ボカロ・UTAU・CeVIO・ゆっくりなどの違いまとめも
※この記事は「あの有名なキャラはなんなの?」「大体でいいから違いを教えて!」という方におすすめです。
コンピューター音声、TTSとは
タイトルに挙がっているような所謂"機械音"は、一部ではTTS(=Text to Speech)とまとめられる。これは簡単に言うとコンピュータで合成して作られた音声及びそれを基にしたソフトのことで、おおまかに
・ゆっくりやvoiceroid、CeVIO talk版のような「話す」ソフト
・VOCALOID・UTAU・CeVIO ソング版のような「歌う」ソフト
の2つに分けられる。
このうち「歌う」ソフトが俗に言う"ボカロ"である。CeVIOが2つあるが、見ての通りソング版とtalk版があり、前者は歌唱、後者はトーク特化と全く別物になっている。
「ボカロ」が指す2つの意味
ご存知の方も多いだろうが「ボカロ」という単語は2つの意味を持っている。広義には上に書いたVOCALOID以外、すなわちUTAUやCeVIO等が歌っているものも含んで、コンピューターで作った歌声を持つキャラ及びそのキャラが歌唱している楽曲をまとめた呼称。狭義には上述のソフト"VOCALOAID"のみを指す呼称。
大抵の人は一つ目の使い方をしていると思うが、昔からボカロ=vocaloidソフト・プロジェクトと考えてきた生粋のオタク層にはこの表現を嫌う者も多い。そういう場合は「ボーカルシンセサイザー」と言えばまるっと一括りにできるらしいが、聞き馴染みないしダサいだろ。
では本編、各ソフトの違いを見ていく...の前に。
そのキャラクターがVOCALOIDなのか、CeVIOなのか
前提として、ボーカルシンセサイザーは製品であり、その製品名と別にイメージキャラクターがいる。そう、あくまで別々の部署・会社が別々の時間に開発したものを組み合わせて初めて生まれる代物なのだ。もちろんキャラができると同時に製品になっているものもたくさんあるのだが、イメージキャラクターが元からあって、そこに声を足して製品となっているものも多い。そのため、キャラを作った会社と、ボイスを足して販売した会社が違う場合もあるし、他社が売り出した製品に紐づくキャラを元にして、別の会社がリメイクみたいな感じでボイスのソフトを変えて同じキャラ名で販売しているものもある。そのため厳密にはどこの会社のキャラ!とかは言い切れない。先に販売していた製品より、他社が後から作った製品の方が楽曲に使われていることもある。この記事ではおおまかではあるが、キャラが複数のソフトに属す場合は"先にボイスをつけてキャラを売り出した製品"の方に載っけている。
・VOCALOID(本来の意味でのボカロ)
ヤマハが販売している有料ソフト。声のモデルがいる。
販売元と製造元・キャラ設計元が違う場合がある。
ex:初音ミク, 鏡音リン, 鏡音レン, 巡音ルカ, KAITO, MEIKO, 神威がくぽ, GUMI, flower, IA, 音街ウナ, 結月ゆかり
ミクは藤田咲(敬称略)、IAはLia...といった感じでモデルには著名な面々が。
ちなみに例に上げたような名前は全て"イメージキャラクター名"で、VOCALOIDソフトとしての名称は別。(GUMIの製品名はmegpoid)
・UTAU
フリーソフト。飴屋Pという2008年から一生ボカロの話をしている尊敬すべき先駆者が個人で開発・運営している。
ex:重音テト
・CeVIO AI ソング版
CeVIOプロジェクトが出している。
CeVIOの読み方はチェビオ。冒頭にも書いた通りCeVIOには2種類あって、歌うの(ソング版)と話すの(talk版)がある。talk版は、他社が歌特化で出したキャラを話せるようにしてることがよくある。
CeVIOプロジェクト自体は2013年からあるが、一般レベルで有名になったのは可不が使われ出してからだと思われる。
ex:可不
可不のモデルは花譜さん。talkはなくソング版のみ。
販売開始は2021 7/7で、他VOCALOIDたちと比べるとかなり最近。
・Synthesizer V
ex:小春六花
この子はボカロPのKanariaさんが使っていた。
同じ名前のキャラでCeVIO talk版もある。
東北きりたんはどこに属すの?
VOICEROID、UTAU、CeVIOetc...と使えるソフトが無限にある。
判断不能でした。
以上、歌わせられるソフトたちでした!
続いてtalk形!
・voiceroid
talkのみ。声のモデルがいます。
・CeVIO AI talk版
ソング版の方でも書いたが、他社が歌特化で出したキャラを話せるようにしてることがよくある。そのため
ボカロキャラだと思っていたのにあれ?
なんてことがよくある。
・AquesTalk(≒ゆっくり)
まず、ゆっくりというものの説明。ゆっくりで使われている読み上げソフトは主に2つあり、「softalk」と「棒読みちゃん」 である。そしてこの2つとも「Aques Talk」ソフトの中の一部である。
ちょっとわかりにくいが、Aques Talkがゆっくり、というわけではなくて、Aques Talkの中に、色んなソフトがあって、そのうち2つが、ゆっくりで使われる「softalk」「棒読みちゃん」というわけ。ちなみに完全コンピュータ合成ソフトなので声のモデルはいません。
以上、各種TTSのまとめもでした。