アイカツ! 10th STORY 〜未来へのSTARWAY〜 感想記事[注:ネタバレあり]



 おはようございます。リユルン(@riyulun)と申します


 さて今回は[アイカツ! 10th STORY 〜未来へのSTARWAY〜]を観に行ってきたので そのレポート記事となっております

 劇場版アイカツプラネット!編はこちら↓


 そんな前回と同じく、素晴らしかった点、面白かった点、いまひとつだった点の順番で触れていきます。

 ジョニー式ダメ出しシステムですね


 注:この記事は内容の核心に触れています。

 必ず 映画を見た後に ご覧ください


 前置きが長いのもあれなんで、(ネタバレあり記事特有の長い間隔の後に)早速本編どうぞ
















素晴らしかった点

 ・進化した いつもの始まり方

 始まり方は (予告映像であった)いちごちゃんの「みんな―!ただいま!」から始まりつつ いつものフフッヒでした

 何だか この いつも見てる光景が劇場という高画質で流れつつ、

 それでいて (興奮はするかもしれないが)
緊迫感のない始まり方は まさにアイカツ!の味でしたね


 ・コスモスの最初のステージ前の描写

 始まって早々 コスモスのファーストライブの描写でした

 ステージに上がる前に いちごちゃんは あかりちゃんに

 「(入学オーディションの頃から あかりちゃんの)ファンだったんだよ(回想の映像が流れる)」

 「誕生日プレゼントとしてコスモスを結成して良かった、私にとってもプレゼントだったんだよ」

 といった言葉をかけました

 何だかこれだけでノスタルジックな感じがしてきませんか…


 余談ですが、私は(火曜日のBNP Channelでのアイカツ!配信での)100話までしか無印アイカツ!を見られてない(→あかりジェネレーション未視聴のため)

 コスモスは あかりちゃんの誕生日プレゼントという展開、ネタバレされたんですよねw


 ・OPの入り方

 さて、そんなコスモスの描写が終わり、
いざステージとなったところでOP。

 MY STARWAYが実はOPということは 映画公開日の午後にアイカツ!公式Twitterから知ることとなったのですが、

 まぁ 普通にOPなんですよね

 映像の回し方やら クレジットの表記やら、何から何まで普通に新しいOPが作られた
そんな感覚でした

 先程のフフッヒといい、劇場版といっても特別緊張することはなく、いつもの流れを
まもる

 これが[10th STORY 〜未来へのSTARWAY〜]という作品の味であり、
アイカツ!の根幹は変わらないことの示唆なのかもしれません
 (コスモスサーチもプラネット!以降前 最後の楽曲にしてはそれほど特別感無かったですし)


 さて、そんなOP映像ですが、1年目ラストで いちごちゃんが空港でアメリカへ飛び立つ映像に現在のいちごちゃんが重なる
(例えるならMusic of Dream!!!的な)演出が…!

 感極まりましたね…

 絶対どこかでオタク殺しの爆弾があるとは思ってましたが、こうするとは…

 そして、映像の最後のシチュエーションは夜
 これは(初代OP)Signalize!のオマージュというのもオシャレでしたね


・普通に いつものように始まる

 OP映像が終われば いつもTV(または配信)で見ているかのような タイトル画面が現れることに
 (そこで出たタイトルは忘れましたが)

 ここも、劇場版というカタいものではなく、あくまでもTV放送の延長線上であるような、そんなポイントでした


 ・かえユリ

 コスモスの最初のステージ成功祝いのパーティに少し遅れることとなった かえでちゃん

 そんなわけですが、ユニットを組んでいたあのユリカ様だけは「もうすぐ到着する」
事実を分かってた
んですよね

 なお、やっぱりパラシュートで登場する
かえでちゃん(もはやお約束)


 ・どの道に進むか、自分の信じる道を進むべき

 コスモスのツアー最終日が来年の春、

 そんなわけで来年の春の話題になり、スムーズに卒業の話が挙がる展開となりました。

 そんな中、 学園長とりんごさんの会話で 上記のセリフがありました

 この2人に言わせるということは、かつて同じように進む道を決断した投影であるんですね…!


