2022.4.2ともや&かなちゃん結婚式-BEST DAY EVER-
音楽仲間、ともやとかなちゃんの結婚式にお呼ばれした。結婚式自体が3年半ぶりか、、、挙式から披露宴、二次会までのフルコース。久しぶりの「ザ・寿」day。
最高の一日だった。もうこれに尽きる。当日の思い出をホットなうちに、新郎新婦との出会いから含めて振り返っていこうと思う。
新郎新婦との出会い -ともや編-
ともやとの出会いはよく覚えていない笑。いつぞやのaikoセッションだったか企画ライブだったか。強烈な出音の強さとしなりを持った凄いドラマーだなと感じた。それは現場で会えば会う程に強くなっていった。
自分はドラマーではないが、ドラムやリズムにまつわることがめちゃくちゃ好きなので、プロ・アマ問わずバンドの中で最もドラムを見てしまう。よってaikoのライブでもだいたい佐野康夫さんのプレイを見ている(笑)。
ビートが強いドラマーもいるし、ソフトなプレイのドラマーもいる。ところが剛柔兼ね備えたドラマーというのはそうそういるもんじゃない。彼のプレイをみるにつれ、ロックかつ奥深い多彩なビートを繰り出すともやのドラムのファンになっていた。加えてルックスも申し分なく、ともやはいつしか自分の中で"近くて会える" 格好良い「ロック・ドラマー」のアイコンともなっていた。
バンドメンバーとしては、2019年初頭のあきなろ企画「第2回小さな丸い音楽会」での企画バンド「泡のようなバンドだった」で初共演。ベースとしてともやとがっつりリズムセクションを組ませてもらった。さらに同年、Puffyのコピーバンド「どっちがアミでどっちがユミか」でもリズム隊として共演。どっちも楽しかったなあ。
あとは、自分の大好きなバンド、the band apartの単独公演にも連れ出したこともあったっけ。今はなき新木場Studio Coastのバルコニーで食い入るようにライブを見ていたともやの"横顔''は"ずっと"キラキラ"してたね。
ここ数年は年末恒例おじ飲み会のメンバーとしても定着。情勢でなかなか会えない分、はっちゃけ具合が毎度半端ないんです笑。
新郎新婦との出会い -かなちゃん編-
こちらははっきりと覚えている。2018年秋のあきなろとジャッキー13の合同企画『ジャキなろ!!』@新宿メリーゴーランド。その帰り道で話したんだっけな。
ライブハウスでは暗がりでよく見えなかったんだけど、よくみるとまあべっぴんさん。aikoが好きで九州出身で住まいが小田急沿線で大学もオレの地元の近くでなど、ほんの十数分だったが、器量の良さと共通の話から、かなちゃんの印象は強く残った。そういえばともやもこの時オープニング・アクトでの謎バンドPaikoで出演してたんだっけ。aikoライブイベントでフロアからダイブが起こったのは後にも先にもあれが最後(笑)。そして聞けばここが二人の出会いの日だったとか。aikoが繋ぐ素敵な縁です。
その後もaikoバンドイベントではかなちゃんを見かけるたびに話をしたが、会うたびに綺麗になっていくような錯覚さえ覚えた。今から思えばともやと付き合うようになったからだろうな。
印象的だったのが、2019年11月のあきなろ企画『小さな丸い終業式』でオレが🐶THE DOGS🐶として出演したとき。aikoカバーの他に自分が作曲したオリジナル曲を1曲披露したのだが、演奏後に「めっちゃいい!」と大きな声で言ってくれたのがかなちゃんだったこと。超嬉しかったのと同時に、感情を素直に表現できる素敵な子だなあと改めて思った。
