見出し画像

ハプニングをコントロールしよう

今日のラジオ録音の真っ最中ハプニングが起こった。

自室でマイク片手にいつも通り録音の準備をしていた。さあ録音しようと思った時、ふと窓を見ると外に暗雲が立ち込めていたことに気が付いた。

ちょっと怪しいし、洗濯物取り込まないとな。

そう思って外に干しておいた洗濯物や布団を取り込んだ。ほかの人が干していたものもついでに取り込んでおいた。ぽかぽかになった布団と洗濯物を豪雨から守るという大切過ぎる仕事を終えた私はラジオの録音に取り掛かった。

そこで悲劇は起きた。

まず一発目。別の部屋から「いま雨降ってるってよ!!!」という大音量の大変親切な通告。ありがたいことこの上ないんだけどもう済ましてあるんです、それ。怒鳴らないでくださいお願いだから。

そして二発目。ノック音。音が鳴った瞬間心の中で盛大な溜息。絶対音拾っちゃったな。

そして三発目。ドアが開いた。ノックされたんだもんそりゃそうだ。でも私は何も返事をしていない。返事をするわけにはいかなかったから。…取り直しを確定させたくなかったよ。

その時点で10分間の録音で8分半を取り終えていて、もう後最後の一言二言で終われるはずだった。一回目だからこそできる反応やその時々の言葉選び、やり直せないナマモノ感が醍醐味なのに…!と悔しいと思いながらも心を落ち着けドアに向かい、言ってしまった。

「分かっているんです、もう、天気がまずそうなのはわかっていたんです!もう済ませましたので! でも、ありがとうございます!」

やりきれない思いを抱えた私の、最大限歩み寄って言葉を選んで言った言葉だった。

返事は「バタン!!!」というドアを勢いよく占めるあの音だった。


正直に言おう、私は悪くないと叫びたい。私だってもう少しで録音が完了する音源をダメにして対応しに行ったのに、なぜそんな態度をとられなきゃいけなかったのかと思ってないといえばウソになる。

でも相手は親切で、外の状況を教えに来てくれていた。確認の少なさとタイミングこそ最悪だったけれど、いつもであったら私も笑顔で対応していたことだった。

録音中だということを外に知らせるようなものもおいていなかったし、他の人にも伝えていなかった。自分でも取れる対策があったのにそれをとらずに相手に文句を言うのは違うこと。

私たちが生きていれば、なぜ今このタイミングで!?というときに予想外のことが起きたり、都合の悪いことが起きたりすることがあると思う。その時どうしようもなくやりきれない気持ちになってしまうのはしょうがないし、うまく気持ちが切り替えられないときもあると思う。

もしそんなとき誰かに当たってしまいそうになったら、ふと考えてほしい。

私たちは自分がやれることをきちんとすべて出来ていただろうか? と。

取れる対策をきちんととれていれば、予想外のことが起きたり突然のハプニングが起こる可能性は0にはならなくても極限まで減らせる。もしそれでも起きてしまった場合は、案外「もう、しょうがない!笑」と割り切れる。

誰かのせいにしてしまうのは簡単だけれど、よく見てみれば自分ができることがあったかもしれない。

自分でとれる対策はしっかりとって、私たち自身がコントロールしていこうね! おしまい!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?