見出し画像

夏の残り火🎇『線香花火』

もう夏も終わりなのかな・・


「線香花火って光がうすくて
はかなげだよね」

「うん・・でもね
しっかり余韻があるから
風情があって好き」

もう花火大会も
縁日もとっくに
終わってしまい

夜風も
すこしだけ

涼やかに
吹くようになった。

夏を
いとおしむように

海辺で
最後の「線香花火」。

裕樹が
後ろから
抱いてきた。

首筋に
唇をあてながら・・

17歳の彼には
わたしは
オトナすぎる。

最近は
なぜだか
年上が好きな
男の子が多い。

甘ったれなのかも・・

「もうそろそろ
同い年の女の子と
付き合いなさいね 」

「来年は
もう会えないの?」

最後の「線香花火」・・

輝く星を見つめながら


裕樹は
いつまでも
離してくれなかった。


「線香花火」の残り火が
もうすぐ消えてしまうと
いうのに。


   < 了 >
(これは フィクションです)


「わー😃 面白そう!」と思って、参加させて頂きました🍀

ちょびっち さみしげな夏の終わりを 描いてみました。
楽しかったです🍀ありがとうございました🍀      りずむ🍊


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?