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『海のはじまり』6話感想~はじまりの、はじまり

回収の5話を経ての6話、人生には何種類の辛さと苦しみがありますか?と神様に問いたくなるほど、また違う角度の苦しさに襲われていますが、みなさんお元気ですか。
今週も共に苦しみましょう……!笑。

この文章は考察や正しい感想ではありません。
私個人が想った事考えた事を書き連ねている文章です。
わあ、分かる!とか、いやそうかな?まあ来週待とうよ!とか、軽い気持ちで読んでいただけたら幸いです。

※本文中の鍵括弧内は全て『海のはじまり』からの引用です。

今回も水季ちゃんの回想から。
今回は妊娠中(相当臨月)の水季ちゃんと朱音さんのシーン。
水季ちゃん、海ちゃん産まれてからあの部屋で住んでたのかと思ってたけど、妊娠中の一人暮らしからこの部屋だったんだね。
出産したら帰ってきなさい、って説得してる朱音さんと、1人でこの部屋から出産しに行って帰ってくるって言ってる水季ちゃん。

「いつからうちに帰ってくるの?」
「そんな予定ないけど」
「そのお腹で1人でどうするの」
「2人で、陣痛来たらタクシー呼ぶし、産むの病院だし」
「退院したら帰ってくるんでしょ」
「ここに帰ってくる、ここで2人で暮らす」
「出てくるの赤ちゃんよ、1人で何もできないのよ」
え、水季ちゃんなんでそんな帰りたくないの……単に1人でやりたい自活したいってこと?
2人でってめっちゃ強調するのはなんで?
朱音さんとの会話はそんな絶対に一緒に暮らしたくない頼りたくないってまで不穏な感じしないけどなあ。
それに一応、東京じゃなく地元には住んでるし。
そんで朱音さんのお惣菜美味しそう。
ねえー水季ちゃん。当たり前じゃないよ、それ。

なんか水季ちゃんって夏くんもそうだけど朱音さんも、なんでそんなに少なくとも自分を好きでいてくれる人みんな遠ざけちゃうんだろう……自由奔放だから?それって自由って言う?

「自分の時間なんてなくなるのよ、全部子供に合わせて。
水季絶対に向いてない、あんたみたいなマイペースな子は一番子育てに向いてないの」
これあとで夏くんが回収する言葉。
「お母さんは?お母さんは向いてた?子育て」
ここでこの回想シーンは終わり、現時点の南雲家合宿中の夏くんに場面は移ります。

水季ちゃんのベッドで寝てる夏くん。
(寝てる夏くん………!!!!!ごめんなさい、取り乱しました)
その状況で一瞬どこにいるか分からないくらい熟睡できてて素晴らしいよ夏くん。
隣で寝てる海ちゃん。
きっとじいじとばあばが起きた時に目が覚めて、ベッドに入りに来たのかな?
ねえ、夏くん、そこで目覚ましてちゃんとタオルケットかけてあげなきゃなんだよ……。

「起きてねー」
起こしに来る翔平さん。
おはようございます、じゃなくて会釈する夏くん笑。
床でもっかい寝ちゃう海ちゃんに
「起きるよ、下降りよ」
って夏くん。
この言い方すごく好きだった。
下降りよ、って、一緒にお泊りしてる同士っぽくて。

朝ごはん。
ちゃんと着替えてして朝の支度済んでる翔平さんと朱音さんと、
起きたままの夏くんと海ちゃん。かわいい2人。
朱音さん朝から食卓が素晴らしすぎるう!
いつも思うけど、目黒くんお箸の持ち方素晴らしい。

よそ見しないで、落とすよって言われたそばから卵焼き落としちゃう海ちゃん。
ティッシュ取って、自分で拭く海ちゃんのコップをどけたりさりげなくでも完璧に全アシストする翔平さん。
海ちゃんと一緒に暮らしてそんなに日も経ってないのに素晴らしい連携プレー。
やっぱりじいじとばあばの貫禄ってすごい。
それをすぐ隣でジッと見てる夏くん。

海ちゃん、ぽいってゴミ箱にティッシュ投げて外れちゃって。
「こら。ママの真似しない」
って朱音さん。
きっとママがいなくなってもいるってこういう事。

髪やってー!って居間にブラシとヘアゴム一式持って飛び込んでくる海ちゃん。
「髪やろっか」
「できるの?」
「やろっか」
夏くん!練習の成果を!笑

恐る恐る海ちゃんの髪ブラシする夏くん。
「編み込みがいい!」
って海ちゃんに言われて
「な、なに?」
ってうろたえる夏くん。はいかわいい。

そして場面は素敵な編み込みヘアアレンジしてるオフィスの弥生さんの後ろ姿へ。
(え、オフィスでそのヘアアレンジする……?ってちょっと思ってしまった。やっぱり弥生さんってちょっと掴めない)
後輩ちゃんに
「朝時間がある人の髪型してる!色も変えました?」
って言われてる。できる後輩ちゃんだ。

ここで美容院の出来事思い出しちゃう弥生さん。
「ごめんなさい」
いやああああああねえええええ怖いんだけど、職場の日常会話でいきなりそんな事言われたら!笑
一応他に誰もいないミーティングルームではあるけど!
やっぱり掴めない弥生さん。
「え?ごめんなさい???」
うんうん、そりゃそうなる、引かないで突っ込んでくれた後輩ちゃんありがとう。

「美容院って贅沢品だよね」
「?私は生活費カウントしてますけど」
うんうん、いいと思う。
「最近何かとこう、自由であるかを実感するんだよね」
「いい事じゃないですか、縛られてるより」
うんうん、そうそう。
なんかなあ、ここで弥生さんにそう思われると中絶した罪悪感がって泣かれるよりつらい気持ちになるよ……。
でもズバズバ突っ込んでくれる後輩ちゃんありがとう!
それにしても弥生さん、その気持ちになるの今なんだっていう気もする。
同い年のお友達とか……って思うけど、当事者意識がより出てきたって事かな。

ここで朱音さんが編み込みしてる海ちゃんのシーンへ。
ここでもジッと隣で見てる夏くん。
「練習してきたの?」
「三つ編みだけ……」
ふふっと笑って朱音さん「そう」
笑われちゃった!どんまい夏くん。がんばれ!

