『海のはじまり』特別編『恋のおしまい』感想
今週は特別編が放送されましたね、3年前の2021年夏の水季ちゃんと津野くんのお話。
特別編が放送されますよ、という話を聞いた時はその理由に心臓が潰れるかと思いましたが、
それはいったん置いておいて、ドラマだけの事を考えると、今この時点でこのお話が放送されたのってすごい奇跡というか、
次回9話で水季ちゃんの心の内があの手紙で明かされるであろう前に丁寧にここを描いてくれてありがとうございます、という気持ち。
それに7話で津野くん水季ちゃんの扱いうますぎ!そんなことある?と思ったままになってたのでそこも納得できて良かった。
つまり今回はない方が良かったけれど(スタッフさんキャストさん全員の健康が何よりも、ドラマの出来よりも大切なので)こうなってしまった以上、結果良かったと言いますか。
それに、偶然?ここを深く描く事になったけれど描かなくてもここまでの人物造形とエピソードがそもそもあったわけで、生方先生計り知れない……と改めて思った回でもありました。
あと、もう何よりこれを成立させた池松壮亮氏と古川琴音さんの底力ですよね……お芝居筋力がすごすぎる。本物の役者さんってほんとうに、すごい。
さて、この文章はいわゆる解釈文や正しい感想ではありません。
私の思ったことをただ書いた文章です。
一緒にお話してる気持ちで読んでいただければ幸いです。
※鍵括弧内はすべて『海のはじまり』からの引用です。
朝おにぎり握ってる水季ちゃん。
5話でもこのシーン出てきたので、きっと水季ちゃんの朝のルーティーンなんだね。
まだ寝てる海ちゃん(星奈ちゃんの妹の月菜ちゃん!かわいい)テレビの東京オリンピックの音声が流れてます。
そうか、あれから4年経ってるんだ。
(そして東京オリンピックはあるけどコロナはない世界線なのかな?)
炊飯器のお釜に残ったごはんをちょっと考えて、それもおにぎりにして。
「海、起きてー」って声かける。
4年前も、親子のかけがえのない時間。
4年前の津野くんも自転車で通勤してる。
この駐輪場、あの7話の蝉のシーン思い出して泣きそうになってしまった。
もう私たちは津野くんと過去を、思い出を共有してしまっている……。
こうやって知らない人じゃなくなっていくんだなあ。
でも4年前はそこに水季ちゃんも出勤してきてて。
水季ちゃん、あからさまに津野くん待ったりしないで、靴紐結び直すフリして待って、一緒に並んで歩いたりして、かわいい。
休憩室での津野くんと水季ちゃんの会話。
「保育園ってあれ、延長とかって」
「しないようにしてます、お金かかるんで」
「そうだよね」
「実家に預けるとかは無理じゃないんですけど」
「あんま頼りたくないんだもんね」
「はい、でもまあ、無理じゃないです、預かってって言えば絶対預かってくれます」
朱音さんと翔平さん、絶対預かってくれるんじゃーん。
ねぇ、水季ちゃんなんでそんな1人で頑張ってるの……。(100回目の感想)
「好きにならないように自制かけてるんです」
「なにそれ」
それってもう好きって事だよねえ。
でもそんな事言われても津野くんもどうしようもなくない?自制やめてって言うしかない。これ以上ない生殺し。
それでもお互い、おにぎりもオレンジグミも渡せて良かった。
こういうの渡せなくて食べ物が無駄になるの、ほんと悲しいから。
「自制ってなに?」
もう一回切り込む津野くん。そりゃそう。
「ごはんの事考えてる時に考えちゃう人ってあれだな、って、すでに」
「2人でどっか……」
「行きます」
ここ水季ちゃん今度は即答するの、すごいかわいかった。
いろいろ思うところはあるけれど、水季ちゃんがこんな気持ちになれる時間があって良かった。
この恋が“おしまい”になってしまうんだとしても、ここまで見てきて水季ちゃんってずっと夏くんのことが忘れられなくて、夏くん夏くんって思って生きてたんだったら辛いなって思ってたから。
今の海ちゃんに夏くん夏くんって言ってる印象があったから、心残ったままだったのかと思ってたけど、
そしてそれがあったから津野くんの気持ちを利用だけして付き合ってはなかったのかと思ったけど、
こんな風に津野くんに心動かされたこともあったんだな。
てことは、やっぱり最後まで夏くんに頼る気持ちも連絡する気持ちもなかったんだなあ。ううう。
百均で買い物してる海ちゃんと水季ちゃん。
月菜ちゃんお芝居じょうずだね、えらいね!
