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二度目の「バズカット」

8月中旬から、遅めのサマー・ホリデー、夏休みをデンマークで満喫しておりました。

渡航直前に、肩まで伸びていた髪をバリカンでバズカットにして、身軽になってから出発しました。

デンマークでバズカットの女性(恐らく)は、2人見かけました。

1人は博物館で、もう1人は公園で、子連れママでした。2人とも私的に好みのファッションで、ミニマムで、エフォートレスで、でもこだわりを感じられる服装で、勝手にバズカットの仲間意識でこちらも嬉しくなりました♪

バズカット、坊主にするのは去年春のロックダウン以来、2回目です。

やろうと思ったのは、単にロックダウンでなかなか美容室にも行けない。髪は切りたいけど、自分で切るスキルもない。… じゃぁいっそ、バリカンで一気にやってしまえば?と思い付いたからなのです。

ロックダウンで人にも会わないというのも気が楽だったし、人生で一回くらい体験してみたら面白いかも、と思い立ったのです。

夫(オット)にこのことを話したら、なんと女性のバズカットが好きらしく、私のアイデアに乗り気でした。セクシーに感じるんだとか。こういう感覚は合っているなぁとつくづく思います。良かった。

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しかし。世間的にはバズカットの女性はまだ少ないのが現実だし、なんとレズビアンはバズカット(というかセルフカット)しましょう、というアメリカ人の記事も見かけました。そういえば。私のお気に入りのインディペンデント映画『Go fish』も、レズビアンの女性が途中でバリカンで頭を刈っていました。

私のバズカットに対する反応は、家族も友人もなんと興味深いことにほぼみんな同じで、

私の夫はこの髪型をどう思っているのか?ハッピーなのか?というものでした。

そして、オットバズカットが好きなことを知ると、彼らは腑に落ちないといったような顔をするのでした。笑。


女性らしいって何だ

バズカットにした一番の理由はただやってみたかったという極めて単純なものです。

二番目の理由としては、「女性らしさ」というものについて、自分の身体をもって、自分に合った女性らしさを模索したかったからです。女性らしさの特徴として挙げられるのは、しなやかな身体のラインだったり、それらを強調する服であったり、長く輝く美しい髪であったりします。でも、そういった要素を削ぎ落とした後に何が残るのか?自分はどう感じるのか?実験してみたくなりました。典型的な女性らしさは自分には合わない、ただそれだけのことです。だから男になりたい訳でもないし、男らしい服装に常に身に包みたい訳でもなく。多分、ジェンダー・エクスプレッションにもっと幅を持たせたい、という気持ちからきたものです。

結果、顔周りを華やかにしてくれる耳飾りがやっぱり自分のステートメントアイテムだなぁと改めて実感しましたし、頭がシンプルだから、デザイン性が高い女性らしい服も着てみようかなという気分になったりしました。


三番目の理由として、認めるのは気恥ずかしいのですがオットの好みだからです。そして付け加えるならば、印象的なバズカットの女性に会ったときの記憶が、思った以上に自分の中に残っていたこと。1人は近所で知り合ったお母さんで、若い頃日本で英語の先生をしていたと話してくれました。穏やかな雰囲気が素敵だったんだけど、気づいたら引っ越してしまっていた。もう1人は、ワクチンを打ってくれた看護士の女性。目ヂカラと、キリっとした対応が、とても印象的でした。そして後もう1人は、ティーンの女の子。フレッシュさが溢れてたなぁ。

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