玄関で靴履いてる夏くん(PUMAだ!)と、紐のがいい!って朱音さんに駄々こねてる海ちゃん。
「足元気を付けてあげて」
「おばあちゃん結んでもいい?」
って海ちゃんにちゃんと許可とる朱音さん。
やっぱりなんでそんなに水季ちゃんと合わなかったのか分からん……。
「自分でできなくはないけど時間かかるから」
あ、はいってここでもジッと隣で見てる夏くん。
こっち側からすると、ねえ夏くん!って思っちゃうんだけど、
このジッと隣で見てる感じが朱音さんに響いていく。

いってきまーす!って駆けてっちゃう海ちゃんと追いかける夏くん。
お庭の手入れしてる翔平さん(利重さん似合いすぎてる!俳優さんってほんとすごい)と2人を見送る朱音さん。
「水季のアパート引き払ってるって言ったの?」
「でも行きたいんだって」
「ふうん」
ね、やっぱりアパートもう引き払ってるよねえ!
引き払う作業、やっぱ翔平さんと朱音さんがしたのかな。うううう。

川沿いを歩いてく海ちゃんと夏くん。
(わーワンコさん夏のこんな時間にお散歩させないで!暑いよ!と思ってしまった←どうでもよい)
前を歩く海ちゃんのシャッター切る夏くん。
もう愛おしさ100パーセントのお顔してる……。
やっぱり一緒に暮らすって偉大だなと思うと同時に、
それを夏くんには最初から選ばせてあげなかった水季ちゃんのことどうしても想ってしまう。

2人が住んでたアパートに来た夏くんと海ちゃん。
中は入れないよって言う夏くんに大家さんに直談判する海ちゃん笑!
大家さんにも可愛がられてたのが伺えるシーン。
そんでこの大家さんが!岩松了氏!ぜ、贅沢!
そしてここでも気のいい大家さん(物件持ってて貸してそう!っていう笑)が似合いすぎる岩松さん、ほんと役者さんってすごい。
そして今回も目黒くんが対峙する役者さんが凄すぎて震える……。

気のいい大家さん部屋にあげてくれる!優しい。
「狭いですね……」
夏くん、大家さんの前で笑。
「あ、2人で住むには」
ちゃんと気付いてえらい。
「子供とはいえ2人じゃ狭いんじゃないかって言ったんですよ」
って大家さん。
でも図書館と小学校と海が近いからそれで充分なんですって。
水季ちゃんに想いを馳せる夏くん。
「部屋の写真撮ってもいいですか」
ちゃんと断り入れてえらい。
相変わらず夏くんに対するえらいのハードルが低い私。

「ここにいた時、水季どんなでしたか?」
夏くん、もう絶対に誰に対しても“水季”呼びなんだね……。
「ままならない生活だったと思いますけど、家賃滞納したことはないし、ごみの分別もちゃんとしてたし、きちんとしたお母さんでしたよ」
いや~やっぱり岩松了さんすごい。
この短いセンテンスだけでちゃんと悼む心と残念な気持ちが入ってる……。
「ちょっと意外です」
おい、夏くん笑。
自由奔放なことと、まじめに生活を送ることは両立すると思うわよ。
家賃滞納したり、ごみの分別しないとかってそれって自由というより荒くれものじゃん。

「ちょっと意外です、僕が知ってる頃は結構おおざっぱというか、自由な人だったんで」
「じゃあより大変だったでしょうね」
えーーーん大家さん優しい泣けちゃう。
大人だから夏くんの話ちゃんと共感してるけど、圧倒的に水季ちゃんの味方で。それくらい暮らしてる時好印象だったんだろうなあ。
「そういう人ががんばってそうしてたんでしょうから」
優しいー!!!私もここのマンションの店子になりたい!
「じゃあ冷たいもの持ってきますよ」
えええ、優しすぎる。

「夏くん!」
ベランダにいた海ちゃんが、ここからママ帰ってくるの、おーいって手振るの、って教えてくれて。
差し込まれる水季ちゃんの回想。
シャッター切る夏くん。会いたかったよね。

歩道橋で。
「あっちが小学校であっちが図書館」
「どっち行きたい?」
「どっち行きたい?」
好きなところに好きなように行きな、後ろから見てるからって水季ちゃんが育てた海ちゃん。
でもやっぱりこういうところ、夏くんに似てる。

小学校に来た夏くんと海ちゃん。
ちょうど担任の夏美先生が車で到着したところで。ドラマっぽくていい偶然!
海ちゃん、さっきのおうちでもここでも大人が話してる時は1人で離れたところでご機嫌に遊んでてくれてほんとおりこうさん。鉄棒上手だね!

