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【自立系女子の罪悪感】取り返しのつかない過去をどのように自分で消化したら良いでしょうか

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【ご相談ここから】


送信者:ゆうさん


Ryutaさんこんにちは。
いつもアドバイスありがとうございます。

今日は自分を見つめ直す作業を進めた中で気がついてしまったが故に、
過去の自分の事を許せなくなってしまった場合の考え方についてアドバイスいただきたくメッセージを送らせていただきました。

『自分を認めてあげる』という事について前よりかなり出来るようになった気がします。

『今はできないけれどそれも私。折角気がついたからこの先は出来るように努力してみよう』という事でまずは他者の心遣いを素直に受け入れる、話を最後まで聞いた上で自分の意見を言う、という所辺りに今います。

その中で、過去の話で『あの時こうできなかった自分』に気がついてしまいました。

その時は無意識に自分の事は自分でやらなくてはいけない、迷惑をかけてはいけないとの気持ちが先行し他者が心配してくれている気持ちや思いやりの気持ちを無碍にしまくってきました。

そんな過去の自分への残念な気持ちがどんどん膨れ上がってしまって辛いです。


多分まだ絶賛自立系な部分も抜けていないので、『あの時はそうだったけど今はわかったからこれから直すねごめんね!』みたいに都合の良い事は出来ないと思っています。
『一度でも自分の口から吐いてしまったんだからもう引っ込める事はできない。自分で吐いた言葉や態度に責任を持たなきゃ』と思うのです。

この先はきっとこれまでの事を教訓に以前よりは自分の気持ちも相手の気持ちも大切に出来る気がします。

それでも過去の自分のしてきてしまった事への後悔に縛られ、親切に接してきてくれた人たちに顔向けできない心情です。

取り返しのつかない過去をどのように自分で消化したら良いでしょうか。

お世話になっていたカウンセラーさんが体調不良になってしまい、その方の為にもここからは一人で頑張れそう!と思っていた矢先に躓いてしまいました…


【ご相談ここまで】



ゆうさん、再度のご送信ありがとうございます!

「過去の自分を許せない場合の考え方」というのはとても深いテーマで、私自身も研究を重ねていて記事もたくさん書いています。

言い換えると、過去の自分がやったことや言ったことへの罪悪感ということです。
そしてその罪悪感に縛られまくって、これからやっと自分を受け入れて前に踏み出そうとしているゆうさんの障害となってしまっているということですよね。

多くのメンタルヘルス関係の人やカウンセラーの頭に第一回答として思い浮かびそうな答えは、「過去の自分を許して受け入れてあげましょう」ということだと思います。

今のゆうさんは過去のゆうさんの殻を脱して他者からの思いやりを受け入れることができたり、他者の愛を深い部分まで感じられるようになった(=ゆうさん自身も愛に溢れた人間になった)のですから、もうそれだけで過去の清算はできてるんだよ。もう過去の自分を許してあげてもいいんだよ…という回答をするカウンセラーはきっと多いことでしょう。


しかしゆうさんは、

ーー多分まだ絶賛自立系な部分も抜けていないので、『あの時はそうだったけど今はわかったからこれから直すねごめんね!』みたいに都合の良い事は出来ないと思っています。ーー

ということで、過去の自分を許そうとする考え方を「都合の良い事」と考え、自分が不適切なことを言ったり自分が不適当なことをしたのだから、その責任(というか十字架)はずっと背負うべきなんだ!…と、何とも自立系っぽい非常に根強く厄介な罪悪感を抱えているわけなんですね。

自己肯定感をあげてきたゆうさんは「現状の自分を認める」「他者からの愛を受け入れる」ということについてはかなり上手にできるようになってきまして、これからまさに自分らしい幸せのために進んでいこうかというところだったと思いますが、過去の罪悪感が強すぎる…


まさに、がんじがらめという状態で辛いと思います。


「過去の自分がしたこと/言ったことを清算する」というのは物理的にはできないのもまた問題を難しくしている一因でして、
例えば「1年前に友人に10万円を借りた」という例でしたら、「あの時はありがとう」と言って10万円を返したり、あるいはちょっとした利息を上乗せして借りを返せばそれで終了ですが、罪悪感を物質的に変換して「返済」することはできません。

つまり、ゆうさんが、ゆうさんの罪悪感を10万円どころか…100万円、1000万円、何億円、あるいは金銭ではとても清算できないくらい酷いものだと捉えているとするならば、それを清算するのは本質的に不可能なわけです。

そうなれば、「一生をかけて償う」「死ぬまで罪悪感に縛られる」ということになってしまうんですね。



「過去の自分を許す」「過去の清算をする」という方向性は、時と場合により悪くないですし実際そういうワークも数多く紹介していますが、
ゆうさんの罪悪感に対してはあまり効果を発揮しなさそうで、別の方向性が必要そうということが分かってもらえると思います。



私がお勧めしたい方向性は2つありまして、それは、

①罪悪感を否定せず感じ切るアプローチ
②そもそもの罪悪感の成り立ちへのアプローチ

となります。

どちらも「過去の自分を許す/清算する」というアプローチとは異なりまして、
①は折に触れ罪悪感が生じるたびにそれを内観や瞑想で処理していこうというもので、
②は罪悪感という深層心理を根源から刈り取っていこうというものになります。

以下、詳しく説明していければと思います。



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