Google 広告「自動生成アセット」の存在理由とメリット
ブログの方では「自動生成アセット」の注意点、オンにしておくことで起こりうるトラブルについて記載しましたが、当然存在する理由があり、「オン」にしておくメリットもあります。
Google 広告「自動生成アセット」の存在理由とメリット
今日はGoogle 広告「自動生成アセット」の存在理由とメリットについて解説していければと思います。
存在理由
そもそもGoogle 広告は「アセット」について、次のように設定されるのが望ましいと主張しています。以下は「アセット」に関する、公式ヘルプからの引用です。
Google 広告ではテキスト広告の掲載結果を最大限に高めるために、Google 検索が行われるたびに、表示するアセットが選定されます。そのため、お客様のビジネス目標に適したアセットをすべて使用することをおすすめします。
しかし、自分は特にインハウス運用されているアカウントにおいて、そこまでアセットの導入率は高くないように感じています。一部だけ設定していたり、設定していたものが審査落ちしてそのまま放置されていたりなど。これはおそらく、これまで多くの書籍、 Web サイトなどで「どのようにすれば良い広告文が作れるのか」と言う議論は絶えませんが、「理想的なアセットはどうあるべきか」という議論が殆どの展開されておらず、その有益性に目が向けられてこなかったことが主な要因ではないかと考えています。
しかし、アセットは非常に広告そのもののパフォーマンス、評価に対して大きな影響を与えます。
ご承知の通り、広告掲載の順位を決めるのは広告ランクですが、広告ランクの算出には「アセット」も(正確には「アセットなどの広告フォーマットの見込み効果」影響を与えます。以下は「広告ランク」に関する公式ヘルプからの引用です。
広告ランクは入札単価、オークション時の広告の品質(推定クリック率、広告の関連性、ランディング ページの利便性など)、広告ランクの下限値、オークションにおける競争力、ユーザーが検索に至った背景(ユーザーの所在地、デバイス、検索時間、検索語句の性質、ページに表示されるその他の広告と検索結果、その他のユーザー シグナルと属性)、およびアセットなどの広告フォーマットの見込み効果を使って算出します。
また明らかに全く設定されていない広告、されている広告では、見た目のインパクトや情報量、画面占有率も異なり、「広告の見栄え」は、推定クリック率には影響を与えませんが、広告を見た瞬間のユーザーに確実に影響を与えていると自分は考えています。
これについては、「広告クリックはどこまで意識的か」という点について考える必要性がありますが、その点については以下のブログで詳しく言及されているため、興味がある方はこちらをご参照ください。
メリット(1)アセットを設定しないアカウントに対するフォロー
アセットそのもののクリック率はそこまで高くありませんが、前述した通り、全く手動で設定されていないケースも多いのではないかと思います。しかしアセットを設定有無による差は確実に存在し、その存在は多少なりと適切な広告ランク算出に、少なからず影響を与える可能性が高いのではないかと考えられます。
そのため、「自動生成アセット」が有効になっていることは、広告運用者にとっても、適正な広告ランク算出をしたい Google にとっても、双方にメリットはあります。
Google の感覚的には、「何も設定しないよりはマシ」というような感じで、設定がなされ、機能しているのではないかと考えられます。
メリット(2)審査落ちが発生し、気づかなかった場合に対する救済処置
アセットは審査落ちが発生した場合、気づきにくい仕様となっています。そのため審査落ちが発生した際に、広告出稿者が気づかず、本来であればアセット経由で発生したコンバージョンを機会損失してしまう可能性が考えられます。
それに対する臨時的な救済処置として、「自動生成アセット」が有効機能する可能性がゼロではありません。
最後に
前述した通り、ブログの方では初心者向けに細かく「自動生成アセット」について記載しています。
noteに書いた通り設定しておくメリットも複数ありますが、逆にデメリットも多くあり、これは私見ですが、多くの運用者にとっては現状、「自動生成アセット」はデメリットの方が目立つ存在なのではないかと考えられます。ブログの方には設定の解除方法などについても詳しく記載しているため、そちらもご参考になれば幸いです。