「お母さんからは入学前にご家庭のことやお体のことは相談を受けていて」
水季ちゃん、入学前から……。
てゆうか初対面で先生にここまで信用してもらった夏くんすごいな。
「相談って」
「もう長くはないので今のアパートはすぐ離れることになると思うって」
いやいやいやそれなら絶対転校問題出てくるやん?
えええええ水季ちゃん、ほんとに自分がいなくなったあとどうしようと思ってたの、実家に頼りたくない(この時点で帰ってないんだし)んだったら、なんで夏くんに連絡してないの。

「あぁ……」
そうね、夏くんは何も言えないよね、だってそれ聞かせてもらってないんだもんね。
「いつまで2人で」
そうよなあ、夏くんは今朱音さんと翔平さんが海ちゃんを可愛がって愛しんで一緒に暮らしてるの見てるもんなあ。
「亡くなる2週間くらい前です。
さすがにもう2人ではいさせられないってほとんど無理やりご実家に連れて帰ったそうです。
そしたら急に体調もガクッと。
連れて帰ったせいだって海ちゃんのおばあちゃん、悔やんでるみたいでした」
えええやだもう、朱音さんそんな切ない事って涙。
水季ちゃんなんでそんなに(以下同文)

「そうなんですね」
いやこれ先生もどこまでしゃべっていいのか気遣うよね。
第三者から見たら、ほんとになんにも知らないの?どういう関係?だし、
先生からしたら事と次第によっては児相案件?ってなるだろうし。
「ありがとうございました」
「いえ」
夏美先生、ほんとにありがとう……!



「海ちゃん、水季ってさあ、」
ここで海ちゃんの靴紐がほどけてる事に気付く夏くん。
ここ、この後何聞こうとしたんだろう。

靴紐を結ぶのに先に走ってちょっと待って、追いつかないでって靴紐結ぶ海ちゃん。
そこにフラッシュバックする夏くんに同じようにする大学時代の水季ちゃん。
ものすごく生方先生っぽいこの過去との対比。
海ちゃんの中で生きてる水季ちゃん。

時間かかるからって朱音さんは結んであげたけど、海ちゃんが自分で結ぶのを待ってあげる夏くん。



南雲家の晩御飯。
食べ終わったところからだったけど、朱音さんのお料理見たかったー笑!
食べ終わった食器を重ねて「一つずつでいいからね」って翔平さんに言われても「できる!」って自分で全部持っていく海ちゃん。
「気をつけてよ」朱音さんも声かけて「大丈夫!」って返す海ちゃん。
ほとんど登るようにして流しに食器置く海ちゃん。
ジッと見てる夏くん。

パジャマのボタン閉めてる海ちゃん。
夏くんドライヤーしてあげた描写挟んでくるのさすが。
一緒に歯磨きして。
ドラマの文脈とはちょっと離れて読んでいただきたいんですが、と、尊い……涙。

「今日は1人で寝れる?」
「きのうも1人で寝たよ、起きたら2人だったけど」
「淋しかったら言ってね、おやすみ!」
「おやすみ」
海ちゃん翔平さんと寝るのかな?

「疲れた……」
床にゴロンする夏くん。
そっかあなた疲れてたのね!?って思うくらい、夏くん海ちゃんの前では疲れた顔見せなくてえらい。




次の日の朝。
ついに海ちゃんの三つ編みしてる夏くん。
夏くんなんで裏編みになっちゃうの?笑
ぜんぜんキュッとできてなくて、ゆるゆる。
弥生さんの髪より海ちゃんの髪のほうがキューティクルつるつるで編みにくいだろうしね!
弥生さんも水季ちゃんも海ちゃんも、女の子のアイデンティティが髪を結ぶことで繋がっていくのすごいな……。

図書館に来た夏くんと海ちゃん。
「今日もしかして水曜日?水曜日いつも休み」
「ごめん、調べればよかった」
ほんとかわいいなこの2人。

「スマホ貸して!」
わーん!津野くん鍵開けに来てくれた!優しい!
っていうか海ちゃん津野くんの番号諳んじてるんだ。
緊急事態あったらかけるように水季ちゃんが覚えさせてたのかな。
まぁ今も緊急事態だしな。

「すみません、お休みの日に」
ほんとだよ!笑
「暇なんで、子供も彼女もいないし」
津野くんいちいちうるさくて好き笑。
「あ、大丈夫ですよ、ちゃんと許可取ってますよ。
海ちゃんがって言ったらあっさり。
ここの人みんな南雲さんと海ちゃんのこと大好きなんで」
津野くんいつもけん制球から投げてくるの結構好きよ。

「海ちゃん!(大声)貸し切りです!」
「大きい声出していい?」
「いいよ!」
「走っていい?」
「いいよ!」
ここ、走りだす海ちゃんにリンクしてついてく照明の演出!
津野くん、海ちゃんが頼ってきてくれて嬉しかったんだろうなあ。
2人がはしゃいでるのを見て、今度は夏くんが疎外感を覚える。
お互いに、時間には勝てないし、血縁には勝てない。
どっちがいい訳でもないし、どっちも切ない。

図書館ごっこする夏くんと海ちゃん。
ここでも本読んでる津野くん。
本を貸し出す時に
「待ってます」
って言ってた水季ちゃんの話。



ここで場面変わって、待ち合わせしてる弥生さんと大和くん……!仲良し!
大和くんもモテそうだけど彼女いるのかな~。
夏くんから聞いたであろう話を嬉々として大和くんにする弥生さん。
大和くんが気遣ってそうなのを気遣って、
「大丈夫だよ、私の心配までしてくれなくても」
「しますよ、もう家族みたいなもんだし」
おお、大和くん敬語なのかな?
それ聞いて嬉しそうな弥生さん。

