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休職しないためのビジネスパーソン日々の再起動 ⑤〜楽しめることとの出会い

前回は、休職中の過ごし方が分からず、逆に脳疲労を悪化させ、その後に、再休職してしまったことをお伝えしました。
加えて、アスリートと同じく、ビジネスパーソンも、トレーニングと仕事の後のアフターケアが重要であることをお伝えしました。

今回は、その再休職後の生活から、リワークに通い出すところを振り返ってみたいと思います。

前回投稿


「リワーク」の前にやっていた実はよかったこと


私は、強引に復職した後、結局、2回目の休職をすることになりました。その休職が始まってから、6ヵ月ほど経過したとき、私は、主治医に「そろそろ仕事に復帰したい」と申し出ました。主治医は、「アナタなら、やってやれないことはないから、会社に申し出たら?ただ、『いきなり』は厳しいと思うから、まずは、図書館で過ごしてみたら、どうだろう?」と言われ、図書館に通うようになりました。図書館には、最初は、午前中だけ行きました。活字は、やや苦痛であり、読みたい本は、あまりなかったのですが、元々、経済学部でもあったので、経済学の本を流し読みするようになりました。でも、あまり面白いわけでもなく、色々な本を探しているうちに、私は面白そうな本に出会います。

「プロ野球でわかる! はじめての統計学」です。


この本との出会いは、後々、私にとって、意味のあることになります。ただし、万人に統計学の勉強をせよと訴えたいわけではありません。

自分自身が楽しめるものと出会えたという点に意味があります。

当時、私のメンタルのレベルは、「活字」をやや受け付けない状況になっていただけに、自分が興味を持てる本に出会えたのが、私にとっては、ラッキーだったのです。私が趣味としてやっているスポーツは、剣道で、当時でも40年以上続けていましたが、観戦するという意味では、野球が大好きでした。そして、私は、Excelが元々得意だったのです。この「プロ野球でわかる! はじめての統計学」は、実際のプロ野球の統計を利用しており、送りバントや敬遠の是非を統計学に基づき論じるページがあり、プロ野球好きであれば、多少数学が苦手でも楽しめる内容でした。丁寧に読み込んだわけではありませんが、書いてあることをパソコンで確かめてみたり、自分の手を動かして、楽しめていました。しかも、読み終わった後、私は、高校生が使う数学の青チャートを購入していたのです。念のため申し上げますと、私は、数学はまあまあ好きな科目でしたが、専門家ではなく、ごく自然にのめり込んでいったという話です。

今、振り返ってみて、この行動は、少なくとも、復職に向けた第一歩だったと思います。

本日の教訓

まずは「楽しめること」「関心が持てること」を家の外で始めてみる。分野は何でもよく、むしろ仕事とは直接関係ない方がいい。

注:上記は、私の個人的な体験に基づく見解です。外出自体が難しいメンタルレベルの方は、無理をしないで、自分にとっての「楽しめるレベル」を探してください。

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