海外進学熱に火をつける!モチベーションプログラムとは?
「グローバル人材が育たない日本は、世界から取り残されるのではないか?」という危機感が久しく叫ばれています。次世代を担う子どもたちには、世界で活躍できる力を身に付けてほしい・・・。しかしそんな教育者の願いとは裏腹に、海外留学や海外進学に興味を示す子どもたちはまだまだ少ないのが現状ではないでしょうか?
子どもたちは自分自身の進路・キャリアイメージを、身近にいる大人を元に形成します。家庭や学校は、最も影響を受けやすい環境ですが、そこにいる大人たちのほとんどが海外経験がないため、海外進学のイメージを持ちづらく、モチベーションが生まれない現実があります。
「モチベーションプログラム」は、海外進学についてはもちろん、日本や世界の未来、これからのキャリアを考えることなどを通じて、子どもたちが海外進学を現実的な選択として意識できるようになるプログラムです。
GIPでは、これまで仙台育英高等学校や浦和実業学園など複数の学校でモチベーションプログラムを実施、高い反響を得ています。このプログラムの詳細について紹介します。
海外留学の必要性と現実
少子化の急激な進行による生産年齢人口の減少、1人あたりGDPの後退など、厳しい日本の現状を打破し、日本の成長をけん引するグローバル人材の育成が急務となっています。文部科学省はそのために留学生30万人計画を掲げ、産官学連携で留学生を増やす試みを続けてきました。
参考:「若者の海外留学を取り巻く現状について」文部科学省(平成26年4月)
子どもたちが大人になって活躍し、豊かな人生を送るためにも、留学は良い経験になります。海外留学経験者のその後のキャリア調査では、国内進学者と留学経験者では、年収で約1.2~1.8倍、外資系勤務者が約10倍、経営・管理職が約2倍多い、という結果が出ています。収入と、キャリア選択の幅が広がるだけでなく、若いうちに世界に出てダイバーシティに触れる経験ができる海外留学は、物心両面で、人生を豊かにする糧になることでしょう。
しかし、実際に海外進学を考えているか、と子どもたちに聞くと、多少の興味はあっても、まだまだ現実的な選択的としては捉えておらず、結局ほぼ全員が国内進学に落ち着く、というのが現状ではないでしょうか。
海外への進学者を増やすには、そもそも「モチベーション」を上げる必要がある
海外進学者を増やすには、そもそも子どもたちの「モチベーション」を上げる必要があります。しかし、なぜモチベーションが生まれないのでしょうか。
それは、子どもたちの身近に留学した人が少なく、留学をイメージができないことが大きな理由の一つです。
子どもたちは自分自身の進路・キャリアイメージを、身近にいる大人を元に形成します。子どもたちにとって最も身近な環境は、家庭と学校です。そこでは海外進学の情報に触れることもなく、熱量をもって海外進学について語る大人もいません。したがって、子どもたちは海外進学のイメージも持ちづらく、モチベーションが生まれないのです。
国内進学における地域格差から見る、海外進学情報の必要性
現在、海外進学者を輩出する高校は東京に偏っています。東京は所得も比較的高く、情報も多いため、海外進学に興味を持つ学生もそれに比例して多くなるからです。しかし、地方部では、九州なら福岡まで、関西なら大阪、京都まで、関東なら東京まで、という風に、隣接する大都市圏の大学までしか進学候補対象に挙がらない、というのが現状ではないでしょうか。
だからこそ、積極的に海外進学の情報を提供し、モチベーションを高めることが、進路に「海外進学」を加えることにつながります。このような取り組みは、情報格差が大きい地方部の学校にこそ、より重要なのかもしれません。
もっともモチベーションを生むのは「海外体験」
では、海外進学のモチベーションを高めるために何をすればよいのでしょうか。もっとも有効とされるのは「海外体験」です。海外進学者313名への調査によると、実にその1/3が、修学旅行もしくは12週間以内の短期留学を以前に経験していたことがわかっています。
GIPでは海外修学旅行や短期留学、ターム留学の導入・実施サポートも行っております。ご興味のある方、詳しくはこちらからお問い合わせください
とはいえ、すぐに海外修学旅行や短期留学を導入することは現実的ではない学校も多いと思います。渡航先の選定、予算確保や手配に多くの時間がかかるからです。
では、子どもたちのモチベーションを高めるために、最初にできることは何か。そこで開発されたのがGIPの「モチベーションプログラム」です。
「モチベーションプログラム」でできること
子どもたちの留学熱に火をつけることを目的に作られたのが、GIPのモチベーションプログラムです。