「でもお母さんはちょっと冷静で」
「まだ結婚してなくて良かったって」
「カップルが別れるのと夫婦が離婚するのとじゃ全然違うから」
「弥生ちゃんは弥生ちゃんの意志だけで決めたらいいって」
「伝言です」
あ、このゆき子さんの伝言いうために会ったのかな?
いやー、もうゆき子さん大好きすぎる!!!
生方先生の脚本でこんなにシンパシー感じる人ってあんまりいないんだけど、ゆき子さん大好き。
分かる、すっごい分かる。
そりゃ建前というか、ここで2人が別れればいいって言うのって反感買いそうなんだけど、
そういう意味ではなくて2人の気持ちを考えてないとかじゃなくて、
まだ結婚してなくて良かった、って感想が出るの大人としてめっちゃ信頼できる。私もそう思う。

「ありがとう、でも大丈夫、今はほんとにいたいからいるだけ」
ああもうここの、共通の話題として夏くんの話できる人に会えて嬉しくて嬉々として喋ってたのに、伝言聞いてるあたりから“そっか……そんな風に思われてるのか、その話だったんだ”ってちょっと落胆して、それでもっかいありがとうって笑顔作る有村さんの演技すごすぎるんですけど!
弥生さんって特に感情移入してないし、なんか不思議な人だなあと思って見てるけど、何考えるのか分からないって事はなくて感情はよく伝わるので、うんうんそっか、って寄り添う気持ちになってしまう。
いやーすごい。

「ですよねえ、海ちゃん。めちゃくちゃかわいいですもんねえ!」
「かわいいよねえ~!」
「姪っ子ってかわいいって噂では聞いてたけど、こんなに?って」
「分かる、好きな人の子供ってこんなにかわいいんだあ、って、やっぱ似てるとこちょいちょいあるしね」
ニヤニヤしてる大和くん。
「……ん?」
「んん?好きな人(冷やかし)」
「ええ?なんですかあ(照)」
いやいやいや待って待って、ここ情報量多すぎる。
まず大和くんはほんとに単に、姪っ子ってだけでかわいいってだけであの態度だったのね!?会った事あるとかじゃなくてね!?
なるほど、深読みでした。
そんで、弥生さん。好きな人の子供って、そう、あの、そっか。
大和くんは若さゆえというか、弟としてそのリアクション微笑ましいんだけど、なんかもう弥生さんのその発言危うい気がしてならないんですけど!
ここ予告でも切り取られてたし、わりと言葉として強いよなあ。
そして全大人が思ったと思うんですが、大和くんはまあいいとして、かわいいだけじゃあね、うん。
ゆき子さんの伝言もよく心に留めておいてね、弥生さん。
そしてあの日の電話「違うよ、誰にも言うわけじゃないからね」は強がりじゃなくて、ほんとに本心だったんだ。


弥生さんから、大和くんと~って2人の自撮りが送られてきて、嬉しそうな夏くん。
夏くんの今の幸せと、好きな人……とくくれないほど近しい人を亡くした悲しみの中にいる津野くん。
私たちはもう、夏くんのことを好きになってしまっているので、どうしても夏くんのことを考えてしまうんだけど、津野くん、苦しい。

「帰り電車ですか?」
はい、って返事した夏くんに、じゃってビール渡す津野くん。
「やってみたかったんです、職場で、しかも昼間に飲むの」
なんだかんだ夏くんの相手してくれる津野くん。

「海ちゃん、ジュース飲む?」
「あとで」
「はい」
いやもうこの津野くんの返事の仕方がー!パパやん。ああ、苦しい。
大人がお話する時は、1人で本読んでる海ちゃん。おりこうさん。

「水季いつからここで働いてるんですか?」
「海ちゃんが3か月くらいからですね」
3ヵ月……。
「え、ゼロ歳のですか?」
「うん笑、ゼロ歳のです」
あああ、池松壮亮氏すごい。

「妊娠中に講習受けて司書補の資格取ったらしいです、その後働きながら正司書の資格も取って」
そっかそっか、水季ちゃん大学時代に司書資格取ってたんかなって思ってたけど、やめてから頑張ったのか。
司書の枠空きあって良かったねえ……。

「南雲さんに聞いたらいいんじゃないですか?おばあちゃんの方の」
ふふ、津野くんほんと好き。
「ご両親には聞きにくくて」
でも津野くんには聞ける夏くん。
「病気のことですか?」
「はい」
「検診とか受けたことなかったらしくて、まあそうですよね、1人で子供育てて時間とお金なくて時間とお金できたら子供に使うって生活してた」
「治療とかって」
「最低限だけ、そもそも見つかった時にはできることはもうほとんど」

「てゆうのもあるし、元気なまま、辛そうな姿見せずにスッといなくなるのが理想って言ってたんで」
ああああ、すごく水季ちゃんぽいけど、けど、けどさあ!!!
今生きてる人みんなそれができるならやりたいよ。でもさ。でも!
私別に水季ちゃんの友だちでもなんでもないけど、ちょっともう、承服しかねすぎる。

「実際、どうだったんですか」
いやこれ夏くんいくらなんでもデリカシーなさすぎと思ってたら。
「思い出したくないです」
ああああ、池松くんの素晴らしい演技に救われる。

「海ちゃんと向き合おうとするのも分かるんですけど、今さら南雲さんと向き合おうっていうのは綺麗事ですよね、死んだんだから」
「もうぶり返さないでください」

ここ、本当に本当に素晴らしかった。
今回、公式も村瀬Pもリアタイしろ謎が解けるからって散々言ってたし、
最後に出てくる弥生さんのノートがこのドラマの最大の感動ポイントでトリックというか見せ場だと思うんだけど、
私はこの津野くんのシーンの方が刺さった。

