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【海外ドラマ愛】ゆっくり育まれる二人の関係:メンタリスト、エレメンタリー、チャック

Netflixで見始めた「グリーンリーフ」、いまいち入り込めなくて中断しました。怪しげな組織の深部を描くサスペンス「the One」みたいな感じかな? と期待していたのだけど、むしろ家族ゴタゴタもの? ふーん。となってしまった。

なので今日は、長編シリーズドラマの醍醐味について、ちょっとメモ。最近、映画よりドラマ派なんですが、それは、登場人物の人生に立ち会った気分になれるから。例えば、くっつきそうでくっつかない二人が、ゆーーっくり関係を育んでいくのって、いいですよねぇ。全部見終わる頃には、親友、親戚にでもなったような気分です。シリーズものは、人格・性格や人間関係の描き方がすごく丁寧で、なんなら小説より繊細だと思う。今日取り上げる三作品では、それをすごく感じました。

1. メンタリスト(全7シリーズ)

言わずと知れた超人気作です。シリアルキラーに家族を奪われたパトリック・ジェーン(サイモン・ベイカー)の復讐の物語。パトリックは、人の心を読む天才で、憎きシリアルキラーの捜査に能力を活かすべく、カリフォルニア州捜査局(CBI)のコンサルタントとなります。そのCBI捜査官のリーダーが、テレサ・リズボン(ロビン・タニー)。メインストーリーでは、パトリックとCBIチームがじわじわとシリアルキラーを追い詰めていきますが、一方で、パトリックとテレサが長年の捜査を通じて信頼関係を築き、それがパトリックの深く傷ついた心を少しずつ癒します。そうです、よく「時間が薬」と言いますが、長編シリーズだからこそ「時間」をひしひしと感じることができて感動もひとしおです。夢に見るほどハマりました。

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長いことかけてメンタリストを完走したのはかなり前ですが、先日、たまたまちらっと観た「プリズン・ブレイク」でテレサ(ロビン・タニー)を見かけて、「わお、久しぶり!」と嬉しくなったのでした。

2. エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY(全7シリーズ)

シャーロック・ホームズのドラマはたくさんあって、ベネディクト・カンバーバッチの「SHERLOCK(シャーロック)」が有名ですが、私は、舞台をロンドンからNYに置き換えた、そしてワトソンを女性(ルーシー・リュー)に設定した本作が大好きです。ちなみに、エレメンタリーって、有名なホームズの台詞「Elementary, my dear Watson. (初歩的なことだよ、ワトソン君)」からとっているそうです。

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ホームズ(ジョニー・リー・ミラー)は、NY市警の顧問として、難解な事件を次々と天才的かつ独創的な推理力で解決に導きます。本作のホームズは、いつもハイテンションでかなりエキセントリックです。おそらく悪気はないのに、ワトソンにいつも辛辣な言葉を投げつけます。初期の頃、日課のジョギングから戻ったワトソンに「君が今にも止まりそうなジョギングをしている間に事態が進んでしまったんだ!」みたいな台詞があって、いちいちキッツいなあと思ったものでした。でもシリーズが進むにつれ、ワトソンもすっかり慣れて、キツい言葉も呆れ顔でスルーできるようになります。そんな二人の変化を見ていると、こちらも最初はピリピリしていてちょっと怖かったホームズをだんだん可愛らしく思えてくるから面白いです。

そんなホームズが事件に取り組むモチベーションは、「メンタリスト」のパトリックと似ています。恋人を奪ったシリアルキラーを捕らえ、復讐することを常に心に秘めています。過去には薬物依存だったこともあり、長い犯人との攻防のなかで再び心が壊れそうになったりするのですが、ワトソンが支え続けます。二人が恋愛関係なのかどうなのか、それはぜひご覧になって見守ってあげてほしいのでここには書きません。

3. チャック(全5シリーズ)

チャック・バトウスキー(ザッカリー・リーヴァイ)は、家電量販店で働くコンピュータおたくの青年です。ある日突然、大学時代の友人から、大量の国家機密データを一気に脳に転送されてしまい・・そう、本作はSFです。そしてコメディタッチなので、前の二作とはまったく違って、気軽に楽しめます。

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脳内に国家機密を抱えているため、チャックにはCIAの護衛、サラ・ウォーカー(イヴォンヌ・ストラホフスキー)が常に寄り添うことになりました。このサラがモデル級のすごい美女で、おたく青年チャックは一目惚れ。ストーリーは、国家機密データを狙う者たちとの攻防を軸に進みますが、だんだんサラがチャックの純粋さに惹かれていき、恋愛感情とスパイ任務の狭間で苦悩するようになります。くっつきそうでくっつかないんですよね〜 じつはあまりに焦ったくてまだ途中までしか見ていません。さて、二人の恋の行方はどうなるんでしょうか〜♪

ところで、サラ役のイヴォンヌ・ストラホフスキーは、この数年とても活躍していて、昨年は「ステートレス -彷徨の行方-」で主演、今年はAmazonプライムで初公開された映画「トゥモロー・ウォー」で重要な役を演じています。美貌やアクションだけでなく、心に何かを秘めているような表情が魅力的です。

今回は、大好きな三作品を紹介しました。次回は、Netflix新作「メイドの手帖」について書きたいと思います。期待以上に素晴らしい作品で、一気に完走しました。ぜひ多くの皆さんに見ていただきたい! 早く書きたくてちょっと焦っております。


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