 ・「卒業といっても通過点」と言い切るジョニー先生

 卒業、というと まさにゴールのようなイメージを抱く人も多いと思いますが、
 (特に長い目で見たら)確かに通過点なんですよね

 全然ゴールではないし、何ならずっとずっと続いていく、その事実を分かっているし、何よりリアルだなぁって感じました


 ・「時を超えて キミにまた会えた時」

 これは[MY STARWAY]の歌詞の一部です

 何となくエモいというのは伝わりますが、細かいシチュエーションについては これだけだと想像で補うしかありませんでした

 しかし、劇中で ここの解説とも呼べる部分があったのです。

 それは 卒業後の それぞれの目標が語られるカットにて、

 あおい:教えの道を極めるため
ロサンゼルスへ留学

 蘭:演技を磨く

 こんなことが語られました。

 特に あおいちゃんは海外留学で中々会えなくなるわけです。

 しかし、また再びソレイユとして揃えた時、それはお互いがパワーアップした未来なんですね

 そんな未来で、パワーアップしたお互いを見せあおう、

 そんなニュアンスが上記の歌詞に込められているわけだったのです…!


 ・「アイドルに限らず…」

 これは「未来に何をしたいか、考える時期があると思う」といった話題の際に出た一言です。

 この一言があるおかげで視聴者に対してのメッセージ性が より強まっているわけですね


・「あおいがいなくても起きられるかな?」

 これは、卒業すると同じ部屋で眠れなくなる、という話題になった際の一言。

 その翌朝、いちごちゃんだけが仕事だったわけなのですが、普通に準備を整えて仕事へ出発することに

 「いつからだっけ、自然に起きられるようになったのは」

 (内容は うろ覚えですが)あおいちゃんの
このセリフによって アイドルとしての意識が強くなってきた、成長してきた印であるような印象を受けます

 (スターライト編入から4年も経って今更といえば今更なんですけどね)


 ・「なんでも聞くよ、いつでもね」

 アイカツ!50話で海外に行くことになった いちごちゃんに あおいちゃんが送った手紙の内容にあった この一節

 今回は逆に いちごちゃんが言う側に回ってます

 いいですよね、こういう演出…


 ・コスモスのステージは「星空のフロア」…! 

 最後辺りのシーンでコスモスのツアーの
一旦のステージ描写。

 ここが本予告でも流れていたステージ描写なのですが、なんと曲は「星空のフロア」…!

 「MY STARWAY」or「コスモスサーチ」だろうなぁと思っていたところのサプライズ…!

 何がこんなにすごいかというと、「星空のフロア」はフォトカツ限定曲なんです。

 つまり、元々ダンスありで作られた曲じゃないですし、ダンス描写は このためだけに新たに作られた、ということになるのですよね…!!


 ・最後の画面

 上述のステージが終わった後、LINE風画面だけを映してEDへ、

 蘭:エビぽん

 いちご:いちごパフェ

 あおい:イケナイ刑事の小道具

 それぞれのアイコンが ↑こうなっているのも面白かったですが、

 話している内容も哲学的に捉えられて、
敢えて 喋るシーンを映さないことによる味がありましたね


 ・来春の間にSVが はさむ…!!

 結果的に2部作となることが判明した今作品ですが、

 来春までの間には そう、「スカーレット・バイオレット」が発売され、第9世代に以降するのです…!

 今回の映画は、(プラネット!の「Tick×Tack ノスタルジア」もあり、)時間、切り崩せば
未来がテーマ
だったわけですが、

 ミライドン・コライドンは まさにそのテーマにピッタリなわけなんですよね
 (製作期間上 狙って作ったというよりかは偶然、という方が可能性高いですが
偶然にしても素晴らしい偶然だと感じます)


 とどのつまり、次回はSVで過去と未来について学んだ後に[未来へのSTARWAY]を〆る、という流れになって非常にオシャレなんですよ…!