津野くんの言うこと、すごい分かる。
例えばこれが何かの理由で生き別れた恋人とかならいいんだけど、水季ちゃんは夏くんを選ばなかったっていう本人の意思があるじゃないですか。
まだ6話だし、これから分かることもあるかもしれないけど、
今時点では、夏くんが知り得る範囲では、
水季ちゃん本人は夏くんに連絡を取ろうとしなかったし、手ひどく振って縁を切ったままだし、最期頼ろうともしてなくて。
(海ちゃんには夏くん夏くん言ってたみたいだけど)
弥生さんとか津野くんが夏くんの名前知ってたのって水季ちゃんから聞いてたんじゃなくて同意書にサインしてあったから……なのかはまだ断言はできないけど。

それを今、夏くんが亡くなった人とはいえ、本人の意思関係なく周りの人にどうやって暮らしてたんですかどうやって亡くなったんですかって聞いて回るってほんとにデリカシーないと思うし、
亡くなった人への敬意……は言い過ぎだったら愛がない思う。
津野くんが言うのほんとに一字一句その通りで、海ちゃんと向き合うためにどうやって暮らしてたのか、最期はどうだったのか(その時海ちゃんは、)って聞くのはえらいなって思うけど、
水季ちゃんとまで向き合おうとするのは綺麗事だと私も思う。

夏くんが水季ちゃんと向き合うべきなのはそこじゃなくて、
なんでなにもかも自分に教えてもらえなかったのか、
ってところだと思う。

海ちゃんが無事に産まれた時の感動は?
初めて喋った時の喜びは?
初めて歩いた時の嬉しさは?
熱が出て心細かった時は?
ランドセル選ぶ時は?
それを全部、分けてもらえなかった、教えてもらえなかった、半分持たせてもらえないまま、その時別次元で自分は生きてたという事と夏くんはもっと向き合うべきだと思う。
赤ちゃんは産まれてくる前はお母さんと一心同体で、産まれてからもお母さんのものかもしれないけど、
夏くんに最初からなんの権利も与えないって水季ちゃん1人の独断なの夏くん寂しすぎる。

これ、だって夏くんはサインしたから、って言われると辛いんだよなあ。
夏くんは水季ちゃんを尊重してあの選択をしたと私は思ってるから、
やっぱ産むってちゃんと打ち明けて相談したらそれも夏くんは尊重したと思う。
だからやっぱり、水季ちゃんは夏くんいらなかったんだよね。
責任負わせたくないから、選択肢狭めたくないから身を引いたのもあるかもしれないけど、言ったらもう選択肢はないも同然だと思うのも分かるけど、
水季ちゃんは結局2人よりも1人がいいとも思ったんだと思う。
あまりにも生前の水季ちゃんに夏くん信頼されてなさすぎる。
ちゃんと、好きだったのに。

だから、もう亡くなったんだから、死人に口なしだから、今みんないい感じになってきてるからって夏くんが死を悼んでる人たちに土足でどんどん踏み込んでいくの、見てるのもつらい。
死に、愛がない。
死んだら負けなんだけど、それはそうなんだけど、現実がどうしようもなくそうだからこそ、私たちの思想として死んだら負けおろしたら負け産んだら勝ちって現実に負けたくないと思って力入ってしまう……。

この事もそうだし、いろいろとモヤる事も多い海のはじまりだけど、
津野くんというキャラクターを設定してくれたこと、
池松壮亮さんが演じてくれたこと、
このセリフがあったこと、
これで最後の一線でやっぱり信頼してしまうし、この先も期待できる。
津野くん、ありがとう。

ドラマに話戻します。

「嫌です」
「嫌です?」
「嫌です、知りたいです、理解します、すみません、ごめんなさい」

うーん。謝られてもな。
それが夏くんの誠意なのも分かるけど、夏くんほんとに、世間的に正しくないと分かっていても想いが溢れて感情がうまくコントロールできなくなってる人を真っ直ぐな誠意や正論で殴らないでほしい。
だって人間って、そうなる時ある。
たぶん夏くんはそういう時、飲み込むんだろうなあ。
飲み込んで、ちゃんと自分で咀嚼して内省できる人は夏くんみたいに強いけど、強くない人もいるんだよ。


「比べるもんじゃないってよく言いますけど、月岡さんより僕の方が悲しい自信があります」
これ言いたくなる津野くんの気持ち、すっごい分かる。泣けるほど分かる。
比べることじゃないけど。
だからってじゃあ津野くんがどうなったらいい、どの立場になったらって話でもないのがまたつらい苦しい切ない。


「あ、そうだ」
こないだ津野くんのおうちで発見されたボンボン!
「発掘した、つけよっか」
喜んで駆け寄ってくる海ちゃん。
「これ三つ編みほどいていい?」
津野くんに聞かれて夏くんの顔色伺う海ちゃん。
「やってもらいな」
って答える夏くん。
「……うん!」
津野くんにほどかれる夏くんの三つ編み。
すごい、三つ編みでこんなに物語が。やっぱりこの物語の象徴なんだな。
津野くん、そのボンボンだけでポニーテールするの技ありすぎる……!