青いマニキュアを目にした水季ちゃん、
「百均ってどうなんだろ」
今までマニキュアを百均で買ったことなんてなかったって分かるセリフ。
じわじわ苦しくなる。
南雲家に海ちゃん預けに行く水季ちゃん。
翔平さん相変わらずデレデレで最高。
「子供のこと、忘れていい日もあるよ」
朱音さん、優しい。
バスの2人、恋の始まりの前のウキウキした感じ、でもまだ決定的にはしたくなくてソワソワと楽しんでる感じがすごい。
もう池松壮亮氏と古川琴音さんが作る空気感がすごい。見入っちゃう。
きっと急遽撮ったであろうこの回なのに、ちゃんと7話の4年前の2人に見えるのすごい。
津野くんの晴明って名前で笑い合ってるのかわいいし。
そして名前に春、秋、産まれたのは冬って、まったく夏が入ってない津野くん気の毒すぎる。ううう笑。
その流れで、
「海はさんずいの漢字一文字の海です」
「うん、なんで?」
「私の水季って感じが水曜日の水に季節の季で、で……」
ここで言葉に詰まる水季ちゃん。
パパが、夏くんだからね。
夏くんが、好きだからね。
「あ、夏好きだから?」
「海が好きだからです」
チラつく夏くんを吹っ切れない水季ちゃん……。
これが後から水季ちゃんが言う”好きだなって思うたび毎回そっちも思い出しちゃう”って事なのかな。
なんか思い出って、思い出を抱いて生きていくってそういう事だよって思うけど、水季ちゃんはそうはいかないんだろうな。
ファミレスでごはん食べてる2人。
津野くんってさ、好意はあるけど下心はない好感度の高い男子の空気感ナチュラルに醸し出てるのもすごいし、
だからと言って本ばっかり読んでてって言うわりに意外とこういう事慣れてない感もなく好感度高いのもほんとすごいんだけど。
「もっといい感じのレストランとかでも良かったのに」
って、ちゃんといい感じのレストランも知ってそう、っていう。
で、ファミレスでも違和感なく馴染んでるし。
池松壮亮氏すごすぎる……。
こんなんみんな津野くんと付き合いたいやん……。
ハイスペック湊斗くん枠やん……。
「デザート頼んでいいですか?」
女の子にこれ言われるの、嬉しいよね。
水季ちゃんこういう一面もあったんだなあ。津野くんといるからかな。
この4年の間2人を支えてたかもなっていうこのシーン、この世に具現化されたの尊い。
「はい、どこ行く?」
「ほんとに決めてないんですね」
「人に決められるの嫌かなと思って」
これ、津野くん水季ちゃんの傾向と対策を考えて?じゃなく素で津野くんもこういう人だったら本当にお似合いの2人なのにね。
「はっ!水族館あるよ、わりと近くに」
これどこまでバスで行ったか分からないけど、津野くんって地元の人じゃないのかな……?
「でも海が……行きますか!」
「ううん、いいや、俺全然行きたくない」
津野くん気の使い方かわいいな。
プラネタリウムで水季ちゃん寝ちゃってビクってなって(それ分かる~笑)2人でクスクス笑っちゃって、なんかもう幸せで。
朱音さんに電話かけ直してる時に心配そうに見ててくれる感じとかさ。さっきのプラネタリウムで寝ちゃった水季ちゃん見てる感じとかさ。ううう。
噴水の前で靴紐結び直す津野くんとのシーン、ここ名シーン!
