますが、「英語なんて受験以来やってないよ~」という人が多いと思いますので、ラディカルアクセプタンスの方法論を、まいんどさんの例に応用しながら説明していきたいと思います。

ラディカルアクセプタンスもそうなんですけど、心理学は英語で得ることのできる情報と日本語で得られる情報の格差がかなりありますので、向こうの書籍とか論文に書いてある最新の心理学の方法とか考え方も、当noteでちょいちょい紹介できたらと思ってます。(「自立系女子」なんかも、実はそのひとつだったりします。)

それではやっていきましょうか。


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