令和ロマンの面白さ 「ちびまる子ちゃん」編
唐突ですが、M-1グランプリ2023で「令和ロマン」というコンビが優勝したことは皆さんの記憶にも新しいだろう。古参ぶって偉そうな顔をする気などは毛頭ないのだが、私は以前からこのコンビはM-1優勝を狙えると思っていた。というより単純に令和ロマンのネタが大好きだった。
今回は彼らの数あるネタの中でも私が令和ロマンを知るきっかけになったネタ「ちびまる子ちゃん」の面白さについて共有させていただきたい。以下漫才のネタバレを含んでしまうため、是非YouTubeのofficial令和ロマンでこのネタを観たあとでお越しください。
それでは
本漫才はボケの高比良くるま(以下くるま)がネタを「催す」と言うところから始まる。ネタのことを「催す」というのは聞いたことがなかったためいきなり面白い。
そして登場する私が大好きなこのネタの掴み「猛暑はちびまる子ちゃん!」。私はtictokのおすすめにたまたまこのネタの切り抜きが流れてきて、この掴みを聞いた瞬間、まさに心を鷲掴みにされた。正直この掴みでなかったら令和ロマンという知らない漫才師のネタはすぐにスワイプしてしまっていたに違いない。しかし私はこの掴みを聞いてその指を止め、この漫才を見てみようと思ったのである。この掴みは夏によく聞く「夏はポケモン!」という、毎年夏に公開されるポケモン映画の宣伝のキャッチコピーを真似られたもので、正直それを知らない人はこの漫才の掴みもピンと来なかったかもしれない。しかし物心つくときにポケモンを通ってきた私にはとてもぶっ刺さったのだ。まさかポケモン映画のキャッチコピーをイジる漫才師は他にいないだろう。そのあとのツッコミの松井ケムリ(以下ケムリ)による「別にちびまる子ちゃん観ても冷めないしな」というツッコミも好きだった。
そして令和ロマン恒例の変なサブスク。このネタでは「た~くさんロケットランチャー」であった笑
もちろん聞いたことはないし、これはおそらくくるまがアドリブで考え付いた名前であろう。彼らのネタで度々でてくる変なサブスクの名前は一度として同じ名前がないことから毎回くるまがアドリブでボケて、それに合わせてケムリがツッコんでいるのだと思う。すごいなぁ、、
ここからくるまによる怒涛のボケラッシュが始まる。全部を紹介するとキリがないためここでは個人的に一番印象に残っているボケを紹介させていただく。それはくるまが真似するまる子が朝寝坊を繰り返す自分にたいして放った「トホホ、あたしゃADHDだよ」というボケだ。正直このボケは2023年で一番笑ったかもしれない。字面にすると面白さが半減するかもしれないが実際にネタを通してこのボケを聞くととても面白い。「令和」の名前に恥じない、いかにも現代っぽいボケである。
この他にも、芯を食いすぎた永沢君や野口さんの拍手笑いなど面白いボケの連打は続く。全部のボケを外さないのはもちろんのこと、くるまのモノマネがいちいちキャラの特徴を捉えているのがまた面白いポイント。特別モノマネが上手いわけではないのだが、どのキャラのモノマネをしているかは一瞬で分かるのだ。このネタではくるまの多才も垣間見ることができる。
長々と述べてしまったが、何がいいたいかというと令和ロマンは本当に面白い。M-1でやったネタ以外にもたくさん面白いネタ(おすすめネタ:ドラえもん、恋リア、パン屋、コナンなど)があることを世間の皆さんには知ってもらいたい。くるまの多才さはもちろんのこと、ツッコミのケムリも大喜利が上手かったりと、二人ともまだ若いのに憎たらしいほどの才能に溢れている。これからテレビでの露出も一層増えてくるだろうが、二人の動向に注目していきたい。
とても応援しています、令和ロマン!
それでは次回、令和ロマンの面白さ「恋リア」編でお会いしましょう!笑
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