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広告戦略・マーケティングで役立つ一次情報の集め方

川手@RKawtrです。

リスティング広告を運用していて壁にぶち当たったり、サイトを改善しようとしていて課題感をそもそも明確化できなかったり、そんな際に一次情報を活用することによって突破できることがあるという例を、以前noteでご紹介しました。

このnoteでは「ではどのように一次情報を収集すれば良いのか」という点について、詳細に解説していければと思います。またこのnoteは過去に書いた「一次情報の重要性について」というブログ記事をベースにしたnoteになっています。そのため一部コンテンツの重複を含む内容になっています。この点あらかじめご了承ください。


一次情報の代表的な収集方法

(1)自身で体験、購入してみる

一次情報とはそもそも「自分自身が情報源となった情報」を示したものになります。そのため、自分自身で体験する、購入してみるというのは、最初の足がかり的な一次情報収集方法となります。

「自分自身で体験する、購入して使ってみる」ということを経験しなければ、人は物事を「自分ごと」化することは中々できません。またこれらの生々しい、泥臭い経験があってこそ、自分の中で新しい視点や、知見をもつことができるようになり、結果的により良い広告の考案や、企画制作、サイト改善案の提案ができるようになることも多くあります。

Twitterで交流のある田島佑哉さん@amijat_workが、以前自分が書いた記事を踏襲する形で、とても良いコンテンツを提供してくださっています。

また田島さん自身、海外留学の案件を運用するにあたり、実際に海外留学を体験したというディープな情報をご共有してくださいました。

このような前向きな姿勢、僕も見習いたいです。

(2)オフラインでの情報収集

自分自身でクライアントの店頭、競合の店舗を訪問することがあります。これは事前連絡なしに行うこともあるため、特にクライアントの店舗の場合、ご担当者が在籍時にバッティングすることあるため時たま驚かれることもありますが、お打ち合わせなどで「実店舗とECで客層が違う」「競合の店舗にはお客さんが入っている」「競合の○○という商品がすごい」といった話を聞いたら、基本現物確認をしに行きます。また入店せずとも、外側から雰囲気だけみたり、入店する客層を近くのカフェから見ていたりすることもあります。特にBtoCの場合はハードルも低いため、オススメです。

またBtoBの場合などはクライアントにお願いし、エンドユーザーとの面会の席を設けてもらう他、忘年会やオフラインでのイベント、催し物に出席させてもらうと自然と情報収集することができます。

自分もクライアントに融通してもらい、イベントに参加し、直接エンドユーザーの生の声を聞いたことがあります。詳しくは下記のブログ記事をご参照ください。

(3)愛用する

自分自身でクライアントの製品を愛用することもあります。例えばサプリやガジェット、小物など、日常に生活をきたさないレベルのものを愛用します。愛用することでクライアント以上に製品に対して入っていけることもあります。

自分の場合はサプリを4年以上、革小物を3年近く、寝具を2年以上使用していたりします。中には解約になってしまったり、途中で担当者が変更になったものも含まれています。しかし、それでも愛用しています。なぜかというと、別の類似案件を担当する際にその経験が活きてくるかもしれませんし、現担当者がアカウントや運用方針でアドバイスを求めてきた際に、何か力になれるかもしれないからです。

例えば上記革小物の場合、「使い続けて1年以上たったものの、経年劣化した感じが出ている製品の写真が欲しい」となった場合、かなりリアルな現物モデルを、自分は素材として提供することができます。また解約になったとしても、新規で類似商材を取り扱うクライアントを担当することになった時、そのような小物がクライアントの目に触れるような際に持ち出すことができ、最短で「人柄」を伝えることもできたりします。例えば小物の場合、確実に見られています。特に財布、名刺入れ、靴、腕時計など、いかにメンテナンスしているかもプロであればあるほどよく見ています。良い物を使っているかではなく、物を丁寧に使っているか、は特に見られているように感じます。そのような時のために、ある種「投資」し続けているような形です。

(4)没入する

これはあまりオススメしませんが、その商材の世界観に没入するというのも1つの情報収集手段です。自分は過去にヴィーガン商材を担当した際、「1週間ヴィーガンになる」という体験を経験しています。その結果ある瞬間“限界”を迎えたことがあるのですが...(詳細は下記ブログをご参照ください)

時にはディープな体験、経験から、競合他社の担当者、広告運用者がもつことができない圧倒的な情報量を取得することができることもあります。ただしやり過ぎは厳禁です。例えばヴィーガンを1週間やれば体調にも影響ができる可能性がありますし、他の運用案件に支障をきたす可能性もあります。何事もほどほどに留めるのも大切です。

(1)〜(4)を図解

下記図は(1)〜(4)を図解したものになります。

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基本この4つのいずれかを抑えていれば、しっかりとした一次情報収集が実現できるのではないかと思います。

近年の商材のAmazonレビューや、GoogleMapのレビュー、YouTubeにアップされた製品紹介動画を参考に、広告を作る運用者も増えてきているのではないかと思いますが、あくまでもUGCとは適度な距離感を持ち、接するべきです。

UGCとは多くの場合、「言語化」されたものです。しかしユーザーが「言語化」できない情報にこそ価値があるケースも多く、自分自身で体験し、初めて自分の中で情報を外部に出せる形に昇華できるものも中には多く存在します。

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