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引退


はじめに、2022年度東洋大学ラクロス部に関わって下さったOB・OGの皆様、保護者の皆様、コーチの皆様、そして学校関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
 

 

10月16日。
とても悔しい形で引退しました。
 
長くてあっという間だった4年間。
 
まだ引退した実感はなく長期オフのような感覚ですが、週に5回もあっていたみんなに会えなくなってしまったのはとても寂しいです。
 
 

引退ブログということで、簡単ではありますが4年間を振り返ってみようと思います。
 
私がSABERSに入ったきっかけや高校時代の部活の事などは、2年生の時にnoteを書いているので、ぜひ読んでもらえると嬉しいです。

 


1年生
「三部降格」
 
毎日4時半に起きて、始発でグラウンドまで通い、授業を受けて、夜の10時まで塾でのアルバイト。
こんな生活を毎日していました。
よく体調を崩さなかったなと思います。
 
最初に入部した同期は33人。
東洋大学に入学することを選んで、SABERSに入部することを選んだ33人。
出身も経験していたスポーツも違う33人。
出会えたことは奇跡だと思います。
 
サマーが終わり、少しずつ同期が辞めていく中、私は一度も辞めたいとは思うことはありませんでした。
早く信頼されるマネージャーになりたくて、毎日必死に仕事を覚えました。
先輩や同期に会えることが嬉しくて、オフの日も空きコマもグラウンドに行きました。
 
でも、諸事情で月曜日のナイター練習には参加していませんでした。
1年生の頃からずっと罪悪感があり、みんなの様子を伺いながら迷惑をかけないようにしていました。言いたいことがあっても「ナイター練習に参加していない私が言える立場ではない」と思い、言えないことも多くありました。
 
そんな中迎えた初めてのリーグ戦は、なかなか勝てない試合が続きました。
1年生マネージャーの私が勝つために何ができるのか。考えても分からず、もどかしい気持ちでいっぱいでした。
「4年生の時に学生日本一を目指す」という目標に惹かれて入部した私にとって、三部降格という事実はとても受け入れ難く、これからどの目標に向かって頑張ればいいのかが分からなくなりました。

でも、瀬田さんをはじめとする2019年度の先輩方がいたからこそ、今の私がいます。
私たちをこんなに素敵な人たちがいるSABERSに勧誘して下さったこと、ラクロスの面白さを教えて下さったこと、勝つことの難しさを教えて下さった事、1年生マネージャーの私にたくさん声をかけて仲良くして下さったこと、ここには書ききれないほど感謝の気持ちでいっぱいです。








2年生
「コロナでの活動自粛」

気持ちを切り替えて二部昇格を目指して頑張ろうと思った矢先、コロナウイルスの流行によって活動ができなくなりました。

さらに同期が辞めていく中、1年前よりも辞めたいという同期を止めようという気持ちにはなりませんでした。一年生の頃には分からなかった辞めていく同期の気持ちがほんの少しだけ理解できたような気がしたからだと思います。

人肌恋しい私はみんなに会えないこの時期がとても辛く、毎日気持ちが沈んでいました。
画面越しではありますが、オンライントレーニングやミーティングでみんなと会える時間を楽しみに何とか過ごしていました。
それと同時に、自主練や筋トレを頑張っている選手に比べ、何もできていない自分に「これでいいのか?」と問うようになりました。
グラウンドで活動できないからこそ、今できることを考えました。

そして、私はスポーツ医学検定3級を受験することに決めました。
ただ勉強するだけではなく、形として残り、みんなに認められる何かが欲しかったからです。
さらに、勉強用でInstagramのアカウントを作り、記録するようになりました。 
記録することで、発信したことは理解してできるようにしないといけないという責任が生まれ、自分を追い込むことができ、周りにも影響を与えることができると考えたからです。

リーグ戦はなくなり、昇格降格なしの特別大会という形にはなってしまいましたが、全勝して勝つことの喜びを知りました。

海斗さんをはじめとする2020年度の先輩方。
誰も経験したことがないコロナ禍での活動ができたのは、皆さんのおかげです。
誰よりも悔しいはずなのに弱みは一切見せず、常に頼もしい背中を見せ続けて下さったこと、本当に感謝しています。