挙式 -和婚式-
挙式は「和婚式」という聞きなれないタイトルが冠されていた。ホールに案内されると鍵盤とヴァイオリンの生演奏が響き渡っていたが、荘厳とも晴れやかとも違うどことなく哀愁やノスタルジーのある旋律のニュアンスがあった。そして、この時点で、お仕着せの挙式ではないことが分かった。
驚いたのが写真撮影禁止が司会の方から伝えられたこと。これもこの和婚式には必要な要素だったのだろう。席には式次第のような小さな冊子が置かれていた。
先に新郎ともや入場。紋付袴が恐ろしいくらいキマっている。ご両親とともに壇上へ。
次いで新婦のかなちゃんが入場。和装の出で立ちでご両親と共に現れ、お母様から「筥迫」という女性の懐中物に入れられた花嫁道具が渡された。その際耳元でお母様がかなちゃんに何か言葉をかけていらっしゃったが、もうそのシーンを見た瞬間からグッと涙腺の元栓が緩められてしまう。ゆっくり「白い道」を歩み、壇上へ。
そのあとは司会進行のもと、ご両親への感謝、新郎から新婦への幸せの宣誓、参列者への謝辞などが行われたが、そのどれもが既成のプログラム然としたものではなく、心からの手作りの温もりが感じられた。だから自然と一筋涙が頬を伝わせた。
素敵な和婚式だった。
余談だがaikoにも『白い道』という楽曲がある。この曲の1番終わりから2番へのブリッジ部分のドラムフィルイン「スタタトゥタトッ」というフレーズがともやのリスペクトする佐野康夫氏のお家芸とも言えるプレイで、聞くたびにともやのプレイも思い出してしまう、という個人的なお話(笑)。
披露宴
感動的な挙式が終わり、庭園に移動して集合写真を撮影したらいよいよメインイベントの披露宴だ。会場は同式場1Fのホールなので移動はラクラク。
冠婚葬祭の文脈でしか出てこない袱紗から覚束無い手つきで祝儀袋を取り出し、『この度はまことにおめでとうございます』。
少しずつ状況は好転してきているんだなあと、数年ぶりのこの祝詞を噛み締める。しかし、受付の次の子がご祝儀はPayPayで事前に受付けましたと言ってたのにはビックリした。これも時代の流れか。隔世の感。
配られた2人の紹介冊子はaikoの会報を模したようなテイストで可愛かった。ゼクシィの遥か上を行く美男美女のハッピーモデルグラビアから、新郎新婦の生い立ち、馴れ初め、キーとなるグッズや地名の紹介、本日の席次表、巻末グラビアと随所に2人のこだわりが感じられ思わず顔がほころぶ。
受付ではaikoの楽曲『ストロー』になぞらえたシアワセの赤いストローも配られた。また参列者は2人へのメッセージをジェンガに書いて託した。
会場入りするやいなや、目を引いたのは会場の豪華絢爛さもさることながら、高砂の対面にズラリとセットされたプロ顔負けのバンド機材一式。複数本ものギター、ベースにアンプ、エフェクター、キーボード、モニター、PC、集音用マイク、フルドラムセットetc...こんなの披露宴で見た事ねぇ。。。もうディナーショーかってくらいの雰囲気が開演前からにわかに漂っていた。
そしていよいよ開演!CARPENTERSの『We've only just begun』(邦題: 愛のプレリュード)が流れ出し、スポットライトが後方の扉を照らす。さあいよいよ新郎新婦登場!と思いきや、なかなか出てこない2人。ん?どうした??トラブルか??一抹の不安をよそにサビ前あたりで急に園庭と会場を隔てていたカーテンが徐々に開いていく。そして窓は全開だ。コレは…!?