それまで敬語で喋ってたのに急に「見て!」ってペディキュア見せる水季ちゃんめっちゃ恋する女の子だし、
子供いると自分に色がなくなっちゃう、通帳とか見るとお先真っ黒頭真っ白、っていう水季ちゃんに、
「色塗る機会になったなら良かったよ」
って、津野くんあなたって人はどこまで優しいんですか……。
夏くんもたいがい優しいけど、でも津野くんの優しさって包容力なんだよね……太フォントにしちゃうくらい笑。
だから思わず、手を繋ぐとか見つめ合うとかじゃなく、向こう向いてる背中にふともたれかかりたくなる。
どこ行く?ってまた聞かれて、家で家事片付けたい、手伝ってくれます?って水季ちゃん素直でいいな。
キッチンに一緒に立っておにぎり握りあって食べたりして、こんなんもう次の楽しいデートよりも“生活“の方がイメージできて当然じゃないですか。
パン屋さんで明日のパン買ってあげたい津野くんー!!!!!
はあ、もう、この思考は夫だしパパだし大黒柱だ。
それにしても、そのパン屋さん、メロンパン350円は高い笑。生活切り詰めてなくても高いわ笑。
「俺も同じ職場だし想像つくと思うけどそんな稼いでるわけじゃないけど、お金使うの本くらいだし、あの給料の割には貯金ある方で、家賃とか光熱費とか3人なら3等分だし、いや海ちゃん払わないけど、俺が全部払うけど実際」
津野くーーーーーん!!!!!
いやでもここまで津野くんの方が自然な流れすぎる。分かる、分かるよ。
「津野さんのこと好きです」
「うん」
「一回……結構何回か考えました、そういうのどうかなって。」
「うん」
「でもそれ、私がそうしたいんじゃなくて、いやそうしたいんだけど、それ以上に海がどうかってことで、海のお父さんとしてずっと考えてたんです」
「いいよ」
「よくないです」
「いいよ」
「だめです」
「お父さんとしてどっかダメなの?」
分かる、そうなる。
「ううん、いいです」
「じゃあいいじゃん」
「ダメです」
「なんで?好きとか言っといて……」
「それはほんとに」
「人としてってやつでしょ?よく言われる」
津野くんの感性がまともすぎて泣けてくる。
「もっと、もうちょっと、なんかある好きです」
「もうちょっとなんかある?」
「手とか握れます」
津野くんが握ったおにぎり食べれるもんね。
「じゃあ一緒にいようよ」
ほんとそう。
「ごめんなさい!笑」
「ふざけてごまかさないで」
ここまで、この家に帰ってるまで水季ちゃんってこんな可愛らしい女の子っぽい一面もあるんだな~いいじゃん津野くんと一緒になっちゃえばって見てたけど、ここから、そうそうやっぱり水季ちゃんってこういう人だったって思い知らされていくのです……。
「海がいるから絶対忘れらんないです」
「誰を?」
ここでそれまで優しく鳴ってた劇伴も止まっちゃう。
「誰を?」
「よく言う、女の恋は上書き保存ってやつ、あれ大嘘ですよ、別ファイルだし、海と共有してるし」
確かに笑。海ちゃんと共有してるね笑。って上手いこと言うね!って笑ってる場合ではなく。
「いいよ別に」
「好きだなって思うたび毎回そっちも思い出しちゃう、嫌でしょうそんなの」
「嫌だけど、いいよ」
「いいよいいようるさいな」
「いいから、ほんとに」
「津野さんのためを思ってとかじゃないんです、相手のためを思うなら付き合いますよ、両想いなんだから。津野さんとか海とか、あと、その父親とかに申し訳ないとかそんなことちょこっとしか思ってないです、自分が嫌なんです。今になって恋愛してるのもそれでいちいち前の事思い出してるのも嫌なんです」
「そんなの南雲さんが勝手に嫌なだけで俺が気にしなきゃいいんでしょ」
どうですか、この津野くんの忍耐力と包容力。
この無理問答、普通の健全な男子ならいい加減力づくでなんかしても許されるレベル。
「今はまだいいんです、これからですよ、今はギリギリ大丈夫だけど」
「なにが」
「2人きりになりたいな、子供邪魔だな、この子じゃなくてこの人の子供が欲しいなって思うようになっちゃうの、怖いんですよ、海がずっと1番って決めて産んだから。半分は無意識だったけど、半分はわざとです。海の話ばっかりするの。忘れちゃうの怖いから。2人でいるの楽しいってなりすぎるの怖いから。ごめんなさい」
「うん、いいよ」
「いいよって言うしかないですよね」
