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note8周年事業発表会 -「noteをもっと早くに始めていれば」と改めて思ったわけ

今日、note8周年事業発表会に参加しました。
これまで「事業発表会」というものに通訳者として臨むことはあっても、それ以外の立場で参加したことはなかったので、「うまく訳出できなかったらどうしよう」という不安と緊張感を持たずにすんだのは良かったのですが・・・

それにしても今回参加して、noteを書くのに必要な最低限の仕組み以外、私って本当に何も知らないな~としみじみ思いました。
質疑応答でも質問したくても、何を質問すればよいかわからない、というのが正直なところ。ほかの公認レポーターさんたちの質問をふむふむ、なるほど、とひたすら聞くのみ。

だれもが創作をはじめ 続けられるようにする

そんな私が何を伝えられるか。どう感じたか。

それは、(今さらながら知った)「だれもが創作をはじめ 続けられるようにする」というnoteのミッション。

このミッション、事業発表会でも、そのあとの質疑応答の場でも何度も登場しました。
このミッションをもとにいろいろなサービスや仕組みが考えられ、このミッションがnoteでのサービスや仕組みすべての判断基準になっているのだと。

このミッションを今日改めて認識したことで、noteのことをどうしてもっと早く知らなかったのか(noteというものを見聞きしたことはありましたが、自分の意識にとどまることはなかったのです)と強く思いました。

今日の事業発表会では、具体的な実例や数字について、「クリエイター支援」「公共・教育取り組み推進」「事業開発とブランド戦略」の担当者からそれぞれ発表がありました。

noteでだれもがクリエイターになれる

そして、「noteでだれもがクリエイターになれる」というクリエイター紹介の実例の中で山田幸子さんとお母さまのご紹介がありました。

山田幸子さんとお母さまの例のご紹介

91歳。noteでイラストを発表されているクリエイターさんのご紹介です。山田幸子さんと91歳のお母さまは二人でnoteを発信されています。山田さんが文章をお書きになって、お母さまがイラストとか俳句を担当されています。
お母さまはnoteを始めてから、発信ネタを探すなど活発になって、noteが生きがいになっていると語って下さいました。

コンテンツユニット 三原マネージャー@事業発表会

あと一年早くnoteを知っていたら

最初に山田さんの投稿を拝見したときに、お母さまとお二人での投稿ってステキ!と拝見していたのですが、それと同時にnoteという媒体、こんな活用の仕方を私もあと一年早く知っていたらと後悔もしました。

私の父は定年までずっと会社勤めをしていましたが、その一方で「(自称)詩人」として、詩を書き、自費出版で3冊本を作り、文芸誌に投稿したりもしていました。

娘としては、父親の心象風景をのぞき見ることは何だか居心地が悪く、父の書いた詩をじっくり読んだり、まして感想を伝えたりということは皆無でした。

父は晩年は、介護施設に入居していましたが、施設でも詩作にいそしみ、「新しい本を出版したい」と言われ、私が「編集担当」として作業を請け負っていました。

本を出版と言っても、私が父の原稿をワードで入力・編集し、製本と印刷を業者さんにネットで依頼し、作った本を親戚や友人に送って読んでもらうという程度のものでしたが、父は楽しみにしていたようです。

父に認知症があり原稿がなかなかまとまらず、コロナで面会しにくいのと、私が忙しさにかまけて後回しにしていたために、最後の本は出版にいたらないまま、父は昨年5月に亡くなりました。

父はきっと本を楽しみにしていただろうな、私や母と自分の詩について語り合いたかっただろうな、そして、「自我」がとっても強い人だったから、もっといろんな人に読んでもらいたかっただろうな、と今もずっと心に小さなトゲがひっかかったままです。

私がもっと早くにnoteを知っていたら、noteというプラットフォームでいろいろな人に少なくとも父の詩を目にしてもらえる機会を作ることはできただろうに。

施設の部屋で、机に向かって震える手で詩を書き続けていた父の姿を思い出すたび、そう思うのです。

あなたも詩人です

トップの画像「あなたも詩人です」という貼り紙。
これは、父が施設で「詩の会」を立ち上げようと、自分の部屋の扉に貼っていたものを見つけて撮った写真です。

残念ながら、参加募集に応じてくれる人はいなかったようで、一カ月ほどたって行ってみたら貼り紙ははがされていましたが、父はきっとお仲間がほしかったんだろうな、と思っています。

父が生きていたら、「noteで父のためにサークルを立ち上げてみたのに」と今さらながらに思ったりもしています。

老いも若きも、ジャンルを問わず、幅広い分野で、「だれもが創作をはじめ続けられるようにする」

noteのミッション、改めてステキだと思いました。

追記

noteは夏に「メンバーシップ」という新たなサービスをリリースするそうです。よりさまざまな手段でコンテンツを発信できるようにするサービスだそうです。

これまで「note=ブログ」としか考えていなかった、まったく乗り遅れていた私も、今回の事業発表会に触発され、noteでさらに何ができるか興味が出てきました。メンバーシップの「最新情報を受け取る」登録しただけでも大きな進歩。勉強会も開催されるようですし、楽しみです。








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