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[氷の森]考察


目次

 ・前置き

 ・前提知識

 ・世界観について

 ・シーンカットごとに見ていこう

 ・映像と歌詞のリンクがすごい!

 クワっす〜 リユルン(@riyulun)です

 いやぁ…! 1月20日、アイカツ!チャンネルにて[未来ヘのSTARWAY]1周年を記念して
 ついに[氷の森]のED映像が公開されましたね…!!


 [未来ヘのSTARWAY]、もう1度観たいと思ったぐらいには衝撃を受けた映画だったのでアイカツ!公式からの供給には感謝です…!

 で、この映像や楽曲を色々確認すると とても深く、アマルルガみたいな声が出る案件だったので 今回は[氷の森]の映像だけで1本 考察記事を書き記していきます。


 あ、予め最初に言っておきますが この映像、結論から言えば

 いちごちゃんが氷の森の世界へ行き、思い出と抱擁するものの「もう いかなきゃ」となって氷の森から脱出する

 というつくりなのです


前提知識

 [未来ヘのSTARWAY]はリアタイ時から10年経った(劇中のいちごちゃん達と ほぼ同じ日数を過ごしてきた)層がメインターゲットであると どこかの記事で監督が言っていたので
 いつものアイカツ!より多少なりともハイコンテクストであります。

 ということもあって 考察にでも相応の知識が必要です

 以下[未来ヘのSTARWAY]視聴時の わたくしの記事より抜粋

――――――――

 皆さんは こんな話を聞いたことありますか

 [(適切な温度で)冷凍することにより、人体でも その体を維持できる]という話を

 わたくしは以前 都市伝説の番組で聞いたことあるのですが、この方法により 全く動けない代わりに老化もしないんだとか

 (確か[クライオ○○]という名前だった気がしますが、
 いかんせん1年くらい前のものだったので色々うろ覚えです、ごめんなさい)

 追記:この話、[コールドスリープ]が近そうです

 まぁ この現象、分かりやすく言えば冷凍食品ですね、

 生のまま置いておくよりも、冷蔵庫に入れた方が保存ききますよね、

 それと同じように、[冷凍することで そのままでいられる(悪化せずにすむ)]のです

 これ、いちごちゃん達の色褪せない思い出と重ね合わせられませんか?

 冷凍して そのままでいられるもののように  
 思い出は未来の中に ちゃんと色褪せず残っている

 「氷の森」が表現しているのは こういうことではないでしょうか

――――――――


世界観について

 [氷の森]の映像には 最初と最後にだけ現れるカラフルな世界と ほとんどのシーンで現れる暗い背景の世界(以下:氷の森)があります。

 そして 登場人物は 妖精の形をした いちごちゃんと 色が1色だけのいちごちゃん(以下:氷の森のいちごちゃん)達がいます。

 氷の森のいちごちゃん達は リアルのいちごちゃんとは異なるということを演出するため1色にしてるのでしょうね。

 そして これらは 恐らく いちごちゃんの心情の中の例え描写であり、
 氷の森は 思い出がたくさん詰まっている(時間が止まっているように 思い出が冷凍保存されているため色褪せない)場所なんですよね


シーンカットごとに見ていこう

 シーン1:いちごちゃんが氷の森に迷い込む

 先述の通り 最初のいちごちゃんはカラフルな世界を ふゆう していました。

 しかし 氷の森を発見して迷い込みます

 「記憶と 出会って 迷い込む 時間」


 シーン2:ふとしたきっかけで氷河を溶かす

 「きらきら 輝いた 氷河の 中に ねむる みんなとの 思い出」

 大きい氷塊に触れることにより 中から氷の森のあおいちゃん達が現れ、
 しばらくステップを踏んだ後に抱擁を交わす展開となりますね


 シーン3:なごりをおしみながら「もう いかなきゃ」

 「いつまでも ここにいたい 去りがたいと 思うけれど

 大好きを 必ず 胸に 抱いて もう行くね 歩きだすね

 ありがとう でも おやすみ 寄り添うように 流れている」

 「いつまでも ここに いたい」
 幸せな時間を過ごしたり 幸せな空間の中にいると 誰しも こう思った経験はあるでしょう

 しかし そんな 楽しかったり気持ちの良い時間/空間に いつまでも いるわけにはいきませんよね。

 この視点で考えると 氷の森のあおいちゃん達は ある意味、いちごちゃんを現実逃避の世界に閉じ込めようとする敵になるのでは

 そう捉えることもできませんか?
 (まぁ 氷の森の住人達に悪気は無いでしょうが)

 しかし いちごちゃんは 先に進まなきゃいけないことを強く分かっているため、早いスピードで氷の森のあおいちゃん達に別れを告げるのです。

 しかし 次に出会うは氷の森のいちごちゃん。
 自分が自分を氷の森に閉じ込めようとしてきます。

 しかし そんな ゆうわくには負けない。
 こちらもまた抱擁を交わした後に別れを告げます。


 上記を考えると「ありがとう でも おやすみ」という歌詞は

 「(素敵な 思い出の 時間を過ごさせてくれて、素敵な 空間に いさせてくれて)ありがとう でも おやすみ
 (→氷の森のあおいちゃん達は これまで通り眠っていてね)」という風に捉えられます

 それはそれとして いつもいつでも(氷の森に保存してある思い出は) 「寄り添うように 流れている」んですねぇ…!


 シーン4:氷の森からの脱出

 そして最後のシーンでは 元々いたカラフルな世界に とんぼがえりすることになります

 初見時はリボンの縁が ただ枠の役割を担っているだけかと思いましたが こんなストーリーがあったとは…!


映像と歌詞のリンクがすごい!

 そうなんです、[氷の森]は やたら映像に歌詞が合っているような気がするのですよね

 まずは(再掲になりますが)こちら


 そして「いつまでも ここにいたい 去りがたいと 思うけれど」という部分は
 いちごちゃんと氷の森のあおいちゃん達がステップをする(→楽しいステップによって ずっとここにいたいという ゆうわくに駆られる)シーン、

 そして「大好きを 必ず 胸に 抱いて」という部分では抱擁があり、

 「もう行くね 歩きだすね」では氷の森のあおいちゃん達とお別れ

 そして 「ありがとう でも おやすみ」の部分で氷の森のいちごちゃんとの邂逅から お別れが映し出されているのです…


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 さて、こんなところでしょうか

 時間にして たった1分半の映像でしたが こんなに心にクるとは、流れる石と書いて流石アイカツ!ですね…!


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