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シュレディンガーのニキビ

「シュレディンガーの猫」という思考実験がある。

一定確率で毒ガスを放出する装置と一緒に箱に入れられたネコは、蓋を開けて観測するまで生きた状態と死んだ状態が重なり合っている事になる。もっと砕いて言うならば、「この世は観測するまで状態が確定しない。」事になる。

観測した瞬間、状態が確定する体験は日常生活で覚えがある。ニキビだ。

風呂上がりに鏡を覗き、「あれ?ニキビできてね?」と思うが最後。ニキビという状態が確定してしまう。ニキビは皮脂の問題では無く、量子力学的なところに問題があるのかも知れない。

遠い未来の皮膚科では、「ニキビを観測しなくなる薬」が処方され、量子力学的なアプローチで改善していくのかもしれない。

いや待て。状態を観測してないが病気が存在している状態って何だ?

「つとめて」という言葉は「早朝」を表す日本語だが古文の世界にしか登場しない。しかし、使用者がいないだけで言葉が消滅したわけでは無い。

病気も存在はするが、見向きされない存在になるのかも知れない。

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