クゥ〜っ、ニクい。ニク過ぎるぜともや&かなちゃん。オレも思わずシャッターを切りながらガッツポーズ。コレには虚を突かれたよ。
新郎新婦が着座し、ともやから列席者へご挨拶。緊張気味ではあったが、こういう時に凛々しく決められるのは男だなと改めて感心。
そして我ら心の叔父貴、なまなまさんによる乾杯の挨拶。故郷広島を愛し、芸能全般に造詣が深く、物腰の柔らかさとフットワークの軽さと人柄の良さと人望の厚さでどの現場でも彼の周りには人が絶えない。aikoの楽曲『more & more』の歌詞から2人の未来にエールを送ったり、この素敵な出会いをaiko本人に届けたい、など、なまなまさんの温かいハートが浮き彫りになるような素敵なスピーチと乾杯発声だった。
続いては同じく音楽仲間、ぬりちゃんのスピーチ。2人の初対面の印象を述べた後、『夫婦生活で何かあった時は、どちらともどちらの味方でいる事を忘れないで下さい』と締め括った。彼女のこんなお似合いのカップルいる?という感想は誰もが思っただろうし、締めの言葉は不思議な含蓄があった。
そして振る舞われた料理はどれもこれも頬が落ちる程美味しかった。特に2人が参列者の為に収穫したという野菜(芽キャベツ)と、その収穫時の映像は良かったなあ。こういうちょっとしたこだわりや気遣いの積み重ねが五感をビシビシと刺激し、オリジナルな披露宴の純度を高めていく。
そして、その最たるものが同じ音楽仲間、パティシエみんちゃんによる超特製ウエディングケーキである。
構想・制作に至るまで1週間を要したというこの壮大な芸術作品。大枠からディテールに至るまで息を呑む細かい作業の連続だったのではと推測する。これぞプロフェッショナル、匠の技。本人からのメッセージも直接口頭で2人に届けられた。こういった表現方法で感謝や喜び、幸せを運べること、本当に素晴らしいと思う。
前後するが、新婦が最初に中座したあとは、新郎&moreによるバンド演奏が行われた。
1.半袖(aiko)
2.シーソーの海 (aiko)
aikoのミドルナンバー2曲。どちらともシングルのカップリングでありながら、ファンからの人気は高いコアなグッドチューン。これをまたインストゥルメンタルで演(ヤ)るのが粋だね。ともやのドラムもブラシで音量を押さえながらも実に抑揚のあるビートだった。また、それに絡むまっつんのベースがこれまたウマい事ウマい事。音作り、リズム、フレージング、音価すべてが調和しているような理想的なベースを弾いていた。セッションでなく、披露宴でそのプレイアビリティを実感するってね(笑)。
和婚式に続く感涙ポイントは新郎中座の時だった。ともやが中心に位置し、ご両親を両脇に手を取り合って退場していくシーンを見て、そのあまりの素直さ、自然さに鼻の奥がツーンとなった。と、同時にご両親のこれまでの子育てや、未来の自分の子供の結婚式の事なんかを目まぐるしく想像してしまい、一気にむせび泣いてしまった。
更に3回目のCry Babyはかなちゃんの妹さん香ちゃんによる自作ムービーに合わせた弾き語り。あいみょんの『ハルノヒ』に合わせて大好きなおねえちゃんとの思い出が映像で蘇る。もう慟哭に近い爆泣き。みっともないが、ここまで心が綺麗に洗われるような清々しい結婚式これまであったかな。人前で初めて歌ったという彼女。とても澄んで透き通った声をしていて、胸を打った。
BGMのセンスもとにかく良かった。2人の好きなaiko、藤井風、Disneyを軸に各コーナーにセンス良く配置。特にオープニングのカーペンターズ、新婦中座の東京事変『女の子は誰でも』、お色直し1回目入場の『Beauty & The Beast』、新郎中座with大学同期のOrange Range 『ロコローション』、お色直し2度目の入場、嵐『迷宮ラブソング』。
そして新婦からのご両親への手紙朗読でのaiko『瞳』、花束贈呈でのSuperfly『愛をこめて花束を』。この流れにはだれも逆らえない程、崇高で厳かで、でも優しさと愛に溢れた時間がゆっくりと流れた。もう溢れる涙を止めることなど出来なかった。
さあ最後のメインイベントはバックバンドを携えての新婦かなちゃんVo.によるaiko楽曲披露だ。
3.ウミウサギ(aiko)
4.シアワセ(aiko)
かなちゃんの歌を聴くのは初めてだったけど、いや、上手いよ!というかバンドはやっていない(?)のに本番に強いなあと感心して見ていた。そして何よりもaikoに対する愛が歌唱からビシビシ伝わって来た。
それにしても選曲がaikoジャンキーだなーと思ってニヤケてしまった。全4曲中実に3曲が2007年~2008年の作品。個人的にもこの時期のaikoはシンガーソングライターとして脂が乗り切っており、とても好きな曲ばかりだったのでとても嬉しかった。
バンド演奏後はaiko『You & Me Both』が流れる中、新郎新婦退場。そこからのお見送り。
大感動の結婚披露宴でした。本当に心から楽しかった。
なんて一日!
そして次回はいよいよ結婚式二次会編です。こうご期待!
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