アイカツ!というコンテンツについて

 ニャオ―ハ― リユルン(@riyulun)です

 時に、わたくしはサイトに載っているすべてのエピソードのスクショを撮っているぐらいの強いアイカツ!勢であるのですが 正直思ったのです

 「アイカツ!の勢いって他のものと比べると今は強くなくない?」

 と。

 ということで今回は アイカツ!シリーズというコンテンツが辿った展開について思考を巡らせてみました。

 とても長くなりますが お付き合いいただけると嬉しいです


目次

・元祖アイドルもの
 ・チャンピオンだったのがいつの間にか挑戦者側に
 ・長く続いているが故の主人公交代
 ・年数は多いので思い出補正が強くなる
 ・今はなきフォトカツ

・儲ける策はDCD、最近はグッズ展開やコラボ

・子どもも見るものであるため縛りがある

・基本的に優しい世界線

・フフッヒ

・アニメから学ぶべきことが多い(逆にシリアスな雰囲気になってしまったり難しかったりもする)

・アニポケの直前

・楽曲には様々なタイプがある


元祖アイドルもの

 他のものを知らないので もしかしたら最初じゃないかもしれませんが、アイカツ!のアニメがスタートしたのは2012年の10月8日。
 ケルディオの年ですよ…!

 それまでメインターゲット層が女児向けなものはあれど オシャレな着せ替え云々とか
恋愛云々とか 女の子版戦隊ものとかであった中 アイカツ!はブルーオーシャンを切り開いたわけです

 これの何が強いかと言われると、

 ・競合相手がいない

 ・新鮮な楽しみ方であるため自然と ちゅうもくのまとになる

 ということなんですよね。
 だから最初期の勢いはヤバかったらしい※のです

 ※あくまでもSNSで見た話。

 わたくしは当時 今以上にポケモン以外のことを知る意味が薄いと感じていたので知らなかった。
 恐らく名前は聞いたことあるかもだが その程度。
 主人公である星宮いちごの名も多分知らなかった


 ・チャンピオンだったのが いつの間にか挑戦者側に

 例えばコンビニ界のセブン―イレブン、ハンバーガー界のマクドナルドとか
 最大手というのは 極端なことを言ってしまえば 変なことをしなくても儲けられるわけです。賭けない経営ですね

 賭けなくてもいい理由は その分野で最も有名であり、顧客からの信頼があるから。

 そして 最大手でないチャレンジャーは必然的に差別化を求められます。
 同じような供給を得るなら質が高そうな最大手を選ぶでしょうからね

 そんなわけだからか アイカツ!は最初期のDCDとアニメの並列を行った後は新ギミックを出さなくてもいいと考えられます

 そんなアイカツ!ですが 隆盛の時期は そう長く続きません。
 何やかんやあってフレンズ!までの話しか知らないのですが シリーズを跨ぐごとに売上が落ちていたらしいのですよ

 こうなると最大手ではなくなり、差別化したり独自の味を目立たせる必要が出てきます。

 その(商業的な)方向転換を行ったのがオンパレード!以降なように感じますね
 (フレンズ!にも 声優そのものが歌唱担当も兼任するようになったという伏線はありますが)

 オンパレード!は これまでの歴史を活かしてのポケマス的な世界線のストーリー、

 オンパレード!特別編は 音城ノエルちゃんの4年以上振りの伏線回収、

 プラネット!は実写(特撮)×アニメーション、

 [未来へのSTARWAY]は初代アイカツ!から約10年経ったから世に出せるような、良い意味でヤバい映画でした

 そして現在ですが、この話は また後で

 長く続いているが故の主人公交代

 アイカツ!界の時間の動きというのは だいたい こちら側の世界とリンクして動いており、アイドル達は中学生〜高校生です

 そのため こちら側の世界で3年半経とうものならアイドル達も当然3年半ぶんの年を取ります。
 最初期は中学生だったのに最終盤では高校卒業となりますね

 とどのつまり、長く続けば続くほど身体的せいちょうが施されたり 設定が自然と変わってしまったりで、どんどん別人になってしまうのです。若人なら なおさら

 そこで主人公また世界観の交代という策。
 全く別の世界が舞台のまま話が進めば 視聴者の頭の中の初代主人公は年を取らないままですよね

 現に オンパレード!では 不思議なアイカツパスの影響により いちごちゃん達はアイカツ!178話が終わった直後くらいの時間軸から来ていると推測できます

 また 主人公交代はメインターゲット層のことも考えられます。

 過去シリーズを いちいち見ない子どもにとっては 1度新しい主人公にしてしまった方が入りやすいですよね。

 継続のためにシリーズ交代は仕方のないことなのです

 で、話を戻しますが、

 主人公が交代するということは いわば今まで積み重ねてきたものを1度リセットするということです。

 (他のアイドルものも主人公交代の事例があるかもしれませんが、)
 ある時を境に 追っているものの供給がなくなるのは悲しいですよね。
 仮に主人公交代がなければ それが起きないわけです

