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みんな、サンタになりたかった

この頃つくづくそう思う。
いつだっただろうか、「(名も知らぬ)誰かのために何かしたい」と思う層は、潜在的に大勢いるはずだ、という仮説を立てた。

当時は、「支援するターゲットを決めないと寄付なんて集まらない」と言われたこともあった。

でも、ここ最近、私たちの活動にアクションしてくれる人の多く、本当に数多くの人が
「どこかの、誰かのために」という理由で行動している。

愛すべき家族や恋人や友人がいたとしても、
世の中の困っている人に「何か」をしたい。

そう思う人は案外沢山いる。

サンタクロースになるのは、楽しい。
そこに、愛を渡す相手が存在するから。
小さく無垢な存在感に、自分のいのちが未来へ繋がる希望を見出せるから。
無垢なる笑顔は、何ものにも代え難い幸せを与えてくれるから。

理由はきっと様々だけれど
サンタクロースの存在は
受け取った子ども達に
確かに君を愛している存在がいる
と伝えられる、メッセンジャーだ。

子ども時代に愛された記憶を積み重ねて
大人になった時、心の支えになれるように。

大人になった私は
今もずっと願っているよ。

世界中の子どもたちが
健やかに幸せに愛されながら育っていけますように、と。

この絶望的な世界の中で
名も知らぬ君のことを
少し近くに感じるのは
きっと私に子どもが生まれたから。

誰の幸せも誰かに奪われることなく
みんなの幸せのために
愛を届ける人へ
人の存在は忘れられても、確かにそこにあった愛情はきっと覚えている、はず。

誰もが、誰かのサンタクロースになりたかった
みんな、サンタになりたかった

みんな、みんなで幸せでありたかった

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