今、ローカルコミュニティに所属する意味
今日は、ぼくが運営する「かもがわクリエイティブベース」(通称:かもベース)を引き合いに、コミュニティについて書いてみます。
なぜぼくらは、単なるワーキングスペースを超えて、ローカルコミュニティに近しいものをつくろうとしているのか。
今、時代はあきらかに個々人がそれぞれ自立することを促しています。大企業であっても、生涯その会社で勤め上げるんだと思って入社する人は、ほとんどいなくなっているはず。日本の経済成長が止まって30年、もはや企業は個人を支える力を失っています。現に、早期退職やリストラといった話は増える一方です。
企業だけではありません。国の社会保険制度ですら、今の高齢者が逃げ切るための制度と化していて、下の年代にいくほど、上の年代に搾取され続ける構造になっています。だから、年金2000万円問題なんて話が出てきて、NISA枠を拡充し、国民全員に投資を呼びかけているんです。
そんな時代に、これまでと同じ考え方や生き方が通用するわけはありません。このきびしい時代をサバイブするためには、意識を高く持ち、学び続ける必要があります。
「意識を高く持ち、学び続ける」なんて、そんな高尚なこと、大多数の人はできるはずもありません。かく言うぼくも、気を抜けばすぐにスマホで無限動画ループにはまってしまっています。笑
でも、自分一人では意識を高く保つのが難しくとも、意識の高い人が多い環境に身を置けば、自分もおのずとそうなるもの。人間は環境の動物。それなら、意識高い人が集まるコミュニティに身を置いた方がいいですよね。
まぁ、今のかもベースの会員みんなが意識高いかと言われると怪しいところですが笑、主宰者西山はのらりくらりやってるように見せかけて、内側にはそんな想いを秘めています。だからどんなに忙しくても、需要が少なくても、クローズド会を中心とした勉強会は継続していきたい。意識高いってのは、常にギラギラしてるってこととは違いますからね。「のらりくらり」と「意識高く」ってのは、両立できるんです。笑
さて、話は続きます。終身雇用が崩壊し、すべての人がある種のフリーランスになりつつある今、意識が低い人から淘汰されていきます。能力ある人こそが大企業に見切りをつけて外で活躍し、守られなければ生きていけない人ばかりが大企業に残ってダメなやつ扱いされる、そんな世界が来るでしょう。いや、すでにそうなりつつあります。あなたの周りでも、思い当たる節があるのでは?
企業が力を失って、一億総フリーランス時代に突入しつつあるとも言えるかもしれません。サラリーマンであっても、自分の強み・弱みを理解し、自分を売り込めなければジリ貧になっていく世界です。こうなると、人とのつながりがより重要になってきます。率直に本音を言い合える友人、いざというときに頼れる仲間、損得なしに仕事の話ができるメンター的存在など。
それに、結局、仕事というのは、人とのつながりの中からしか生まれてきません。SNSを駆使して、常に新規顧客を獲得するのもよいですが、それはそれで大きな努力が伴いますし、投稿をやめた瞬間に立ち行かなくなる恐怖に神経をすり減らすことにもなるでしょう。
AIも普及し、素人とプロの間ですらクオリティの差は怪しくなってきています。クオリティが微差であれば、好きな人から商品を買いたいし、好きな人と仕事をしたいもの。気心の知れた仲間(それも、同等の価値観をもつ仲間)がたくさんいれば、それだけで多くの可能性を持っていることになるんです。
かもベースに関して言えば、やはり自分で主体的になにかを起こしている人・行動している人と、ぼくらは話が盛り上がります。受動的に生きている人とは、申し訳ないけど、話すことがあまりない。
かもベースは、そんな自立したクリエイター同士が、お互いに仕事を発注しあえる関係性、お互いにメンターとして機能するようなコミュニティ、あるいはそうしたことを促せる場でありたい。間口は広くとりつつも、会員同士が込み入った話もできるクローズドな場でありたい。そんなことを考えています。
少し熱く語ってしまいましたが、この話に共感・賛同いただけるみなさん、オンライン会員というものもありますので、ぜひ、かもベースに参加していただければと思います。最近は、自律分散型組織のモデルケースについての情報交換や、海外向けに日本の伝統技術商品を販売する企画会議が行われていたりもします。Discordに入るだけなら無料ですので、お気軽にどうぞ◎最後は宣伝でした。笑
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