ストーカー男に付きまとわれたから一撃してみた!

これは私が学校を卒業した後の出来事です。

私は当時、ペットシッターを目指し、動物系の専門学校に通っていました。
学ぶ時間はとても楽しく、授業(特に実技)で様々な知識を習得出来るの事にワクワクし、充実したキャンパスライフを過ごしていました。

ある時、数人のグループを組んでの授業があり、クラスでムードメーカーのA君と同じグループになりました。
A君はどんなに難しい実技でも難なくこなし、分からない人がいれば的確に分かりやすく教えてくれる、違う意味でのムードメーカーでもありました。
そのグループで研究発表をした時もA君が班長となり、グループ全体を引っ張り、見事上位成績を納め、そのまま私達は無事に卒業しました。

それから数年後、同窓会が行われ久しぶりに皆んな人と顔を合わせる事に。
その中にはムードメーカーA君もおり、相変わらずの盛り上げ役になっていました。

途中、トイレで席を外すと、たまたまA君がトイレからの帰還にばったり出会しました。
「おー!久しぶりー!」と普通に喋り込んでしまい、LINEを交換する事に。
同窓会後もLINEでの会話は続き、日常会話から、数の子が苦手な事や、職場での相談事までもを聞き合う仲になっていました。
頼り甲斐があるなぁと思っていた矢先、びっくりした事が起こりました。

それは、私がいつものように職場から帰宅しようと、職員専用の駐車場に向かっている時、「よう!」と片手を上げ、遠くの方から手を振るA君の姿が見えるではありませんか。
私はどんな仕事をしているかは伝えたが、場所までは伝えておらず、なんで知ってるの!?と思わず口に出してしまいました。
すると「ペットショップって言ってたから、市内のペットショップを全部回って、それぞれの店舗でずっと待ってたんだ!4日目で当たって良かったよ!」と衝撃的な言葉。

私はその瞬間、嘘でしょ…。と背筋がゾーッとしました。
その日は親との約束があるからと急ぎで帰りましたが、それからA君はなぜかホテルに誘ってくるようになりました。

怖くて女友達に相談をしました。

何か撃退する方法は…と話そうとした瞬間、友人は「そいつ、やばい男じゃん!ソーラン節の歌詞送ってやろーぜ!」と一言。
続けて「やばい男のために辛くなる必要なんてなくない!?、逆にこっちがネタにして笑い飛ばしてやろーぜ!」と。
私はその言葉で元気が出てきて、確かになんでこんな男のために私が苦しまなくちゃいけないだろうと思い始めるようになりました。

その話からすぐA君にソーラン節の歌詞を送り付けると、「??」とものの数秒で返信が来ました。
ソーラン節はニシン漁の歌なので、「数の子が苦手な人とは無理。」だけ返信をし、あとはそのまま未読スルーにしました。

「いきなりどうしたの?」「俺なんかした…?」「私ちゃんとまたお話ししたいなぁ!」と毎日連絡が来るけど、無視して女友達と恒例のネタとして笑い飛ばしています。

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