RIZAPのデザイナーがAdobe MAX Japan 2023に参加したら、仕事に役立つ発見ばかりだった話
▶プロフィール
本山菜々子/プロダクト開発統括1部デザイナー。2022年4月にRIZAPテクノロジーズへ入社
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念願のAdobe MAX Japanに業務の一環で行けちゃいました!
デザイナー歴14年目ですが、これまで行く機会がなかったAdobe MAX Japan。久しぶりのオフライン開催ということもあり、知見を広げるためにも参加したいと上司に相談したところ、会社から参加の了承をいただきました。(なんと参加費支給、出勤扱いです!)
RIZAPにはこのように、社員の学びを支援する制度が充実しています。
Adobeユーザー大集合!
キーノート(基調講演)では、AdobeのCSO であるScott Belsky(スコット ベルスキー)氏がスピーチ。
その後、Ai(イラストレーター)、Ps(フォトショップ)、Ae(アフターエフェクツ)、Pr(プレミア)といった各Adobe製品の最新技術についてデモンストレーションが行われました。
キーノートが終わると同時にメイン会場がオープン!
たくさんのブースとステージがありました。
フードエリアも充実していました。
このロゴクッションがずっと欲しくて!!
PsとAiのクッションを事前にオンラインで購入しました。全部かわいかった。
各ブースはどこも人だらけでした。
こんなにもAdobeユーザーが集まって来ているのか!と驚きです。
セッションについて
当日はメインセッションだけでも約30ものセッションが行われていました(ショートセッションも合わせるともっとたくさん!)、今回私は以下のセッションに参加しました。
①ベテランほど知らずに損してる☆
IllustratorとPhotoshopの新常識【AI時代編】
②UXリサーチによるWeb構築事例「手のひらのセントレア」
③イラレのスゴ技2023 〜Illustratorの新・時短テクニック〜
①ベテランほど知らずに損してる☆IllustratorとPhotoshopの新常識【AI時代編】
まずは鷹野雅弘さんのセッションへ。
タイトル通り、「知っていたら早く終わる」「使えばキレイに仕上がる」新しい機能をキャッチアップするためのセッションです。
思えばデザイナーになりたてのとき、初めて参加したセミナーも鷹野さんのスマホコーディング講座でした。鷹野さんのSNSも随時チェックしています。
冒頭に「イラレあるあるの歌」なる曲が流れびっくりしましたが、「遠近グリッドあるある」の「菱形に線が入った立体的なやつがなかなか消せない」というくだりには、めっちゃ「あるある!」となりました。
セッションでは生成AIの活用について、実例を交え取り上げられていました。これはキーノートでも多く語られていましたし、今年のテーマといってもいいかもしれません。
テキストからベクター生成、プロンプト入力のコツ(外国の製品なので英語で入力した方が精度は高いなど)、生成再配色、アウトラインされたグラフィックからフォントを検索して再編集できるデータにしくれるリタイプ(いまのところ英字のみ)の紹介など、最新のillustrator機能が見られました。
自分でやってみてうまくいかなかったモックアップ(写真内にベクターオブジェクトを立体的に配置できる機能)のやり方も実際に見られてよかったです。
というのも、chocoZAPが開発した商品のLPを作成するときに、「実際の商品画像のデータがまだ届かないから仮画像を作る」ということはよくあります。そんなときにこういったモックアップはすぐに活用できそう。
セッションの最後のほうで、鷹野さんは「新しいことをおもしろがれるかどうか」「体験することで目を養う」とおっしゃっていました。
やはり前線で活躍する方は、新しい技術や情報に常にアンテナを張っているんですね。
任される仕事の質と量が変化したことや年齢を重ねたことによって、私自身「昔よりインプットの時間が減っているな」と実感していたので、意識してアンテナを張っていきたいと思います。
②UXリサーチによるWeb構築事例「手のひらのセントレア」
続いてアクアリングさんによる中部国際空港(セントレア)さんのWeb改善事例です。
制作会社とクライアントが交互にコメントしていて、双方からのアプローチが聞けてとても興味深かったです。クライアント側がこういったセッションに一緒に出るなんてめずらしい。
駐車場が外部ではなく独自管理のため、〈Before〉では最初に説明を記載していたが、どこが空いているか、場所はどこにあるのか、知りたい情報が一目でわかるように改善
お客さまの変化(属性)に合わせてサイトも変化していかなければいけないというのは、現在私が担当しているコーポレートサイトの改善にも当てはまることなので、リサーチやテストのポイントなど勉強になりました。
内容もさることながらスライドデザインが素晴らしく、見せ方なども今後デザインをする時に参考したいと思いました。
③イラレのスゴ技2023 〜Illustratorの新・時短テクニック〜
こちらも以前からSNSでチェックしていた、チュートリアルデザイナーのコロさんのセッションです。
画面でキャラクターのコロさんが話したあと、本物が登場!
アピアランス機能(※)を使って、キャラクター画像をアクリルキーホルダー風に加工。
すごく手間がかかるけどやってみよう!
コロさんはこのアピアランス機能の仕組みを丁寧にロジカルに講義してくれました。
「アピアランスは理系が向いている」とも言っていて、理系脳ではない私はちょっと頭が痛くなりました(笑)。たしかにややこしい。
ただ、コロさんもおっしゃっていましたが、こういった技術を知らなくてもデザインはできるし覚えなくてもいいけれど、知っていたらアイデアの幅が広がるので今後の糧になることは間違いありません。探究心の大切さを教わりました。
また、これまで私はワークスペース(画面の右側のメニュー部分)にあまりこだわりを持っていなかったのですが(他人のワークスペースなんてあまり見る機会もないですし…)、今回コロさんのワークスペースを見ることができて、ちょっと参考にしてみようとも思いました。
Adobe MAX Japan 2023に参加して...
初めての参加で不安もありましたが、会場には多くのスタッフさんが入っており、受付やセッションへの誘導などもスムーズでした。
いつも技術の参考にはしているものの、SNSで顔出ししていない有名なスピーカーさんたちに実際お会いできたのと、会場の熱気に終始興奮しっぱなしでした。
やはりこういったイベントに参加するとモチベーションが上がりますね。
ふだんは仕事や家事・育児に追われ、なかなか勉強する意欲が持てずにいたのですが、今回Adobe MAX Japan 2023に参加したことで新しい知識やトレンドに触れられ、とても有意義な時間を過ごせました。
たとえば、生成AIによる画像と画像の合成、いままで苦労していた画像幅が足りない時の横の塗り足しなどは作業時間の短縮になるだろうし、今後の業務に生かせそうです。
最後に
RIZAPテクノロジーズでは、ただいま一緒に働くエンジニア・クリエイターを募集しています。今回の記事で弊社に興味を持ってくださった方がいましたら、ご応募をお待ちしています!
(了)
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