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美しい街セビリア

6月の末から7月頭にかけて、3泊4日でセビリアに旅行に行ってきました。
上の娘の小学校の頃のママ友と3人での女旅です。娘は17歳(8月生まれのため、周りはほぼ18歳)。Aレベルという日本の大学入学共通テストに匹敵する試験が6月中旬に終わり、子供は早速大騒ぎで遊びまくっています。娘は女友達と7人でギリシャのコルフ島に卒業旅行に行きました。受験生をサポートした母達も自分達でお祝いしようということで、この旅行が実現しました。
セビリアは初めてでしたが、本当に素敵な街です。まるで美しい絵本の中にそのまま存在しそうな雰囲気の街でした。AirB&Bでとった宿は、縦に長い3階建てのセンスの良い可愛い一軒家でした。一階はキッチンとリビングと中庭、2階にはツインベッドルームとダブルベッドルームとトイレとバスルーム、3階はダブルベッドルームとトイレとバスルームと、中庭タイプのバルコニー。私は3階の部屋に泊まったので、一人の空間を思い切り楽しめました。


セビリアはアンダルシア州の州都で、人口は約70万人、スペイン南部の政治・経済・文化の中心都市だそうです。 オレンジの木が街中にあり、のんびりした雰囲気が特徴で、多くの人がイメージするフラメンコや闘牛、青い空に陽気な人々といったスペインらしい要素がぎゅっと詰まっていて、”訪れるとなんだか元気になる街”と、どこかで形容されていましたが、まさにその通りです。
建物はどこか懐かしい雰囲気のモロッコっぽいタイルが多く使われていました。イスラム文化の影響が反映された、スペイン南部特有の建築様式は、ムデハルと呼ばれるそうです。


ムデハルの傑作でもあり、ユネスコ世界遺産にも登録されているレアル・アルカサルという宮殿は7 世紀に建てられた後、何世紀にも渡っていくつかの重要な増築がなされ、今もなおスペイン王室によって使用されています。美しい格天井、豪華な中庭、華やかなアーチの入口、噴水のある見事な庭園と、何から何まで美しい宮殿でした。


16 世紀に建てられたカテドラル、セビリア大聖堂は、世界最大のゴシック様式の大聖堂だそうです。コロンブスの棺もあり、圧巻でした。
カテドラルに併設されている高さ97メートルのヒラルダの塔は、もともと12世紀末にモスクのミナレットとして建設され、16世紀にルネッサンス様式に改築されたもので、イスラムとキリスト教の建築様式が融合したエキゾチックな外見です。塔をぐるぐると上に登り、35階でやっと展望台に着きました。展望台からセビリアの街を一望でき、感動でした。


もう一つ、私にとって外せないお勧めスポットは、メトロポール パラソルです。巨大なキノコ型のツリーハウスが連なるような設計となっていて、マッシュルームというニックネームがついているそうです。セビリアの旧市街で人目を引く現代的な木造の観光スポットで、その上を歩いて、街の景色を眺めることができます。私たちは夕食後の11時半頃に行きましたが、イルミネーションが綺麗で、眺めは圧巻でした。うねった形の上を歩いているとまるでジェットコースターに乗っているような気分になりました。


そして、食べ物が美味しかった!セビリア出身の友人が勧めてくれた美味しいレストランを予約して行きましたが、どれも美味しくて感動でした。La casa del Tigre というレストランは地元の常連客で賑わっていて、アットホームでフレンドリーな雰囲気ですが、出てくるお料理はどれも芸術的に美しく、食べても絶品でした。もう一軒はTradevo Centroというフィッシュレストラン。レストランの外見はむしろシンプルすぎて??と一瞬心配になりましたが、頼んだお料理はどれも新鮮で絶品でした。