お子様ランチに宿る神

明日は新入社員へ業務の説明をせねばならない。

入社数年目のペーぺーに何ができると言うのか。僕は資格の勉強に追われている身だ、専門知識は素人に毛が生えた程度しかない。

「なんかめちゃ知ってそうな雰囲気」で喋っ無知を如何にして誤魔化すかを考えている。

「物事を説明する時には、知らない人でもわかるように噛み砕いて説明する」

お世話になった先輩に良く言われた言葉だ。わかっているし、誰もがそうしたい。ただ、誰もがそうできる訳ではない。

「誰にもわかりやすい物」には神が宿ると思う。単純が故に奥深い。その二面生の中には究極のミニマリズム、もとい正解がある。

そう考えると、お子様ランチには神が宿っている。ハンバーグにポテト。オムライスの上には、ダメ押しと言わんばかりに国旗が乗っている。

あそこまでビジュアルでわかりやすい物は無い。子供を喜ばせるために集結した、馬鹿の飯のアベンジャーズだ。

七色の絵の具を混ぜても虹色はできない。
ただ、「とりあえず混ぜてみようぜ！」の精神は
七色を超えた輝きを見せる。