「お迎え行こっか、海ちゃん」
「はい」
うーーーーーん、これはもうなんか、水季ちゃんがそうならそうすればと言うしかなくて。
すごく普通に考えたら、じゃあ津野くんとも子供作ればいいじゃん、とか、それで海ちゃんが2番になると思ってるんだ?!とかいろいろあるんだけど、でもこの水季という人の掴めなさとか自分で自分を縛る感じ、夏くんも言ってたけど頑固さ、人に影響されてるのにされたくない頑なな感じ、はいはいもう好きにしてくださいね、ってなっちゃう……。
これ、共感もないし好感もない人多いんじゃないかなあ。
はあ、そうですか、ってなるというか。
じゃあ好きとか言わないでよって思っちゃうけど、まぁそれは言わないお約束なので。
潔癖なのかな?ってわりに、夏くんの気持ちは考えないで勝手に振って1人で海ちゃん産んじゃうしなあ、ううむ。
それで4年経ってもずっと近くにいてくれた津野くんの愛がすごすぎる……。
それに、”2人きりになりたいな、子供邪魔だな、この子じゃなくてこの人の子供が欲しいなって思う”のって、今の弥生さんの状況すぎて、ほんと生方先生の脚本って恐ろしい(褒めてます)
じゃあ君たちはどうしたら幸せになれるの、その気持ちを抱えてやっていくしかないじゃない、だって夏くんが、津野くんが好きなんでしょう?好きって気持ちもっと大切にしてよって思うけど、みんなこんなに生きづらいものなんでしょうか涙。
そしてこの考え方って、ものすごく自分本位だよね……。
そりゃback numberも『誰の人生だ』って歌いますよね……。
なんかでもこの、ザリッとする感じが生方作品の醍醐味なんだよなぁ。
南雲家にお迎え行って。
津野くんその暗がりで待ってるのちょっと怖いんですけど笑。
で、果敢に手を繋ぎに行くけど、やっぱり水季ちゃんは手は繋がない。代わりに海ちゃんと手繋いで。
靴紐を“結んだり”おにぎりを“握ったり”するのがキーワードなこの回で、でも2人は手を握らない。
月菜ちゃんお芝居ちゃんとできてえらい!
イルカもママと見ようと思って我慢したんだもんね、海ちゃんってほんとえらい。小さい頃から心の機微がすごい。
日が改まって図書館で。
三島さんに
「結構粘ったんですけど」
って津野くん、ほんと粘ったよね!知ってる!
でもこれをサラッと粘ったんですけどねって言える津野くんも好き。
そして!!!!!大学時代の回想!!!!
わーーーーーーーーん!!!!!夏くん夏くん夏くん!!!!!!
ここで私たちがいかに夏くんのことを好きになってるか思い知らされましたよね……。
もうここ大号泣しちゃった。
物語とも気持ちリンクしちゃうのうますぎる。
やっぱり好きなのは夏くんだーーーー!!!っていう。
はあ。夏くん大好きです。
課題やってるであろうPC閉じちゃってヘッドホンして寝てる水季ちゃん。
「水季!」
って起こす夏くん。
え、絶対そんな事はない気はするけど、もしかして生きてる水季ちゃんに「水季」って呼んでる夏くんって初めて見た……?
いつも水季水季うるさいのに。
だからなのか、ただ呼んだだけなのにすごいグッときてしまった。
ここ、夏くんの前でコンビニのおにぎりサクサク組みたてる水季ちゃんすごい!上手!ってなっちゃった笑。絶対もっとモタモタしちゃう笑。
「具なに?」
「夏くんに言っても分かんないからなあ」
「めんどくさあ!」
「当ててみ!」
っておにぎり差し出す水季ちゃん、夏くんよく食べていいよって事だって分かったよね!?ここで人のおにぎりかじるの勇気いらない?笑
本当に、かわいい2人。
そして大学時代楽しいが余るほど楽しかったって水季ちゃんの言葉がとても身に沁みるシーン。楽しかったよね。楽しいだけの2人だったよね。
そしてやっぱり夏くんが好き。
回想シーン、終わり。
職場の休憩中にイヤホンで音楽聴きながら寝てたら津野くんが座ってて。
SUPERCAR聴いてる水季ちゃん解釈一致だけど古いの聴くんだね。
ここ、それまで全然してなかったのに(津野くんを受け入れなかった理由、直接的に夏くんじゃなかったのに)なんで急に夏くんの話し出したんだろう?って思ったけど、
あの時夏くんとおにぎり食べた時に聴いてた曲と同じ曲聴いてたから、記憶が繋がってこの場面思い出した(もしくは夢に見てた)って事……?
