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放射線技師のための胃X線撮影の参考書(初級者向け)

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“これで胃X線撮影が上手くなる!” 著者が3Dモデルを使って初級者に向け「講演・講義」してきたことを“動く参考書”としてテキスト化しました。
診療放射線技師で胃X線撮影に従事する「初級者」のための参考書です。このマガジンを読めば『悩みは解決… もっと詳しく
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2021年4月の記事一覧

15.後壁撮影(仰向け)のときの “寝台頭低位” について

ここでは、後壁撮影のときの 「寝台頭低位」について日々思っていることを書いてみます。 教科書では後壁撮影(背臥位正面位、第一斜位、第二斜位)のとき 「寝台頭低位」を勧めています。正面位では「広い領域を描出するには透視台をやや頭低位にして撮影すると良い」 第二斜位では「撮影像の名称」が「背臥位二重造影第2斜位(頭低位)」となっており、「頭低位で撮影」することになっています。 寝台に上がったことはありますか? みなさん、ご自分で撮影台に立ったことはありますか?寝台水平や頭低位

14. 撮影法 背臥位二重造影第二斜位

基準撮影法の前半、仰向けの状態での3方向(正面・左ななめ・右ななめ)の撮影。正面位と第一斜位、第二斜位で胃の下半分(大体です)の後壁を撮影します。 撮影と撮影の間は“必ず!” バリウムの再付着動作を! 正面位を撮影したあと、ローリング1回転ののちの第一斜位撮影。そしてまた、ローリング1回転ののちの第二斜位撮影。第一斜位を撮影したあと“必ず!” ローリングでバリウムの再付着を行ってください。撮影が始まったばかりでバリウムの付着はまだまだです。バリウムの再付着動作をせず撮影はあ