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ATEM Miniシリーズのマイク入力にダイナミックマイクを装着する方法と設定(初心者向け)

カッコつけているつもりはないのですが、普段は業務用のプロ・オーディオ機器を使うことが多く、Blackmagic Design のライブプロダクションスイッチャーATEM Mini シリーズのマイク入力端子というのを使ったことがなかったのですが、今日初めて使ってみました。

必要なものや設定をまとめてみましたので、初心者の方のお役に立てば幸いです。

ATEM Mini シリーズのマイク入力は 3.5mm のミニプラグ

ATEM Mini シリーズのマイク入力は 3.5mm のミニプラグです。

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この端子への音声入力の方法については、ベテランの方ほど一家言あり、私も今日ちょっと冷や冷やしながらこの note を書いているのですが、私がやってみた方法を書いてみたいと思います。

レポーターマイクにフラッグ付けてそれっぽく

今日用意したのは SHURE 製のダイナミックマイク「SM63L」というマイク。リポーター用マイクと言われ、インタビュアーやレポーターがよく使っているマイクで、細長いシェイプをしています。ダイナミックマイクで無指向性。この長さは相手にマイクを向ける時にも有効です。

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マイクフラッグと色つきのスポンジをかぶせると、芸能レポーターが持ってるマイクっぽくなるでしょ。

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「このマイクフラッグどこの?」とよく聞かれるのですがお教えしましょう。類似商品の中ではちょっとお高いのですが、とてもがっちりマイクに固定されてプロ仕様なすぐれもの。

XLRメス-モノラルミニオスケーブル

さて、SM63L は XLR ケーブルが挿さるようになっているのですが、あいにく ATEM Mini のマイク入力は 3.5mm のミニプラグなので、うちにあったこんな変換ケーブルを用意しました。

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XLR メスをモノラルミニオスに変換してくれるケーブルです。

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「PIN 2 HOT」と書いてあります。

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このケーブルを使って、ATEM Mini の MIC 1 にマイクをぶすっと挿しましょう。

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接続はこれで OK です。

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ATEM Software Controlの設定

さて、次に ATEM Software Control の設定です。ATEM Software Control が立ち上がったら、「オーディオ」タブをクリックしてください。

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オーディオタブが開いたら、MIC1 を ON(マル印)をにして、マイクに向かってなにか喋ってみてください。L と R と2つあるメーターのL側だけが振れるはずです。

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音声をモノラルでしか扱わない用途であれば、このままでもいいっちゃいいのですが、R 側に音が行ってないので、それを解消します。

コントロールパネル左下の歯車マークをクリックします。

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設定画面が開いたら「オーディオ」タブをクリックしてください。

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そして、「オーディオをモノチャンネルに分割」というところの「MIC 1」にチェックを入れてください。

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「完了」をクリックしてオーディオミキサーの画面に戻ると、MIC 1 が L チャンネルと R チャンネルに分割されているのがわかります。

マイクに向かって喋ってみてください。ちょっとややこしいですが、MIC 1 の L チャンネルの中のメーターの L 側と R 側と、両方のメーターが振れているはずです。

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これで、R 側にも音が行くようになりました。この状態で OK なのですが、念の為 MIC 1 の R チャンネルの「ON」をクリックして消しておくとよいでしょう。チャンネル上の方の赤いランプ表示も消えます(点線のところ)。

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おのずと「マスター」というところのメーターも振れているはずです。

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以上です。

まとめ(おさらい)

今日のおさらいです。

①ATEM Mini シリーズのマイク入力は 3.5mm のミニプラグ
②変換ケーブルを用意しよう
③L と R 両方に音が行くように、Software Controlの設定で「オーディオをモノチャンネルに分割」にチェックを入れよう

使い慣れている方にとっては当たり前のことでも、初めての方にとっては難しい面もあるかもしれません。落ち着いて順序よくやってみてください。

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補足、詳しくはVOOKの解説ページを見よう

今回はダイナミックマイクを使用しましたが、ファンタム電源が必要なコンデンサーマイクは直接接続はできません。あとATEM Mini シリーズはプラグインパワーに対応しています。さらに、3.5mmのミニプラグの4極のプラグを挿した場合にトラブルが発生することがあります。

もっと詳しく知りたいという方のためにVOOKの解説ページをリンクしておきますので、是非見に行ってみてください。


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