だから起きてハッ!ってなってたんだ……で、前に座ってたの、夏くんじゃなくて津野くんだったんだね……。で、思わず夏くんの話しちゃったんだ。
ほんと恐ろしい脚本だ(褒めてます)
そして初見では久しぶりの夏くんに大興奮してこのロジックに気付いてなかったという笑。お恥ずかしいてへへ。
ちなみに聴いてた曲はSUPERCARのLuckyという曲。
うわ。なんて水季ちゃんにぴったりな曲なんだ……。
「寝不足?」
「いえ、寝てます、寝ました今」
「何聴いてたの?」
「スーパーカーです」
「へえ」
「元カレの影響とかじゃないですよ」
「なんも言ってないよ、思ったけど」
「別に趣味が同じとかそういうのじゃなかったんで、むしろ私が教えてあげてたし」
「そう、聞いてないけど」
ねえ、聞いてないよねえ笑。
「今でも好きなの?」
「はい、解散してるんでライブとかは行ったことないですけど」
うわあああここ、めっちゃ生方先生っぽい会話!
「ううん、それ教えてあげた人」
「ああ~……そういうのじゃないですね」
「手繋げないやつ?」
「うーん、手届かないって感じです」
「なるほどね」
ええええー!?全然なるほどねにならないですけどー!?
手届かないってどういうことですか。
また最後10分で分からなくなってしまった。
夏くんの手離したの水季ちゃんじゃない。だからもう違う世界の人って感じってこと?やっぱりもうどんな顔して会っていいか分からないって感じなのかな。
で、オリンピックの話になって。
まさかこの時4年後そんなことにって思うよねえ……。
「大きくなったら津野さんにお世話になる事もだんだん減ってくると思うし」
「まだ当分手かかるだろうし海ちゃんのことなら、頼ってよ」
「はい、ありがとうございます」
「他に頼れる相手できたら、それはそれで俺はもういいし」
「え、この人でさえ私やめといたんですよ、こんな相手にもお父さんにもいい人」
(こら、目の前の人を指で指さない笑)
「もう、おしまいです。もう、そういう恋愛?楽しいことはもういい、充分楽しかったし。余っちゃうくらい、充分。余った分だけで余生、生きれます」
「どっちの話してる?大学生の時の話してない?楽しかったの」
「どっちもです」
はーダメだ、ここまでやっぱり水季ちゃんって分からんのよなあ、寄り添ってあげられないわ……って思って見てたのに、ここでかかったback numberで過去イチ泣いてしまった。
そんな事言わないで、水季ちゃん。
でもそれだけ夏くんといた日々が楽しかったんだなって思うと、そして水季ちゃんが死んじゃって悲しんでる夏くんの事を思うと、ほんとに苦しくて涙止まらなくなる。
やっぱり、夏くんの事はもういいって思ったんだなあ、水季ちゃん……。
海ちゃんだけいればいいって。
でもそれで楽しかった余りで生きていけるって言われたら、海ちゃん可哀想すぎる。
夏くんはもう手が届かない人、私は楽しいことはもういい、充分にあったからって(かなり水季ちゃん独特の)考えは分かったけど、
でも夏くんの家突撃したり、海ちゃんに家まで行く練習させたり、お手紙書いたりはするんだ……うううううむ。
まあこの辺は、来週を待ちましょう。
そっか、うん、うーん。
さて、ここでここ時点の夏くん。
1人で部屋でLINEしてる。ちょっとドキドキしてるのかわいい。
そして2人のLINE画面が味わい深すぎるので引用しますね……。
夏くん敬語だけどちゃんとおごってるし、なんかもう、なんかもう!