 ・年数が多いと思い出補正が強くなる

 思い出補正、それは ノスタルジー。
 月日が立てば立つほど強まるものであるため 歴史が深いアイカツ!は その点では かなり有利です。STARWAYが良い例ですね

 ・今はなきフォトカツ

 現在は予算不足のためかサービス終了してしまった アイカツ!フォトオンステージ、略してフォトカツ!なるアプリゲーム、
 ストーリーには ちょくちょくアニメ本編の要素が取り入れられています

 アイカツ!版ポケマスみたいなものですね

 フォトカツ!でアニメ本編の要素を取り入れることはオタク心をくすぐってきます。

 先述の通り アイカツ!は 歴史が深いのでネタが豊富にあるしフアンを興奮度合いも高いと言えます

 そんなこんなで このフォトカツ!、フアンに対してはウケが良いのでしょうがメインターゲット層に関してはどうかというと…

 この点は また後述します


儲ける策はDCD、最近はグッズ展開やコラボ

 時に、アイカツ!シリーズの軸はDCD(データカードダス)とTVアニメです。

 この2つが主な収益となるとわけであり、互いが互いにリンクした展開を生み出すことも可能なわけですね
 (DCDの展開によってアニメの展開に縛りがあるとも言えるが)

 DCDはプレイ後もしくはプレイ前にカードが排出されます。
 遊ぶのに加えて カードをコレクションする楽しみもあるわけですが、
 これはメインターゲット層、女児寄りのギミックです

 もちろん メインターゲット層に刺さるギミックを使うことは良いことなのですが、
 寄りすぎることによって 大人のオタクがプレイし辛くなります

 また、人口的には大人より子どもの方が圧倒的に少なく、
 そして 子どもの使えるおこづかいは大人のそれと比べると少ない
です。

 つまり(単純に考えた場合)多く儲けるためには大人をターゲット層にした方がいいんですよね

 子どもをメインターゲット層にしたビジネスというのは その点が難しく、
 トップシェアを誇れなくなったアイカツ!は予算が薄くなりました

 恐らくオンパレード!は もうアニメシリーズを続けることが困難だからこそ、「最後に こういうのを…!」という思いで生まれたという理由が少なからずあるでしょう

 そしてプラネット!は「実写×アニメーションの新鮮さで子どもを惹きつける」
 「(これまでと違って)スイング1つ入手すればドレスが揃う」ということで これまでと異なる新鮮なアプローチ、
 まだメインターゲット層に対するベクトルを諦めてないように思えます

 しかし そのプラネット!がサービス終了した後はベクトルを変えます。
 基本的にグッズ展開やコラボ案件「のみ」に焦点を当てているのですよね

 ある意味プラネット!以上の方向転換と言えるかもしれません

 予算の兼ね合いもあると思うのですが、

 ターゲット層を子どもではなく大人の層にシフトするようになったのは アイカツ!が生み出す雰囲気などは 刺さるフアンには とことん刺さるが子どもには刺さり辛かったからと感じます。 次の項から述べていきます