セミナーは全部で28種類あり、その中から現状に合わせて最適な5つを組合せてセミナープログラムを構成します。例えば、浦和実業学園では以下のようなプログラムを提供させていただきました。
・世界で活躍するために必要な3つのこと
・わたしのための進路カフェ①(自己分析 など)
・わたしのための進路カフェ②(留学経験者の生の声 など)
・日本の進学よりランキングが高い大学を狙える!?普通の学力・英語力の人こそ海外進学を考えるべき理由
・海外と日本を決められないあなたへ!国内大学・海外大学の併願方法
セミナーの様子
セミナーの内容
▲プログラム概要
1~3回では、キャリアについて考え、それをもとに海外進学で自分の将来の可能性が広がることを学びます。
「世界で活躍するために必要な3つのこと」では、日本の未来、世界から見た日本、そこで生きていく自分たちが豊かに過ごすために何が必要かを考えます。
「わたしのための進路カフェ①」では、これまでの人生を振り返りながら、将来の可能性として海外へ出ることへの興味を喚起します。
「わたしのための進路カフェ②」では、実際に海外進学の道を選んだ経験者(弊社スタッフ)が体験談を語り、海外進学を身近に感じてもらいます。
4~5回は、海外進学に関する、より具体的な内容です。
「日本の進学よりランキングが高い大学を狙える!?普通の学力・英語力の人こそ海外進学を考えるべき理由」では、海外進学のメリット、どのような大学があるのか、入学条件についてなど、「海外と日本を決められないあなたへ!国内大学・海外大学の併願方法」では、国内大学と海外大学を併願する方法についてレクチャーします。
海外への無関心や、漠然とした海外への憧れを、「海外に行きたい!」に変えるのがモチベーションプログラムです。
学校様によっては、保護者参加も可とすることで、家庭も巻き込んでの海外進学理解を図っています。
最後に、プログラムに参加した学生さんの感想をご紹介します。
プログラム受講後の進路志向「81%」が海外を選択肢に
モチベーションプログラム後に、参加者の高校生のべ71名に対して行ったアンケートでは、全体の81%にあたる58名が海外進学を選択肢に入れていると回答。さらに、そのうち19名は「真剣に考えているので個別に相談したい」と回答するなど、海外志向の高まりが伺えました。
プログラムに参加した学生さんの声
▲過去に開催したセミナーやワークショップのチラシ(一部)
セミナーを聞いておもしろいと思ったことはなんですか?
特別な家庭環境でなくても、海外進学ができるという事がわかりました。(浦和実業学園)
池上さん石川さんの体験談が元になったトークが特に面白かったです。自分の知りたかった内容がドンドンお話ししてくださって、すごく興味を惹かれました。(浦和実業学園)
州立、私立、コミカレなどの海外大学の違い。また、コミカレを使った編入の話は始めて聞いたのでとても面白かった。(聖学院)
海外大学進学なんて自分には無縁だと思っていましたが手を伸ばせば届く距離にそれがあるという事実。(東京成徳大学高等学校)
同じ学力で海外の学校に行けば、世界ランキングが上がることに驚きました。(東京成徳大学高等学校)
このイベントに参加する前に比べて、自分の意識や考え方が変わったことはありますか?
英語の勉強をもっと頑張ろうと言う意識がうまれました!(浦和実業学園)
海外進学はたくさん勉強しそうで辛そうだと思っていたけど、辛さよりも楽しさが勝つと知り前より興味を持ちました。(浦和実業学園)
海外っていいかも…と思った。(浦和実業学園)
正直海外大学はないなと思ったがこの話を聞いて視野に入れてもいいのかなと思った。。(聖学院)
海外の大学に行ったら将来就ける仕事が広がると思った(東京成徳大学高等学校)
まとめ
子どもたちが海外大学を進路に選ぶためには、そもそも海外進学へのモチベーションが必要です。しかし、子どもたちの日常にはモチベーションが生まれる環境がありません。
そこで、GIPスタッフが講師として学校に伺い、留学熱に火をつけるのがモチベーションプログラムです。海外のことはもちろん、日本や世界の未来、キャリア教育を通して自然と海外進学を選択肢に考えられるようになります。
気になる方はぜひ一度、資料をご覧ください。
資料ダウンロードへ
どうやって上げるのか。鍵は海外体験を積むこと
※参考データ
■学校で取り組むべき施策
就学旅行/ターム留学などなど
モチベーションを生むには、海外体験を積むことが効果的なことが実証されており、海外修学旅行やターム留学の導入などが考えられます。結果として海外進学実績が増えれば、学校としてのPR効果にもつながります。
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