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『BUSTAFELLOWS』の彼らと共に生きていく

はじめに
 このnoteは文化放送エクステンドさまのゲーム『BUSTAFELLOWS』(バスタフェロウズ、略称バスタフェ)への内容への悲鳴を書いているnoteです。わたし個人の感想と思い出ばかりで自我が強いです。文化放送エクステンドさま及び関係各所とは何の関係もございません。

 公式からの意向に沿ってなるべくネタバレを避けていますが、何かを感じてしまう方もいるかもしれないので、プレイしたいと思っている方はこのnoteを見ず、Twitter検索などもせず、新鮮な気持ちでプレイしていただけると幸いです。

 わたしの『BUSTAFELLOWS』紹介を見たいという素敵な方がいらっしゃったらこのnoteよりもネタバレを排除して書いたnoteがあるのでそちらをご覧ください。でも、前情報が何もなくても楽しめるゲームですし、うっかりネタバレを踏んでしまったり、もしくは察してしまったりするともったいないので、ぜひ新鮮な気持ちのままプレイして、コンプリートしていただけたら嬉しいです。本当に。

 あとそっちの紹介用noteにも #全力で推したいゲーム のお題タグをつけたけど、ちゃんとお題が始まってから書いたバスタフェnoteもほしいなと思ってこの記事を書いた感じです。更にはアートブックとシナリオブックで死んだのでこの記事をちゃんと書き上げようと思いました。心がべしょべしょ。読んだ仲間たち、みんな大丈夫ですか? がんばって生きていきましょう……。

 アートブックとシナリオブックは本日9/26発売ですが、予約優先販売でこの後品切れとなった後は再販がない可能性もございますので、一刻も早く『BUSTAFELLOWS』をプレイして購入していただきたいです。まだ購入できるうちに……。

 前書きが長々となってしまいましたが、わたしのめちゃくちゃになった呻き声が聞きたい人はどうぞそのままお進み下さい。

BUSTAFELLOWSの概要

 『BUSTAFELLOWS』は大きな分類としてはSwitchやスマホ(iOSGoogle Playで配信中)でプレイできる買い切り型ノベルゲームです。
 その次に大きな分類としては女性向け恋愛ゲーム(注1)に分類されます。ただ、パラメーターとかミニゲームとかは全くなく、時々出てくる選択肢を選ぶだけで進めます。

注1:公式的に恐らく女性向け恋愛ゲームという表記をしないというこだわりがありそうなんですけど、でもやはり一般的に分かりやすい表現であり、このジャンルが好きという方、また逆に苦手という方もいらっしゃると思いますので明記しておきます。

 また、公式のこだわりジャンル表記は以下の2点がたぶん代表的なものだと思います。

・あざやかな悪に染まるアドベンチャーゲーム(製品情報のページより)
・シネマティックアドベンチャーゲーム(シェアすると説明に出てきます)

 なんとなく説明をすると、『BUSTAFELLOWS』は映画をプレイする公式サイトスタッフブログより)というテーマで作られているため、演出がかなり凝っていて、更にシナリオも重厚なクライムサスペンスヒューマンドラマのストーリーが描かれているという感じです。

 体験版は大盤振る舞いのチャプター1が無料なので、ぜひ体験版をDLしてみてください! 体験版だけでも重厚でボリュームがあります!(わたしの体験版プレイ時間は2時間くらいでした)


あまりにもリアルに生き続けている彼ら

 わたしはバスタフェをプレイし始めてからちょうど今日で2ヶ月と、長くはありません。出遅れてしまったのが本当に悲しい……。
 最初も「おっ、大好きなフォロワーさんが苦しんでる! 全人類やってほしいって言ってる〜!! HPチラッと見たら面白そう!! やるやる〜!!!」くらいの軽い気持ちでした。それが1週間で情緒が複雑骨折して緊急搬送された。そこから退院できない。しんどい。

 完全に余談ですがこんなツイートも作りました。お察しの通りこのnoteのヘッダーは流用です。巻き添えがもっとほしい……。もっともっといっぱいの人にバスタフェをプレイしてほしい……。「わたしはこう思う」を考えてほしい……。そんな思いでスマホでも字が見やすそうな布教画像を作りました。もっとうまくできる人、頼む、バスタフェを広めてください。

 それで、上のツイートの画像にも書いているんですが、バスタフェは本当に「人間」に対して誠実なんです。人々の生き方、会話、感情、全てが丁寧に描かれていて、とてもリアルです。ゲームや創作物においてリアルなことが評価の決め手となるわけではないと考えておりますが、バスタフェはこのリアルさがこのゲームの素晴らしさに繋がっていると思います。

 リアルさの例を挙げましょう。これは公式HPに書かれているのと、体験版であるチャプター1でも分かることなので書いてしまいますが、バスタフェの舞台であるアメリカ東部の大都市「ニューシーグ」では、不法移民が多いことが問題となっています。
 それに対して何を感じ、何を思うか。バスタフェの主人公のテウタはその当事者ではありません。「お前は関係ないだろう」と言われたらそうかもしれません。しかし、彼女はそれだけで終わらせたくないと足掻くし、ジャーナリストとしてみんながそれを考えるきっかけになる記事を書きたいと考えている。それがとてもリアルに描かれている。だからただのプレイヤーであるわたしも現実とリンクをさせて、「わたしはこう思う」を考えるきっかけになっていく。

 社会問題だけでなく、バスタフェは全編を通してそういう傾向があったなと思います。

 メインキャラクターの一人のリンボは、殺人罪であっても法律の網をかいくぐり無罪にしてしまうという所謂「悪徳弁護士」ですが、彼の口癖である「何が正義かは、俺が決める」という言葉通り、彼の信念に則ってその行動をしています。何が正義で、何が悪か。それはとても難しい問題だと思います。
 バスタフェの事件の一つ一つだって、それを決めるのは難しい。