南雲家に来てるゆき子さん。
ゆき子さーん!(うちわふりふり)
男の子育てたことないんで、女の子育てたことないんで、いやいやお互い様ってお母さん同士探り合いの会話。
「言葉にはならないけど、いろいろと考えてくれてるみたいです」
ううう、朱音さん、夏くんへの解像度がめちゃくちゃ高い……!
「私たちは待とうと思っています」
ゆき子さん良かったね。

ゆき子さん車で来たの解釈一致!素敵!
運転してる車から歩道橋降りてくる夏くんと海ちゃん見かけて、
海ちゃんに言われるまま手繋いで、慌てて車道側に入れ替わって手繋ぎ直す夏くん見て。
嬉しそうな、ホッとしたようなゆき子さん。素敵なシーン。

「見て、ふわふわ!」
津野くんがしてくれたポニーテールを夏くんに見せる海ちゃん。
「夏くんが三つ編みしてくれたからふわふわ!」
うん、ほどいても夏くんの三つ編みはなかった事にはならないよね!
三つ編みほどいちゃった時、夏くんが淋しそうだったのちゃんと分かってる海ちゃん。
でも津野くんにボンボンでポニーテールしてもらいたい気持ちもあるもんね。
大人の気持ち、理解してあげてフォローしてあげてえらい。えらすぎる。
「またやってね!」
「うん!」
夏くん、良かったね。


場面は高級そうなお店で食事してる弥生さんとできる後輩ちゃん。
「ワインいくらでした?」
「いいのいいの、誕生日なんだから」
そうか、後輩ちゃんのお誕生日お祝いしてあげてるんだ。
「それに今後こういう時間取るの難しくなるかもなんで」
うーーーん、弥生さんこういう事言うよなあ……。
仮に海ちゃんの母親になったとしても別に時間取れると思うよ!?
なんかまだその、やっぱりファミリアでプレゼント選んだり、朱音さんにどうだった?って聞かれて自分の感想言っちゃったり、そういうズレてる感じある。
美容院って贅沢品だよね、ごめんなさいって言っちゃう感じ。
ブレてないと言えばブレてないんだけど。
なんていうか、海ちゃん可愛いよね!好きな人の子供だもん!って言っちゃう危うい感じ……。

「え、いなくなっちゃうんですか?」
「違うよ、やめないよ!」
とりあえずここはホッとした。

近い先輩で残ってるの百瀬さんだけなんです、って言われて、
「独身で健康となると自然とそうなるってだけなんだけどね」
ここ、健康ってワードさあ……。
嫌でも見てる側は水季ちゃんのことも考えてる訳なんで。
そんなわわざここで弥生さんって思っちゃう。
「あやこ、27になったんだっけ、病院怖いって言ってたけど検診行きなね」
え、後輩ちゃんいきなり呼び捨てもびっくりしたけど(いつもそうなんだろうけどさ!)、お誕生日の席でこれ言うのもびっくりした。
「元気でいて」
「はい、元気でいます!」
ほんとあやこちゃんありがとう!あなたがいい子でホッとする。

弥生さんとの自撮り見てる大和くん。
「大丈夫そうで良かったあ」
「水季さんちは?」
「大丈夫、受け入れてくれてる感じだった」
「お風呂入る」
「最後お湯抜いてね」
え、お父さんは完全お風呂上りだけど、ゆき子さんまだ入ってなくない……?って細かい事気になっちゃった笑。

お父さんとゆき子さん、2人になって、
「どうなの?」
「心配」
「そうだよね」
「娘さん亡くすのも、恋人に子供がいるって発覚するのも大丈夫なわけないじゃない」
えーーんゆき子さん本当に好き!!!
ほんとここまで好きになる人、生方脚本でめずらしい。
「そうだね、急に7歳の子の親になるのもね」
「心配」
大丈夫そうで良かったー、って言ってる大和くんがいなくなってから、ちゃんと夫婦でこの会話してるのほんと信頼できる。
夏くんちも、水季ちゃんちも、お父さんお母さんちゃんと分かりあってる感じあるのにな。
心配してくれる人がいるって、心強いんだよ。


お風呂上がり、南雲家の居間でパジャマのボタン留めてる海ちゃん。
ジッと見てる夏くん。
「この1個ボタン余った」
「ここ1個余ってる、ここ!」
一番最初のボタン……!
すごい、夏くんの口の出さなさ、手の出さなさすごい。
「やり直し」
ひいい、すごい。

梅仕事してる弥生さんがキッチンからこれ上げるの手伝って、って声かけて。
高いところ担当になってる夏くんかわいい。
(背の高い目黒くんにときめくシーンありがとうございます!!!)

そして朱音さんと夏くんの結構重要な会話。
この2人、ここでいつも重要な会話する。
朱音さんのテリトリーだから話しやすいのかな。

「イライラしないのね」
「何に、ですか?」
「子供のペースに合わせたり待ったりすること、なんか平然としてるから」
「ああ、すいません」
「ん?」
「人に合わせちゃうんです、自分で決めるの苦手で、昔からずっとそうで、
待つのも、待ってないで自分から動けって仕事でもよく怒られたり、
あと、自由すぎるのも苦手で、ある程度やる事決められてる方が楽に思っちゃうというか」
そこを見抜いていつも用事与えてくれる朱音さんの気遣い、伝わってるかな夏くん。
でもこれ、夏くんって最後の最後、どうしてもお願いって人に言われるようなところは頑固に自分で決める気がする。
どうでもいい事はどうでもいいっていうか。


「子育てに向いてるのかもね」
「それはないと思いますけど」
ここで水季ちゃんに子育て向いてないって言った朱音さんの発言のアンサー。

「いい事よ、人に合わせられるのってすごい事よ、
でもまあ、今はここだし……仕事に行く日の朝2人っきりとか、
いざとなったら月岡さんでもイライラするのかもね」
「それも練習できたらしたいです」
ひいいいいい、ここ!
ここでその話出してくる朱音さんも、もう練習したいって言い出す夏くんも、すごいんですけど!
なんでお互いそんな核心を話さずに、すごい事普通みたいに話すの!

