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電気グルーヴに学ぶ“炎上の初動対応”
炎上が長引く最大の要因は、第2ラウンドがあることだと思う。当時者の不適切な発言や行為によって、炎上第1ラウンドのゴングが鳴る。大体はバッシングを喰らい、本人からの謝罪という形で幕を降ろす。
炎上第2ラウンドは盲目なファンによるリベンジマッチだ。「A君は悪くない!叩いてる方がおかしい!」と推しの謝罪に泥を塗る形で、再戦のゴングが鳴る。
今度は「ファンの民度」が槍玉に挙げられ、当事者不在の泥試合が消えない大火を作り出す。
実際、アンチに文句を言いたくなる気持ちもわかるが、言ってしまうとマズイのだ。大本営から謝罪が出たら、大人しく静観するのが賢明なのだ。
そう考えると、ピエール瀧(電気グルーヴ)の薬物騒動は上手な立ち回りだったと思う。
「瀧が悪い!」とメンバーの石野卓球がイジった。結果、ファンも「そうだ!瀧が悪い!!」と半分イジる形で納得し、炎上第2ラウンドを上手く回避できた。
その後卓球がメディア相手に暴れたのも効果的で、一連の騒動を完全にエンタメ化した。
「不祥事による作品の自主回収」に対して、世論へ一石を投じた手腕も見事だった。(後半は瀧そっちのけで、ワイドショーではこちらが議論されていた。)
復帰後もネタに出来ているのは、彼らの初動対応が上手かったからだろう。
「自身の非を盲目なファンにどれだけ納得させるか」が初動対応では大事な気がする。
その点、電気の対応は最早老獪さすら感じる。
日本サブカルの旗手として、35年活動してるだけはある。
おい瀧、35週年ではやらかすなよ!
↓メディア相手に暴れる石野卓球
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