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主導権を取り戻す〜神格化をやめ、自分に責任を持つ〜

多くの人がインフルエンサーや芸能人、スポーツ選手など、類いまれな業績を残している人を聖人君子のような存在に見なしていますが、彼らも我々と同じ人間です。食事をし、友人と談笑し、時には何もしたくないと感じる日もあるでしょう。

これは、我々の上司やトップリーダーにも言えることです。特に一定数のファンを持つ人は、神格化されがちです。「○○さんが言ったから正しい!」と盲信してしまう人は多いですよね。この考え方は、経営者としても注意が必要です。例えば、ある経営者は、尊敬する先輩経営者のアドバイスに盲信し、その結果、会社の業績が悪化してしまった経験があります。このケースでは、尊敬する先輩経営者の意見を参考にすることは重要ですが、最終的な判断は自分で下すことが重要であるということが分かります。

そういった状況を客観的に捉えることができれば良いのですが、我々自身が誰かを神格化している場合、注意が必要です。

自分も面白いと感じた本の著者の全作品を読んだり、信頼するYouTuberが紹介した本やアイテムを購入することがあります。だから、神格化してしまう気持ちが分かりますが、私は「それが良いかどうかは自分で決める」というスタンスを取っています。そうしないと、「紹介された本がつまらなかったから、もう○○さんのことは信用できない」という、神格化によって一度の失敗で信頼を失う事態になります。

もし、あなたの上司やトップが神格化されがちな存在であったら、彼らも人間であることを認識し、人間として接しましょう。彼らも間違えることがあり、完璧でない部分もあります。ただ、それを多くの人が許容できないと、彼らは息苦しい思いをするでしょう。

私の上司も神格化されがちな人ですが、長く付き合っている社員たちは彼を人間として扱っています。だから、外にいるときの表情は緊張感に満ちていますが、社員だけの間では、本来の上司らしい人間性が垣間見えます。それが、本人にとっても心地良いのだと思います。

神格化する人と、そうでない人との間には、大きな違いがあります。それが、世間で言う「成功する人」と「そうでない人」を分ける要因です。

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