子どもも見るものであるため縛りがある

 何回も言うことになってしまいますが、アイカツ!本来のメインターゲット層は子どもです。

 その層は 簡単に楽しめるようなもの、歯に衣着せぬ表現をすれば バカでも楽しめるものの方が好まれると考えられます。

 その点にスポットライトを当てると「難しい雰囲気が混ざるのは適切ではない」と言えちゃうんですよね

 まぁ これは視聴者の子の将来を考えると とても重要なことですがね。後述します

 で、アイカツ!って シリアスが強い話の中でも その中にギャグチックな描写を入れたりしますよね。
 これは「子どもも見るが故の縛り」の1つだと感じます。

 普通に考えたら そんな描写を入れない方がお話を雰囲気を崩さないのですが、

 子どもはガチ勢じゃない場合が多いので 真剣な雰囲気が続くと疲れます。
 それを緩和するため
にギャグチックな描写があるわけなんですよね

 (あくまでも商業的な視点ですが)この 子ども/大人どちらの層にも分配して努力値を振っている様は どっちつかずというか器用貧乏と言えたのです

 加えてフォトカツの話もしましょう、そもそも子どもがプレイできるでしょうか

 📱って中々子どもに持たせるものじゃない、持たせたとしても 子ども用のモバイルで アプリをダウンロードしたりはできない※家庭が多いような気がします

 ポケマス的な賭け要素もあったので余計にね

 ※時代を経るにつれて📱のニーズが世代を問わず広がっていくので もしかしたら今は余裕で持たせる親が多いのかもしれないが。

 少なくともフォトカツがサービス終了したのは2018年、第7世代3年目の7月

 まぁ 大人のシェア率が高くなるからこそ(子どもをはじめとした非ガチ勢は気づかない)フアンが唸る要素を入れられるのですが。

 もし アイカツ!オタク向けにディレクションがシフトした今もフォトカツが続いていたら、上手いこと そのディレクションに沿っていたのでしょうけれど…


基本的に優しい世界線

 ここからはアニメの内容のお話を、

 アイカツ!世界は基本的に優しい、基本的に悪者はいない世界線なのですが

 これは 元々 もっとドロドロした内容にする予定だったところ、
 東日本大震災の影響を受けて「人々に元気を与えるつくりにしたい」という風にシフトしたらしいのです。

 元気や活力を与えられるようなつくりに、なってますよね

 相対的に こちら側の世界の闇に慣れない、その闇が強く意識されてしまうというデメリットこそあるが


フフッヒ

 始まる前の「私のアツいアイドル活動! アイカツ、始まります!!」(シリーズによって言葉は違う) 通称フフッヒ、
 これもアイカツ!シリーズの持ち味です。

 「アイカツ!が始まる」という気持ちを さらに高揚させてくれます


アニメから学ぶべきことが多い
(逆にシリアスな雰囲気になってしまったり
難しかったり)

 わたくしが他でもなくアイカツ!を好きな理由の1つが これなんです、
 人生の糧になるような学べるお話の頻度が高いし クオリティも高い

 事細かに話すと長くなるのでアイカツもとい割愛しますがね

 しかし 先ほど話したように 特に子どもは簡単に楽しめるものを好みます。

 難しい話するよりも、分かりやすく面白い話とか インパクトがヤバい話にした方がウケるでしょう。

 これは別に子どもに限った話じゃなく大人もそうで、

 わたくしは最初は「こんなに素晴らしいアイカツ!がシリーズ継続の危機なのは おかしい」という意見の持ち主でした。

 しかし世の中、まじめな人は実は少ない、だから まじめに見るものであるアイカツ!のニーズが どんどん少なくなるのも定めだということに気がついてしまって

 だから 簡単に面白い話にした方が適当、

 というのは あくまで商業的な視点。

 「視聴者の子の将来を考えると とても重要」という話をしていきます

 子どもの時に知る学び、いや学びに限らず経験というのは その子の将来に大きく影響を与えるでしょう。

 アイカツ!にハマった時は既に子どもとは呼べない齢の わたくしでさえ 多くのものを得て 良い意味で世界が変わったのですから、
 子どもの時に学びを得ると それはもう…!

 「子ども向けだから学びがある内容にする意味がある」とまで言えるわけです


アニポケの直前

 何を隠そう わたくしがアイカツ!に触れた きっかけがこれ

 (お仕事の影響でリアタイできない人はいるでしょうが)5分ぐらい前にはテレビ東京をつけてアニポケへのセットアップをしませんか?  
 その際に直前の番組って嫌でも目に映りますよね。

 今だったらベイブレードXがそうでありますが

 アイカツ!は そのアニポケ直前という かなりありがたい枠を約3年半もらってました

 プラスして 1年目後半〜あかジェネ途中までの約2年、上記の枠が たまごっちだった時代でも木曜18:00であり、

 アイカツプラネット!では日曜7:00、「ポケモンの家あつまる?」の2つ前の番組となっており、
 視聴者的には アイカツ!→ポケモンの流れにできるため 非常に視聴意欲が高まりますよね


楽曲には様々なタイプがある

 アイカツ!シリーズ、色々なタイプの楽曲があって 楽しませてくれるし 世界観を拡げてくれるしなのが最&高なのですよ…!

その中でも特に素晴らしいと感じる楽曲についての関連記事↓


まとめ

 ・元々は元祖アイドルものとしての地位があったので ちゅうもくのまとになった

 ・メインターゲット層やアイドルの年齢問題のことを考えて やむなしのシリーズ変更によって積み重ねがリセット、
 (新参の競合コンテンツの登場もあり、こういったものは最初期が1番強いのもあり)
 だんだん王座が陥落していった 

 ・お話に学びがあるのは 教育的には素晴らしいアイカツ!の味だが 商業的にはウケ辛い

 ・プラネット!にて新鮮なスタイルを確立したが プラネット!が終わってからは 大人のアイカツ!オタクに焦点を当てたような手法を取っている

 ・フォトカツ! 復活してくれ!!

 といったところで今回の記事は ここまで

 お付き合いいただき ありがとうございました

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