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ディープワークで生産性を限界まで高めてみた話

川手@RKawtrです。

自分自身デジタル機器や、それらから次々と飛んでくる「通知」に日々注意力を奪われる生活に嫌気を感じており、そんな折、「ディープワーク」というそれに対するソリューション的なものの存在を知り、とても魅力を感じ、色々と調べ実践してみました。本日は「ディープワーク」の概要や、それにまつわる自身の実例、一次情報について、お話しできればと思います。

「ディープワーク」に至ったきっかけ

まず「ディープワーク」に至ったきっかけについてですが、才流の栗原さん@kotakurihara が黒澤さん@KurosawaTomoki をゲストにお招きし、「集中力について」語った回がとても興味深く、その会話の中で自分は初めて、「ディープワーク」という言葉を初めて知りました。以下リンクがその放送回です。

全編17分弱の内容ですが、自分はトータル10回近くリピートして聞いています。

栗原さんは本編内で「集中力が如何に大切か」という文脈でお話しされており、そのために様々な工夫や、取り組みを展開していること、そしてそれらの具体例についても詳細に解説されています。そしてそれらの営みが「ディープワーク」と呼ばれるものであるとし、その重要性についても言及されています。

以下は上記stand.fmでの発言内容を私がメモし、勝手にまとめたものになります。

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早速実際にディープワークしてみた

もともと土日に note をいくつか書こうとは思っていたのですが、せっかくなので栗原さんの上記 stand.fm の内容を参考に、土日はひたすら note 、ブログ記事を執筆し連投しようと思い実行しました。また上記 stand.fm で栗原さんが発言されているように、心の持ちようだけで実施は困難ですので自分も以下の通り4つの仕組みづくり、取り組みを行いました。

・ iPhone に触らない(緊急通知だけは対応できるように設定)
・ Mac だけで Twitter 、 note を触る(ただし通知は完全 OFF )
・すでに決まっている外出予定以外、記事の執筆に専念する
・ BGM ナシ

ディープワークの効果

結果、土日だけで note 18記事+ブログ1記事を書き上げることができました。もちろん中には書きかけのもの、下書き状態のものから書き始めたもの、過去に書いていたブログの内容を一部リライトしたものも含みますが、体感ベースで87〜88%以上の内容は、一から書き上げたものとなっています。

また記事の質そのものが低いとあまり意味はないのですが、中には SNS で少しだけ読んでいただき拡散して頂けたものも出てきたりしたので、そこまで質は低くないのではないかと考えています。下記はそのごく一部ですが、ツイートして頂いたものをご紹介させていただければと思います。

また中でも下記のnoteは、「note編集部のお気に入りマガジン」に取り上げられ、noteの「おすすめ」に掲載されました。

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「おすすめ」に掲載されると、noteに未ログイン状態のユーザーがアクセスした際のTOPページファーストビューに記事が表示されます。

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結構インパクトありますよね。これによりPVが元々50ぐらいしかなかったものが、今現在2日間で1,500pv以上まで増えています。(追記:最終的には3,000PVを超えました)

またnoteだけでなく、ブログにも下記記事を1つ投稿しました。

こちらは公開翌日に運営堂さんのメルマガに取り上げていただいた影響もあり、広く知れ渡り、多くの方に読んでいただくことができました。

色々な方が建設的な意見をくださり、自分としても学びの多い機会となりました。 note に関しては結果的に息抜き気分で書いたものが一番読まれる結果となりましたが、ブログに関しては正直広告運用に携わる人しか読まないような超絶ディープな話題だったので、「これだけ読まれれば十分かな...」と体感しています。noteについては多少 SEO 流入を意識した上での取り組みだったのですが、 Twitter でもしっかりと読まれていて、この点は思わぬ誤算でした。

結論、これは自分自身の執筆力というよりも、ディープワークの効用による影響が大きいのではないかと考えています。実際個人ブログの方に書いた記事は「今の自分の集中力なら1時間で書けるな」と思い、日曜日の夜に1時間ほどで書き上げて、翌朝宛で予約投稿した記事です。 note も短期間でこれだけ突き詰めて書くことができたのは、ディープワークあってこそです。改めてディープワークの偉大さを体験する良いきっかけとなりました。

結論

ディープワーク状態で記事を執筆したところ、普段の8〜9倍の記事を執筆することができました。そして執筆した記事は流入もしっかりと確保できており、 SNS などでも数多くリアクションがあったことを考えると、質は全く劣っていないと考えられます。

『大事なことに集中する』に学ぶ所作の具体例

「ディープワーク」の重要性をより強く認識したので、栗原さんが実際に参照されたとstand.fm内で言及されていたカル・ニューポートについて調べ、著作『大事なことに集中する』にも実際に目を通しました。