朱音さんって、お葬式の時お父さんやるつもりないですよね?って言ってたし、海ちゃんのことどうしたいと思ってるんだろう。
夏くんに預けるつもりで今も夏くん住まわせてあげるんだけど、でも。
夏くん次第なのかな。
そして、こんな時間なくなっちゃうかもなあ、ってレストランでワイン飲みながら言ってる弥生さんと、
仕事に行く日の朝海ちゃんと2人っきりのイメージができてる夏くん……。
朱音さんも丸っきり弥生さん勘定に入れてないし。
単に弥生さんがいても共働きになるからって事かもしれないけど、心臓ゾワっとしちゃった。

夏くーん!ボタンできたー!って海ちゃんに呼ばれてこの話はここまでになったけど、朱音さん自分で言った現実を淋しく思ってる気がする……。



弥生さんの部屋で何か裁縫してる弥生さんと夏くん。
ねえ、弥生さんそれ何作ってるの、なんかこれまた不器用そうだけど大丈夫……ハンドメイドってよっぽど得意で上手な人はいいけど、ほとんどは自己満足だよ……。
「お母さん、南雲さんと話して安心したって」
「そっかあ、隠してたことに怒ってたんだもんね、怒ってたっていうか心配だったんだろうけど」
そうね、弥生さんは夏くんから聞いてるもんね、その話。

「隠したのは恥ずかしいとか、悪いことだってどっかで思ってたからだと思う」
恥ずかしい、そう、恥ずかしい、か、うん、まあ夏くんの感想なので。
「私も母親と相手にしか言わなかったよ、会社は仮病で休んでバレるの怖いからちょっと離れた病院行ったの」
「そうなんだ」
「水季さんはすごいよ、そういう決断全部1人でして、ほんとすごい。私にはできなかった」
これ、夏くんどんな気持ちで聞いたんだろう。
だって弥生さんと水季ちゃんは状況が違うもん。

「後悔してるの?」
「後悔ともちょっと違うんだよね、あのタイミングであの状況でこの性格だから、産んでたとしても1人で全部完ぺきにやろうとして結果、自滅してく未来が見えてる」
なんていうか、さっきから弥生さんの発言が水季ちゃんを揶揄してるように聞こえてしんどい。
自滅したってなんだって、生きていくしかしょうがないじゃない……。
って事はあとでちゃんと朱音さんが言ってくれるけど。

「弥生さんは……」
「そうなりそうでしょ?」
「抱え込むから」
「だから産まなかったのが間違いとは思ってないの、正解とも言えないけど」
「うん」
いつも劇伴だけが優しく寄り添ってくれる。

「子供がいたら今の生活はないし、それは否定したくないんだよね」
「うん」
「月岡くんとも付き合ってないと思うし」
「え、」
「うん、付き合ってないと思う、だって出会ったのって月岡くん24,5でしょう?その歳の男の子と子供連れてたら恋愛しなかったと思う」
「そうなんだ」

「あーこれ時間かかるう~やっぱミシン買おっか」
「うん」
三角座りで分かりやすく拗ねてる夏くん。
「時間!ちょっと!行くよ!」
まだ拗ねてる夏くん。
「好きにはなってたとは、思うけどねえ」
「なに?聞こえなかった!笑」
「あ、そう?笑」
「もう、海ちゃんのプール!」

ここねえ、付き合ってないって言われて拗ねてたのに、好きにはなってたって言ってもらえて分かりやすく嬉しそうな夏くんかわいい!弥生さんと夏くんかわいい!ってなるシーンなんだけど。
たぶんほとんどサービスみたいな。
2人で三つ編み練習してる時くらいの、はい、可愛い2人を見て幸せな気持ちになってね~というシーンなんだけど。

仕事に行く日の朝2人っきりの練習したいって言った夏くんとか、
思い出したくないです、って言った津野くんとか、
自滅したと思うとか“子供連れてたら”って言った弥生さんの言葉が響きすぎて、
どういう気持ちで受け止めたらいいか分からなくなってしまった……。
後から見返したらすごく微笑ましいシーンなんだと思う!
目黒蓮さんすごくチャーミングで優しいお芝居でした!



海ちゃんのプールのお迎え?行った夏くんと弥生さん。
駅のベンチで夏くんにもたれて寝ちゃってる海ちゃん。
「南雲さん、海ちゃんの昼寝のこと、充電って呼んでるんだよ」
「充電って感じだね、確かに」
「水季さん、最初は産まないつもりだったんだよね?」
ねえええええ、いくら海ちゃん寝てるからって、でもそんな不安定にベンチで寝てる時に、いつ起きるか分からない状態でその話するのやめない?
ママの棺のぞかせるくらい、子役さんに配慮なさすぎると思うんだけど。
お芝居だからいいんだけど!!!

「うん」
「なんで産むことにしたのか聞いた?」
そりゃ私たちも1話から、いやドラマが始まる前からそこ気になってたけど、海ちゃんの前で聞けとは言ってない。

「やっぱり産むって急に言い出したらしい」
ね、夏くんちゃんと朱音さんに聞いたもんね。えらかったもんね。
「ふふ、水季さんらしいねえ」
津野くんが聞いたら激怒しそうである笑。(津野寄りの私)

「あ、ごめん、イメージだけど」
「ううん、俺もなんか、らしいなって思っちゃって」
「きっかけとかないんだと思う」
そっか、夏くんはそういう認識。
でもそうだよね、きっかけなく産むって思ったのと、自分と別れると思ったのは別思考というか、そう考えるのが整理つくかも。

「でも、良かったね」
「うん」
ここで弥生さんの方へ寝返りする海ちゃん。
「あ、起こしちゃった?」
「寝てるね笑」
「良かった良かった」
って海ちゃんの頭ナデナデする弥生さん。
これ、この先の展開を見れば納得というか、弥生さんが救った命っていう伏線なんだけど、なんだかいろいろ重なって墨を飲んだような気持ちになってしまった。

そして場面はあの日、産婦人科の待合室にいる水季ちゃん。
これ、外で夏くん待ってる日だよね?