最後、いついつなら行けます、じゃなくて、また誘って下さいって返事が来たから夏くん意を決して電話したのかなー。
ベッドに座ってたのにテーブルの方に座り直すのとか、ちゃん姿勢正してる感じとか、もう、もう!
そして弥生さんはペディキュアを塗っている……。
音楽聴いたりとか、言っても分からないんでってここで夏くんがリフレインしてくるの無意識に水季ちゃんの言葉残ってるのかなあとか思ってまた泣けちゃう。
「今週末とか予定どうかなって、百瀬さんに合わせます」
うんうん、また誘ってって言われて、いついつどうですかって返すんじゃなくて、合わせるからいつがいいですかって電話して聞くのめっちゃ夏くんだ……。
こっちは、恋のはじまり。
切ないけど、夏くんは幸せそうで良かった。
水季ちゃんはペディキュア落としてる。この対比……。
あの百均のマニキュア手に取って「余り過ぎた」って、津野くんがくれた色塗る機会が1回だけだったって事。
好きだったのにね。水季ちゃん誠実といえば誠実なんだけど。その誠実さ不器用さが痛すぎる。
朝、通勤中にコンビニに寄る津野くん。
みかんヨーグルトはもう買わない。
朝、おにぎり握ってる水季ちゃん。
余ったごはんはラップして冷凍する。
恋の、おしまい。
2人とも絵本読み終わるみたい、おしまいにして。
それにしても、どうにも言葉にできない関係の2人だったんだな。
津野くんが夏くんに冷たくするのも分かるし、俺の方が悲しい自信あるって言うのも分かる、でもやっぱりあと一歩のところで津野くんも水季ちゃんに選ばれなかった、あの日手を繋げなかったって負い目もあるんだろうなと思うと、切なすぎる。
津野くんは本ばっかり読んでないで全力で幸せになってください。
この特別編の最後のセリフ、水季ちゃんの
「海、起きて」
から9話予告の弥生さんと海ちゃんが手繋いでるシーンにシームレスに繋がったの、ドキっとしてしまった。
そりゃ、難しい事いっぱいあるよなあ、という気持ちになった……。
ところで、最後に蛇足というか邪推してしまうんですが【読みたくない方はここで閉じてくださいね!】
このお預けになってる水季ちゃんの手紙。
『夏くんの恋人へ』って書かれているほう、やっぱり
”他人に優しくなりすぎず、物分かりのいい人間を演じず、ちょっとズルをしてでも自分で決めてください。
どちらを選択してもそれはあなたの幸せのためです。
あなたの幸せを願います。”
って書かれてるんですかね……!?
で、あの時叶えられなかった伝言が時を超えて弥生さんに届くんですかね……!?
海ちゃんの事を託すなら『海のママになってくれる人へ』って書くだろうし、やっぱりママになるかどうかはあなたが選んでくださいって書かれてるのかなあ。
この手紙を受け取ったって事は夏くんは親になるって決めてるんだし。
しかも例えば海ちゃんを受け入れるために2人が結婚して(現に夏くん結婚も考えてたって言ってたし)万全な体勢を取ってるかも、なんて微塵も思わず『夏くんの恋人へ』だもんな。まだ選ぶ猶予あるって思ってる。
でもこれ、登場人物たちは優しいからこんな事絶対思わないと思うんですけど、かなり余計なお世話じゃないですか……。
夏くんに黙って子供産んでおいて、なんの下準備も根回しもなく、夏くんの気持ちも汲まず後は知らない、って感じでいなくなっちゃって、
それでどうするかはあなたが決めて下さい、あなたの幸せを祈ってますって言われても、私は心が汚れているので、おいおいおいってなっちゃう……。
いやでも、こうならないかもしれないので!!!!!来週を待ちましょう!怖いよー!
そして、ドラマの出来より、シーンの完成度よりなにより大事なのはスタッフのみなさん、キャストのみなさんの健康と安全なので!!!!!!
本当によろしくお願いしますという気持ちです!
私たちがドラマを全力で楽しむためにも、みんな日々無理せず健やかにいてください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?