カル・ニューポートは以下の式によると、成果を最大化する働き方は次の式で成り立つと定義しています。

成果を最大化する働き方費やした時間×集中度

その上で、「集中度」を伸ばすことそのものが「ディープワーク」であると定義し、その対極にあるものを「シャロー・ワーク」と定義しています。

ディープワーク:あなたの認知能力を限界まで高める、注意散漫のない集中した状態でなされる職業上の活動。
シャロー・ワーク:あまり知的思考を必要としない、補助的な仕事で、注意散漫な状態でなされることが多い。こうした作業はあまり新しい価値を生み出さず、誰にでも安易に再現することができる

氏は上記ディープワークができるようになることが、結果機械に仕事を奪われない「価値ある自分」になることに繋がると訴求し、一方で「テクノロジーは先行し、人間のスキルや組織構造の多くは遅れをとっている」と指摘した上で、テクノロジー(例えば電子デバイス、SNSなど)と距離を保ち作業をすることの重要性について触れています。

また「SNSをやめる」「SNSを30日間止めてみる」「飛行機での移動し、その時間を活用して本を書き上げる」といったちょっと真似しにくいものの、明らかに効果的な方法と、実在の人物の事例を書籍の中でいくつも提示しています。帯にも数多くの具体的な方法が書かれているので、もし興味がある方がいらっしゃればぜひ、お手にとっていただければと思います。

現状の課題点

最後に自分自身にとっての、ディープワークの課題点もご紹介しておけたらと思います。これはまだまだ自分が不慣れなだけで、ディープワークの価値を最大限活かせる領域に踏み込めていないが故のものでもあったりするので、この点は人によって差があるということ、事前にご認識いただけますと幸いです。

課題点(1)疲れる

思いのほか頭を使うので割と疲れます。1時間仮眠の予定が3時間寝てしまったり、体力がある状態で挑まないとちょっと危ういかもしれません。

課題点(2)外部環境要因の影響を強く受ける

自分の場合、前述note記事のようにめちゃくちゃ会社の近くに住んでいます。

この恩恵がかなり大きいのではないかと思います。例えば体力を100%近く仕事関連のことに投下できますし、色々と思考する余裕も生まれます。一方電車通勤の場合、様々な要素にエネルギーを投下しなければならず、また可視化されていないだけで目減りしていく「何か」は確実に存在します。

上記例は極端ですが、このようにそもそも体力のほとんどを通勤電車に吸い込まれてしまった状態で出社しても、生産性の高い仕事を実行することは困難です。自分はそれに比べて「オフィスの近く住む」というソリューションを持ち合わせているため、通常の人よりも体力やリソースを仕事に傾けやすく、余裕を持って取り組むことができます。

正直この外部環境による後押しは非常に強力で、本人の能力以上の能力を発揮できるレベルのチートだと思います。しかしながら逆に言えば、チートを使ってこのレベルなのです。そのため自分の場合は、常時ディープワーク状態に至るにはもう少し時間がかかるのではないかと実感しています。

課題点(3)実務レベルでまだ活かせていない

例えば今回は執筆においてディープワークを活用しましたが、まだ自分は実務レベルでこの能力を活用できていません。また外部環境とうまくツールや制度を活用して、折り合いをつけていけばいいのかも見えていません。例えば自分が所属する会社には外出作業制度がありますが、外出先のカフェなどがうるさく結果集中できなかったり、社内にも集中作業できるスペースがありますが、通りかかる人を自分自身が気になってしまったりして注意散漫状態になってしまい、「あれ、結果自宅最強じゃないか?」と今現時点では思ったりもしています。

また実際やってみた上で、このディープワークを使うことで、以下の作業は劇的に時短が可能ではないかとも考えています。

・アカウント構築
・資料作成
・年間予算計画表作成
・中期、長期戦略立案

この辺りの解消法を周りの人にもヒアリングしてみて、何か良いソリューションがないかといった点を模索していければと考えています。極論「まずはマルチタスク状態にならない・しない」ということを意識してみるだけでも、仕事の成果は変わってくると考えています。

「ディープワーク」についてのnote執筆背景

自分は今の世の中で起きている変化などの影響もあり、これを機に「リモートワーク」「フルリモート」「在宅ワーク」への認識の高まり、業務やオフィスのあり方の見直しが社会全体で広くなされるのではないかと考えています。

そしてその上で生産性を飛躍的に高める一手段としての「ディープワーク」に、もしかすると期待が集まるのではないか、と考えています。そういったこともあり、今回は note に自身の体験を踏まえたディープワークについての諸々をまとめるに至りました。

栗原さん自身も、ディープワークに関する具体的な取り組み例について note で言及されていらっしゃいますので、ぜひあわせてご一読いただければ幸いです。下記がその note です。

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