3年生
「二部昇格」

活動の制限はあるものの、少しずつグラウンドで活動できるようになりました。

待ちに待ったリーグ戦。
4戦全勝で二部昇格を達成することができました。

やっと努力が報われた。
目標を達成した時の言葉ではとても表すことのできないあの感情を味わうことができました。
勝利した時のあの感情は最高です。
今までの悔しい気持ちや辛かったことも、一気に吹き飛んでしまいます。

純平さんをはじめとする2021年度の先輩方。
少数精鋭で作り上げた最高のチームでした。私たちに二部の舞台を残して下さったこと、本当に感謝しています。








4年生
「一部昇格達成ならず」

4年生になり、みんなで話し合って「一部昇格」という目標を立てました。
ひろき率いるこのチームなら、創設以来成し遂げられていない一部昇格を絶対に成し遂げられると本気で思っていました。 

でも、私は実習や公務員試験が重なり、1ヶ月ほど休部せざるを得なくなりました。
同期は気にせず頑張れと背中を押してくれましたが、もどかしい気持ちでいっぱいでした。
休部期間が明けると、1ヶ月前とは練習メニューや部の雰囲気が変わっていて、追いつくのに精一杯でした。
トレーナーなのに誰一人テーピングを担当する選手がいない。
代わりにテーピングを担当している同期の仕事を補うために動くことしかできない。
4年間トレーナーとして頑張ってきたのに、最後の最後で何もできてない自分が悔しかった。
4年生なのに迷惑をかけないようにみんなの顔色を伺いながら動くことしかできない自分にイライラする。
みんなと一緒に部活ができるカウントダウンが始まっているのにも関わらず、ここにきて自信を無くしてしまいました。

でも、同期のみんなを見て、ゆきなとまいを見て、申し訳なくなりました。
悔しいけど最後まで自分らしく頑張ろうと気持ちを切り替えました。

そして迎えた最後のリーグ戦。
結果は6戦4勝2敗。
二部Aブロック3位で、惜しくも上入れ替え戦に行くことができませんでした。
本当に本当に悔しかった。
でも最高に楽しかった。

新チームになってからずっと言い続けてきた「SABERSに関わるすべての人を豊かにする」という理念は体現できたと思います。








後輩のみんなへ。
 
誰かと同じようにならなきゃいけないと思うことは誰にもあるはずです。
もちろん目標の人や憧れの人になりたいという気持ちは大切です。
でもそればかり意識してしまうと、気づかないうちに自分を見失ってしまいます。
自分の良いところを自分で失ってしまいます。

もし自分がどうなるべきか分からなくなった時は、自分の良いところを見つけて大切にして下さい。
もっと自分の個性を大切にしてください。
性格も考え方も同じ人なんていません。
みんな一人一人素敵なところがたくさんあります。

私自身、そう思うようにしたら何だかスッキリして気持ちが楽になりました。
 
みんなのことを心から応援しています!


  




家族へ。

衝突することもたくさんあったお母さん。私のことを一番に心配してくれていることはちゃんと分かっていました。
疲れているはずなのに家に帰ってくると笑顔で「今日もお疲れ様」と声をかけてくれるお父さん。
大学生になった今でも、愛情たっぷり育ててくれて本当にありがとう。

そして、高い目標を持って努力し続ける陸。大学生になって全く違う道に進んだけど、いつも刺激をもらっていました。

みんなから「本当に家族仲良しだよね」と4年間で数えきれないほど言われました。
みんなでお揃いの応援Tシャツを着て、試合もたくさん見にきてくれました。
本当に自慢の家族です。
4年間支えてくれて本当にありがとう。









SABERSに入って、沢山の素敵な人たちに出会いました。

何より同期のみんな。

熱い気持ちを持っているみんなを尊敬しています。
個性あふれる大好きなみんなが同期だったから、最後まで頑張ることができました。
家族よりも長い時間一緒にいたみんなと会えなくなるのが本当に寂しくていっぱいだけど、定期的に集まろうね!

最高の4年間でした!
関わって下さった全ての方に感謝!



長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

今後とも東洋大学男子ラクロス部の応援、ご支援のほどよろしくお願いいたします。





4年 松井里緒








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