水季ちゃん、夏くんがサインしてある同意書と、翔平さんに渡されたお母さんの母子手帳持ってる。
待ってる間、ご意見ノートを見る水季ちゃん。
(す、すごいと思ってしまった、私だったら怖くて絶対見れない)

やっぱりそこには出産の感動がつづられていて。

でもそこで、あの日の弥生さんのメッセージを発見します。

強い罪悪感に襲われています。
彼がああしてくれたら、母がこう言ってくれたらと、罪悪感を他人のせいにしてしまい、そんな自分にまた落ち込みます。
まるで自分が望んでいたように振る舞っていただけで、実際は他人に全てを委ねていました。
人に与えられたものを欲しかったものだと思い込むのが私は得意すぎました。
後悔とは少し違う、でも同じ状況の人に同じ気持ちになってほしくありません。
他人に優しくなりすぎず、物分かりのいい人間を演じず、ちょっとズルをしてでも自分で決めてください。
どちらを選択してもそれはあなたの幸せのためです。
あなたの幸せを願います。

これ書いてる時の弥生さん、途中で妊婦さんが隣に座ってノートを自分の体で隠す感じ、分かりすぎて心に痛すぎて唸ってしまった。
すごい演出すぎるし、脚本が鬼すぎ(褒めてます)

ここで看護師さんに同意書お預かりしますね、って水季ちゃん声かけられて。
持ってる母子手帳を「ご自身のですか?」って聞かれちゃう。
「読んだらおろすの無理ってなる気がしてまだ中見てないんですけど」
自分の中では辻褄合ってるんだろうけど、聞かれたことへの答えになってないのが水季ちゃんの動揺が伝わってくる。
「でも、読んで、それで決めます、人のせいにしたくない」
「あんまりないんだけどな、人に影響されること」
夏くんには影響されないって言ってたもんね。

「この人が来たら伝えてもらっていいですか」

弥生さんと水季ちゃんの病院が一緒だった時から、
2人の妊娠した時期が一緒だった時からなにか関係が?とは思ってたけど、
こういう事だったんだ。
弥生さんも、ちゃんと海ちゃんのはじまりに関わってた。
弥生さんが救った命、というよりは、弥生さんがはじまりの一歩だったって思う方が好き。
ちゃんとどの命にも、意味があるということ。

“他人に優しくなりすぎず、物分かりのいい人間を演じず、ちょっとズルをしてでも自分で決めてください。“
この部分が特に水季ちゃんに刺さったんだと思うんだけど。
ズルをしてでも、って事だったのかなぁ。
現にこの後すぐ夏くんに嘘ついてるし。

嘘つくことって私全然悪い事とは思わないんだけど、やっぱり夏くんの事を考えると苦しい。


場面は南雲さんちの縁側で海ちゃんの編み込みしてあげる弥生さん。
「はい、できた!」
「弥生ちゃん、ありがと!」
「それ一生できる気しない笑」
「ちょっとずつでいいんだよ」
「鏡見てくる!待ってて!」
「はーい」「はーい」
2人の返事が重なって。
「ちょっと恥ずかしいね、今の」ってクスクス笑う2人。
「はーい」「はーい」


嬉しそうに鏡見てる海ちゃん。
そして過去の回想。
最初のシーンの続き。
水季ちゃんと朱音さんの親子ならではの、会話。

「お母さん、向いてた?子育て」
「向いてる訳ないでしょ、短気だしせっかちなんだから」
「あははは、自覚あんだ、すごいねえ、向いてない事こんなに長く続けて」
「続けるしかないわよ、産んだら最後、子供に振り回される人生が始まるんだから」
ね、自滅するとか言ってられないですよね。

「いつ終わるの?お嫁行くまで?死ぬまで?」
「死んでも終わんないわよ、お母さんどうせ先に死ぬけどそれでも水季のお母さん続けなきゃいけないんだもん」
うううう。

「それは大変だねえ~」
「あんたほんと、他人の影響受けなさすぎ普通もうちょっと気持ちが揺らいだりするでしょう?」
ここでいきなりなんで他人の影響?って思ったけど。


「そんな事ないと思うけどね、おろすのやめたりしたし」
「何かあって産むことにしたの?」
「やっぱ産もーって思っただけ、神のお告げ?」
「あっそう、これ、はやめに食べてね」
「はあーい」
水季ちゃんの届かない想いが切ない。

“どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです、あなたの幸せを願います”

水季ちゃんの声に重なる、笑ってる夏くんと弥生さん。
やっぱりこの2人はかわいくて幸せで。
水季ちゃんが今度は良かった良かったって弥生さんをナデナデしてあげてるような。
6話結構、ずっと今までとは違う感じで苦しかったけど、最後は素敵なシーンでした。


来週の予告、これまた苦しそうすぎて。
(YouTubeが見つけられなかったのでXで)
でも津野くんの想い、受け止めたいです。


https://x.com/umi_no_hajimari/status/1820442812451893396?s=46&t=vsCUZnm1S8XeZ6JR5wZ6YQ

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