 わたしはテウタちゃんや仲間たちの人生や考え方、口に出す言葉の選び方、人に接する姿勢などを見てきました。それがとてもリアルで、まるでそこにいるかのようでした。彼らと一緒に事件に向き合って、考えて、生きて、そして彼らの大ファンになりました(彼らの一員になりましたと書きたいところですが、悲しいことにどうしてもやはりわたしはどう足掻こうともプレイヤーでした)。
 なので、基本的に彼らの正義を大いに支持してしまうんですけれども、同時に『PSYCHO-PASS』の茜ちゃんの「法が絶対に正しいわけではないけれども、人間が自身たちを守るために作られたシステムであり、だからこそ遵守しながら更により良き方向に向かわなくてはならない」という姿勢が大好きで、脳裏に浮かんでくるので、ずっと考えています。

 こういったことは、一個人が考えてもどうもならないかもしれない。でも、何もしないままでいたくはない。リアルに、丁寧に描かれているからこそ、そういうことを繰り返し考えさせられるようなゲームです。そんなところがとても魅力的なゲームでした。

 そう、もちろんそういうところだけでなくみんなリアルに描かれていて、一緒に笑って泣いて、生き生きとしていて、とても大好きなので、本当に大好きなので……なんとなくプレイし終わって、いつも傍に彼らがいるような気がします。あの子だったらどんなふうな言葉選びをするかなとか、これはあの人が好きそうなやつかなとか、そんな毎日を送っています。夜になると、ニューシーグで楽しげに乾杯をしている姿が目に浮かびます。今日も乾杯をしようね。

コンプリートしてほしい

 バスタフェ、本当にコンプリートしてほしいんですよ。コンプリートしてもらわないと何も話せない。助けると思ってコンプリートして……。

 コンプリートし終わって、きっとバスタフェに対して賛否両論あるとは思うんです。いやコンプリートし終わる前から色々思うところがある方もいるかもしれない。本当に。こんなに #全力で推したいゲーム とかやってるわたしが言いますけど、賛否両論あると思います。わたしは頭がニューシーグから帰ってこられないくらいにめちゃくちゃになって、「バスタフェをプレイできてよかった……」「記憶を消してまたやりたい……」と思っていますけれど、「ここが変じゃない?」とか「やらなきゃよかった」とか種々の感想があると思います。
 それでも、コンプリートしてほしい……。ネタバレを何も踏まずにコンプリートしてほしい……。「わたしはこう思う」を聞かせてほしい……。

「わたしはこう思う」

 プレイし始めてからちょうど2ヶ月目の今日思うことは、というか最近思っていることは、『BUSTAFELLOWS』というゲーム及びバスタフェの彼らに対して、わたしは誠実でありたいということです。

 バスタフェにわたしが様々な感情を抱えることや願いを捧げること、それは果たして誠実なものであるかとずっと苦悩しています。勝手に色々なものを思って、押し付けて、祈りを捧げるのはエゴなのではないのだろうか。彼らの生き方を穢しているのではないだろうか。
 わたしは元来「祈り」をとても美しいものだと考えていて、創作が好きな者の一員としてその「祈り」の美しさを恋い慕っています。しかしバスタフェをプレイして、上記のように思えてひどく自分の祈りが醜いものに思えました。でも、それでも、祈りを捧げることは憚られるものではないと思うし、誰かが同じように祈りを捧げていたら、祈りを捧げずにはいられなかったら、わたしはその人が救われるように祈るでしょう。

 そう、わたしはとてもそれを「許されたい」んです。傲慢だな。

 わたしの生き方はあなたたちを裏切っていませんか?
 わたしの感情と祈りは迷惑ではありませんか?
 わたしはちゃんと誠実にできていますか?

 おそらく彼らは何も問題はないと言うでしょう。何となくそういうふうに思います。こんなことに煩わされる彼らではないでしょうし、逆にこういうことを無碍にはしないであろうことも理解しています。
 それでもわたしはずっと彼らを思って自問自答を続け、祈りを捧げて、一緒に生きていくでしょう。人間の心は変化しやすいので永遠にとは確約はできませんが、それでもきっと、長いこと。

 アートブックの一番最後のminetakaさんの言葉がまさにそれだなって感じで、まんまとわたしはゲームをプレイしていない時でも彼らと共に生きています。minetakaさんの掌の上で踊るしかない……本当にありがとうございます……感謝しています……。

終わりに

 というわけでわたしの #全力で推したいゲーム 『BUSTAFELLOWS』の話でした。

 ちなみに、最初の方にも書きましたが、描き下ろしや雑誌掲載のイラスト・SSを含むアートブック&シナリオブックは本日9/26発売で、予約優先販売のため今後在庫がなくなってしまうと再販がない可能性がございます。そのため、『BUSTAFELLOWS』を面白そうだなと思っている方、プレイ中だけどコンプリートまではまだあるという方も、できれば早めにコンプリートしていただいてアートブックとシナリオブックを購入していただけると幸いです。先に購入するのも大歓迎ですが、中身はネタバレまみれなので、ぜひ先にゲームをコンプリートしてくださいね。

 ぜひ、ぜひ……コンプリートしていただいて、「わたしはこう思う」を考えていただけたら嬉しいです。また言ってる。いま全力で推してるので……。

 もちろん『BUSTAFELLOWS』でなくとも、皆様が全力で楽しんで、様々なことを考えられて、一緒に生きていける何かが少しでもありますよう祈っています。
 季節の変わり目で寒い日が続いてきましたので、体調を崩されませんよう皆様どうぞご自愛くださいね。

2020.09.26 りう

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