 ・微妙なところで終わらせている

 先述しましたが、いちごちゃんだけ未来に何をするかの答えが ぼんやりとしたまま終わっています。

 これは後々いまひとつの項でもモヤモヤするって語ることになるのですが、

 敢えて断定しないことで 自分の未来に答えなどない、また未来は自分が決めるものとのメッセージ性でもあるのかも、と感じましたね

 (まぁ メタいこと言えば 来春の映画に来てもらうための策略でもあるのですが)


 ・EDはカレンダーガール

 EDまで きっちり いつもの仕様なんですねぇ

 オタクであればあるほど感慨深くなる演出です


面白かった点

 ・「大空あかり、そしてトップアイドル星宮いちご!」
 (これはfunではなくinteresting[面白い])

 上記は コスモスのライブ描写での司会者の一言です。

 上記のセリフにより あかりちゃんはスターライトクイーンになったものの、
それでもまだトップアイドルではない

 いちごちゃんとは明確に差がついている、ということを敢えて描写しているような気がしてなりませんでした

 まぁ私は前述した通り あかりジェネレーション未視聴なので これがどういうニュアンスを持つのかは理解できかねますが。


 ・デザート…?

 コスモス初ステージおめでとうパーティのシーンにて、
 デザートとして おとめちゃんがTVの前の棚を開けると大量のアメが

 「(デザートと言いつつ)アメばっかじゃねーか!」ってツッコミたくなったシーンでした


 ・アメをたくわえておく伝統なんなんだ…

 そんなアメ、スターライトクイーンが交代するにあたって引き継がれていったらしい。

 いつの間に伝統になったんだ…
 (私は未プレイなので知らなかったが、フォトカツのシナリオでこういう展開があったらしい)


 そして始まった北大路劇場、賞味期限について危惧してて笑えました
 (あかりちゃんが入れ替えたので大丈夫らしい)


 ・朝食

 (都合よく)1年目のメンバーで朝食を食べている描写にて かえでちゃんが寿司食べてて
ジワリましたね


 ・またまた帰ってきたアイカツ!格言

 普通のお話的な要素、ファンサービスとも捉えられるこちらの演出ですが、
[またまた帰ってきた]って少々無理やり感あるタイトルなのが面白かったですねw



いまひとつだった点

 ・「あおいがいなくても起きられるかな?」

 先程も話した このシーン、確かに成長を感じられますが、

 かれこれ4年もアイカツしてたら 自然に起きることぐらい自然にできて当たり前なのでは?とも思って違和感を懐きました

 (いちごちゃんは確かに てんねん で、そういうこと言う面はありますが)
 

 ・スミレちゃん、ひなきちゃんは一言二言喋っただけ

 正直これ寂しかったですねぇ

 ルミナス以外は1年目のメンバーだけしか登場してないし、

 1年目をベースに添えた物語だから仕方ない部分ではあるのですが、
 もうちょい喋らせてあげてもよかったのでは…?と感じてました


 ・これだけで完結していないモヤモヤ

 (いつものアイカツ!が1話完結型なのが多いのもありますが、)折角の映画で いまひとつ完結していないような終わり方をするのは
モヤモヤしましたね

 もちろん、前述した通り来春の映画ではSVでの体験を経た後である、
 つまり新たな体験をし、学んで世界が変わった後に いちごちゃんの物語も〆るという
構図ができているのですが、

 正直 1映画として見ると やはり微妙なところで終わったって感覚は残りましたね


 また、来春 何話すのでしょうね…
 やりたいメッセージ性はだいたい語ったのでは、と感じ不安になりました…



――――――――

 今回、アイカツ!10周年ということで初代メンバーの返り咲きという点があったためか
自然にハードルが高くなりすぎた面はあると思います

 個人的には(アイカツ!の評価を下げるようなこと言いたくないのですが) 
 そのハードルは越えられなかったように
思えます

 しかし、(特にアイカツ!好きなら)見ないと後悔するような仕上がりではあった、とも思いますね

 といったところで 今回の感想記事は結びとさせていただきます。

 形式的に拙い文になっていたかもしれませんが、最後までご覧いただき、ありがとうございました


 PS:いちごちゃんが これから言えなくなると思って 今の内に「おやすみ」をいっぱい言っておこう、
 というシーンで私達も残された若い時間は僅かなんだよなぁ… ということを痛感することになりました…

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